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《闇夜に刻まれた印》第二十一章:流星隕落/《烙印於黑夜之印》第二十一章:流星殞落(和訳付き)

作者便り(25年12月)

前篇


日本語訳

第二十一章・流星隕落

支援が辿り着いたとき、戦闘はすでに終わっていた。

起動されたのは奇跡ではなく、冷酷な機構。
救われたのは命ではなく、最後に残された絆だった。

流星が墜ちたその後、
生き残った者は、すべてを背負って進まなければならない。

クレアが駆けつけたとき、
通りには、焼け焦げたような殺気だけが残っていた。
二人の私兵が地面に倒れている。
切り裂かれた身体は、不自然な角度でねじれていた。
最後の一人は、必死に逃げていた。

そして――
青髪の少女。
胸元には、抜剣後特有の黒い光が、まだ滲んでいる。

彼女は、生きた者のものとは思えない速度で、
逃走者へと迫っていた。
叫びはない。
息も乱れていない。
その足取りは、まるで“見えない命令”に引かれているかのようだった。

(判定:敵性反応残存。追撃。)

彼女の身体は「走っている」のではない。
“システムに引きずられ、目標へ送られている”――
そんな動きだった。

クレアが叫ぶ。
「流星が迎えに――」

その瞬間、リシナが跳ねるように顔を上げた。
瞳の奥で、最後の火花が燃え上がる。
「それ言うな──ッ!!
あいつを、今すぐ仕留めて!!
戻って通報させるな!!」
声は喉を引き裂くように掠れていた。

それは、自動化された身体を、
残された意志だけで無理やり抑え込んでいる音だった。
クレアは、半拍だけ固まる。
だが――

考えるよりも先に、身体が動いた。
──反射的に、剣を抜く。
──反射的に、柄を握り締める。
──反射的に、斬る。

剣閃が、半円を描いた。

次の瞬間、男は地に崩れ落ちた。
左肩から右腰へ――
身体は深く裂かれ、
ほとんど両断されている。

少女が追いついたとき、
その全身から、同時に力が抜けた。
膝が折れ、地に崩れ落ちる。

胸元から引き抜かれた漆黒の剣だけが、
かろうじて彼女の体重を支えていた。

胸の前で、黒光がかすかに揺らぐ。
今にも消えそうな、灯火のように。

「……お願い……
 あいつを……路地裏へ……引きずって……」
リシナは息も絶え絶えに言う。
「……見つかっちゃ……だめ……」

そのとき、クレアはようやく気づいた。

――自分の手が、震えている。

微かな震えではない。
剣の柄を、まともに握れないほどの震えだ。

さっきの一撃は、
反射だった。
生き延びるための、本能だった。
だが――結果は、

彼が人を殺した、という事実。
胸の奥に、冷水を流し込まれたような感覚が広がる。

だが、考える暇はない。
リシナは、まだそこにいる。
漆黒の剣に縋りながら、
乱れた呼吸で、必死に立っている。

クレアは歯を食いしばり、
死体の両脚を掴んだ。
そして、そのまま――
暗い路地裏へと引きずっていった。


(十五分前)

鐘楼が十一回、時を告げた。
カフェの店主が、テーブル越しに声をかけてくる。

「お客さま、そろそろ閉店です。」
「分かりました。」

クレアは会計を済ませ、店の外へ出た。

夜風は心地よいはずなのに、
胸の内は落ち着かず、皮膚の下を針が這うような焦燥があった。

その瞬間――
頭痛が、槌で殴られたように叩きつけられる。

まだ飴を取り出す間もない。
「クレア! リシナを発見した!」
副官の声が、ほとんど怒鳴るように脳内へ突き刺さる。

「だが状況が最悪だ――彼女はすでに“抜剣”している!」
「抜剣……?」
クレアは痛みに耐えながら眉をひそめた。
「何だ、それは……?」

「とにかく、このままだと彼女はすぐに死ぬ!」
副官の声には、初めてはっきりとした焦りが混じっていた。

「これから座標を送る。
 まだ生きているなら、戦闘区域から離脱させろ――
 最後に、何か言い残すことがあるかを聞け。」

そして声色が変わる。
軍紀を告げるような、冷たい断定。

「……もし、すでに死亡していた場合。
 遺体を安全な場所へ移送し、我々へ報告しろ。」

一拍置いて、
その言葉が重く落ちる。
「――『流星、隕落』と。」


クレアは遺体を暗がりの路地へ引きずり込み、
すぐにリシナのもとへ戻った。

小さく、呼びかける。
「……リシナか……?」

(支援到達を確認。
 敵性反応、完全消失。
 抜剣モード――解除。
 ……流星は逝く。ただし、絆は失われない。)

