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翻訳昔話:創業当時の営業スタイル

前々回の記事では、Windows95の登場によって激変した翻訳環境について書きました。


今回は、営業活動にWindows PCがもたらした変化を取り上げましょう。

弊社の創業は1996年の3月ですので、すでにWindows95は普及し始めていました。

とはいえ、法人化した1999年当時の日本のインターネット利用率を見てみると、まだ21.4%という低さでした。
世間はまだそんな状況でしたから、前々回の記事で紹介した三種の神器の一つ「業務用ファックス」が、創業当時から営業活動にも大活躍してくれました。

業務用ファックスのメリットの一つに通信速度の速さがあります。
そして、相手先のファックス番号も200件(あるいはそれ以上)は登録できるので、大量のあて先に一斉送信もボタン一つでやってくれます。
文面はPCで作成し、簡単なレイアウトもできました。
あとは、文面を印刷してファックスに読み込ませるだけという簡単さです。
Windows PCの時代になっても、ファックスは主力選手でいてくれました。

この頃のエピソードを一つ

大阪のとある中小の機械メーカーさんに営業ファックスを送ったことがありましたが、すぐに反応がありました。

というのも、その会社では毎朝一番に出社される社長自身が前日の終業後に届いているファックスを翌朝チェックし、各部署に振り分けるという習慣になっていたようです。

その日の朝も、社長が届いているファックスに目を通していると、弊社の営業ファックスが目についたとのことで、すぐに連絡をいただけることになりました。
たまたま運がよかったのかもしれませんが、この会社が輸出することになった機械の取扱説明書の翻訳をしなければならないというニーズがそこにあったのです。
嘘のような話ですが、ホントのことなんですよ。


筆まめ

皆さんよくご存じの、筆まめは営業マストアイテムでした。
取引先の住所管理になくてはならないものでしたが、年賀状もこのソフトで作成していました。
勿論、請求書の封筒に貼り付けるあて先シールも、簡単に印刷できました。

バージョンアップを繰り返しながら、今でも使っています。

ところが、MicrosoftのIE 5.0がリリースされてからは日本のインターネットの利用率は一気に増加に転じます。
なんでも、毎年10%増の勢いだったとか。

大手企業から中小企業まで、自社ホームページの運営に積極的に取り組むようになりました。
弊社も取り組んだのが、これです。
俄か勉強ではありましたが、ホームページを立ち上げることができました。
ホームページビルダーのおかげで、専門知識のない素人にはコーディングのような困難な作業も必要なくなったのですから、大助かりでした。

地元の中小企業仲間で集まって勉強会をやりました

ホームページ制作代行という商売が生まれたのもこの時期でしたね。



当時はどんなホームページを各社が作っていたかといえば、紙の会社案内をそのままWebに載せただけのようなのが多かったように記憶しています。

大きなメリットは、自社のメールアドレスを掲載することができたこと

今ではほとんどなくなりましたが、自社のページを見てくれた顧客から直接メールでコンタクトできたのですから、業務の効率もアップです。
残念ながら、現在ではスパムボットによるメールアドレスの自動収集を防ぎ、迷惑メールの受信を減らす、更に情報漏洩のリスクを軽減するという意味で、自社メールアドレスの掲載はしなくなりました。
その代わりに、お問い合わせフォームやQRコードに移行する企業も増えていますが、イタチごっこですね。

この頃のエピソードをもう一つ

今度は京都の機械メーカーさんですが、やはり自社ホームページを立ち上げておられました。
勿論、まだスパムボット対策の必要もなかった頃ですから、掲載されていたメールアドレスに営業メールを送ってみました。
そしたらなんと、詳しい話を聞きたいから、本社まで来てくれないかというお返事をいただくことになりました。
物事って、タイミングなんだなと思ったことを今でも覚えています。
この機械メーカーさんとは今でもお取引を続けさせていただいております。

次回の記事では、どうして長く取引が続いているのか、書いてみようと思います。

つづく

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