その瞬間、
リシナの身体は糸が切れたように崩れ落ちた。
まるで、ようやく解放されたかのように。

クレアは反射的に彼女を抱きとめる。
リシナは、かろうじて息をつなぎながら、

震える唇を開いた。
「……お、お願い……
 私を……家に……連れて行って……
 家……ここから……遠くない……」

かすかに手を伸ばし、前方を指す。
言葉は途切れ途切れだ。

「……あっち……
 あの……角を……曲がって……
 パン屋を……過ぎて……
 最初の……家……そこが……私の……」

クレアは、副官の言葉を思い出した。
迷う暇はない。
彼はリシナを抱き上げ、
地面に落ちていた漆黒の剣を拾い上げると、
彼女が示した「家」へ向かって、全力で駆け出した。


玄関の向こうから、
「コンコンコン!」
と扉を叩く音が響いた。

「はーい、どなたですかー?」
アストルはそう声をかけながら、ぱたぱたと駆け寄って扉を開ける。

扉が開いた瞬間、
そこに立っていたのは――クレアが抱きかかえた、リシナの姿だった。

「お兄ちゃん……え……
ねえちゃん……!?」

彼は、青年が抱きしめているお姉さんを一目で思い出し、
顔色を変えて叫ぶ。

「ねえちゃん……どうしたの!?」
「……説明はあとでいい。
ベッドはあるか?」

そのとき、
リシナの唇が、かすかに動いた。
「……アストル……」

クレアは胸の奥が締めつけられるのを感じながら、
リシナをそっとベッドへ横たえた。
感情が、追いつかない。

「……ありがとう……
あなた……闇夜の人間、でしょう……」
リシナの声は、もうほとんど風のようだった。

「……はい。」
クレアは低く答える。
「クレアです。」
もはや、身分や立場を気にしている余裕はなかった。

「クレ……ア……
わたし……報告書……
引き出し……スカートの中……一通……」

言葉が、途切れ途切れになる。

「弟を……
安全な場所へ……連れて行って……」
そして、
最後の力を振り絞るように――
「……アストル。」

「ねえちゃん……」
アストルは、何かを悟ったように、
泣きながらベッドのそばへ寄った。

「……わたし……
先に……お父さんと……お母さんのところへ……行くね……」
リシナは、かろうじて手を上げ、

弟の頭を、そっと撫でる。

「……お兄ちゃんの言うこと……
ちゃんと……聞くのよ……」
「……いい子で……」

一瞬、間があった。
まるで、時間が足りないと知っているかのように。

「ねえちゃん……
ずっと……あなたを……愛してる……」

その手が、静かに落ちた。
瞳は、もう二度と開かなかった。

「ねえちゃん……ねえちゃん……
いやだ……!」

アストルは彼女の腕にしがみつき、
離そうとしなかった。
まるで、手を離さなければ、
まだ引き留められると信じるかのように。

クレアは、そっと部屋を出た。
壁にもたれ、
震える手でキャンディケースを開こうとするが、
うまく指が動かない。

それでも、一本、口に含んだ。
そして――
自分の声とは思えないほど掠れた声で、
静かに報告する。

「……副官。
『流星、隕落。』」


しばらく沈黙が続いたあと、副官が口を開いた。

「了解した。現在位置は? 弟は無事か?」

「……リシナの家にいます。」
クレアは目を赤くしながら、ベッドの脇で泣き伏している子どもに視線を向けた。
「彼女の弟――アストルは、今ここにいます。」

深く息を吸い、声が崩れないよう努める。
「彼女は私兵三名を撃破していますが、
 後続の脅威がないとは断言できません。
 私の力量では、長時間この場を守り切れるか……」

一瞬、言葉が詰まった。

「王都からの増援を、可能な限り早く要請します。
 あるいは――弟を、即時撤離させてください。」
それでも、声の震えは抑えきれなかった。

短い沈黙ののち、通信に別の声が割り込む。
「――こちらで即座に対応する。」

王女だった。

その声は冷静で、しかし明確な感情を押し殺している。

「支援が到着するまで、必ずアストルの安全を確保しなさい。」
「すでに我々は、ひとりの同袍を失っている。
 これ以上、犠牲を増やすわけにはいかない。」
「……了解しました。」
通信が切れた。

クレアは部屋へ戻る。

アストルはもう声を上げることもなく、
ただ静かに涙を流し続けていた。
小さな両手は、今も姉の腕を強く掴んだまま――
離せば、消えてしまうとでも言うように。

クレアは何も言わなかった。
ただ椅子を引き寄せ、ベッドの傍に腰を下ろす。

リシナは安らかな表情で横たわっている。
まるで、ようやく何かを降ろしたかのように。
胸元に残る、すでに淡くなった黒い痕がなければ、
ただ眠っているだけに見えただろう。

時間が、静かに流れていく。

――およそ十五分後。

突き刺すような激しい頭痛が、クレアを襲った。
「クレア。」
再び、王女の声。

「龍族と処刑人を現地へ派遣した。
 一時間以内には到着する。」
「弟の撤離を最優先とする。」

クレアは目を閉じ、小さく応じた。

「……了解。」

部屋を出て、台所へ向かう。
水を一杯注ぐ。
だが――飲む前に、
涙のほうが、静かに零れ落ちた。

続き


以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。


中国語本文

【第二十一章・流星殞落】

當支援終於抵達時,戰鬥早已結束。

被啟動的不是奇蹟,而是一套無情的系統;
被拯救的不是生命,而是最後留下的羈絆。

在流星墜落之後,
留下來的人,必須繼續活著,並承擔一切。

克雷亞趕到時,街道上只剩餘燒焦般的殺氣。
兩名私兵倒在地上,身體被切開的角度不自然地扭著。

最後一人正拼了命狂奔。

而那名藍髮的少女——
胸口仍滲著拔劍後特有的黑光——
正以不屬於生者的速度逼近。

她沒有喊叫,也沒有喘息。
她的步伐像被某個「看不見的命令」牽引著。

(判定:殘存敵性目標。追擊。)

她的身體並不是「在跑」,
而像是「被系統拖向目標」

克雷亞喊道:「流星來接——」

露西娜猛地抬頭,她眼底像最後一瞬間的火光:

「別說那個了──幫我幹掉他!!
別讓他跑回去報警!!」

那聲音破到像是撕開喉嚨,
像是她僅存的意志在強行壓制自動化的身體。

克雷亞愣了半秒。
但他的身體比思考更快動。

──反射般拔劍。
──反射般握緊劍柄。
──反射般斬下。

劍光畫出半弧。

下一瞬間,那男人倒在地上,
身體從左肩到右腰被劈出一道深痕,
幾乎斷成兩半。

少女追到他面前時,
像是所有力氣在同一瞬間被抽空,
膝蓋一軟跪了下去,
只靠胸口抽出的漆黑之劍勉強撐住自己的重量。

黑光在她的胸前閃了閃,
像即將熄滅的燈火。

「幫…幫我把他…搬到暗巷來……」
露西娜上氣不接下氣,「不能……讓他們發現……」

克雷亞這才感覺到——
自己的手在抖,不是微抖,是 抖到握不住劍柄 的那種。
剛剛那一下,是反射、是求生本能……
但結果就是——他殺人了。

胸口好像被冷水灌滿,但他沒時間想。
露西娜還在那裡撐著,氣息紊亂。
他咬緊牙,把屍體的雙腿抓起來,拖往暗巷。


(十五分鐘前)

十一聲鐘響。
咖啡廳老闆在桌邊提醒:「先生,我們要關門了。」

「知道了。」
克雷亞付帳走出店門。

夜風涼得剛好,他卻焦躁得像有針在皮膚下爬。
頭痛突然像錘子砸下來,他連糖果都還沒拿出口袋——

「克雷亞!找到露西娜了!」
副官的聲音幾乎是吼進他腦裡。

「但是情況很危險——她已經『拔劍』了!」

「拔劍?」克雷亞忍著痛,皺眉,「什麼東西?」

「總之她很快會死!」
副官第一次出現明顯的焦躁。
「我等下給你座標。如果她還活著,把她帶離戰區——聽她最後有沒有什麼要交代的。」

語氣一沉、如同軍紀宣告:

「……如果她已經死了,你要把遺體帶到安全的地方。
然後回報我們——『流星隕落』。」


克雷亞把屍體拖到暗巷後,回到了露西娜身邊,輕聲喚道:
「是露西娜嗎...」

(確認支援到達。
確認敵性訊號歸零。
拔劍模式中止。
……如流星消逝,惟羈絆不變。)

露西娜的身體瞬間倒了下來,彷彿終於解脫了一般。
克雷亞下意識地扶住她。

露西娜氣若懸絲,艱難地張開嘴,微弱地說道:
「麻……麻煩把我送回家,我家……離這裡不遠……」

她顫抖著手指向前方,語氣斷斷續續:
「那邊……那個轉角……過……過了麵包店……第一家……就是我家……」

克雷亞想起副官的話,立刻抱起露西娜,撿起她的漆黑之劍,朝她所指的「家」衝去。


門口傳來「叩叩叩!」的敲門聲。
阿斯托爾邊喊著「哪位?」邊跑過去開門。

門一打開,映入眼簾的是克雷亞抱著的露西娜。
「大哥哥……你是……姊姊!?」
他立刻認出大哥哥抱著的姊姊,驚慌地問道:

「我姊姊……她怎麼了?」
「我等下再跟你解釋……有床嗎?」
露西娜輕聲喃喃道:「阿斯托爾……」

克雷亞將露西娜輕輕放到床上,心中一緊,心情複雜。

「謝謝……你,是……闇夜的人吧。」
露西娜的聲音已經輕得幾乎聽不見。
「是的。」克雷亞低聲回應,「我是克雷亞。」
他已經顧不上身分是否合適了。

「克雷……亞……我……報告書……抽屜……裙子裡……一份……」
「把我弟弟……送到……安全的地方……」

她忽然用盡最後的力氣,喚了一聲:
「……阿斯托爾。」

「姊姊……」
阿斯托爾像是明白了什麼,一邊哭著,一邊靠近床邊。

「我……先去……找爸媽了……」
她勉強抬起手,輕輕摸了摸弟弟的頭。
「要……聽……大哥哥的話……」
「要乖……」

她停了一下,像是怕來不及。
「姊姊……永遠……愛你。」
手垂落下來。
眼睛,再也沒有睜開。

「姊姊、姊姊——不要……!」
阿斯托爾抓著她的手臂不放,像是只要不鬆手,就能把她留住。

克雷亞退出房間。
他靠在牆邊,手抖得幾乎打不開糖盒,還是把一顆糖含進嘴裡。

然後,用沙啞到不像自己的聲音低聲回報:
「副官——
『流星隕落。』」


另一端沉默了一會兒,副官才回話:

「了解。現在的位置在哪?弟弟平安嗎?」

「我在露西娜的家。」
克雷亞紅著眼眶,看向還伏在床邊哭泣的孩子。
「她的弟弟——阿斯托爾,在我旁邊。」

他深吸了一口氣,讓聲音不要崩掉:

「她已經擊殺了三名私兵,但我不確定是否還有後續威脅。
以我的能力,未必能長時間守住他。」

「請求王都盡快派人增援,或者——立刻撤離弟弟。」

他的聲音還是顫抖了。

短暫的靜默後,另一個聲音接入通訊。

「我們會立刻處理。」
是王女。

她的聲音冷靜,卻壓著明確的情緒。

「在支援抵達之前,你必須確保阿斯托爾的安全。」
「我們已經殞落了一名同袍,不能再讓弟弟也賠進去。」

「了解。」

通訊中斷。

克雷亞回到房間裡。

阿斯托爾已經不再出聲,只是安靜地流著眼淚,
雙手仍然緊緊抓著姊姊的手臂,像是那樣就能把人留住。

克雷亞沒有說話。
他只是搬了張椅子,在床邊坐下。

露西娜躺在床上,神情平靜,
像是終於卸下了什麼。

若不是胸口那個已然黯淡的黑色傷痕,
她幾乎看起來只是睡著了。

時間一點一滴地流過。

大約十五分鐘後,
劇烈的頭痛襲來。

「克雷亞。」
王女的聲音再次響起。
「我們已經派遣龍族與處刑人前往現場,約一小時內抵達。」
「會優先將弟弟撤離。」

克雷亞閉上眼,應了一聲。
「了解。」

他出了房間,走到廚房,倒了一杯水。
水還沒喝,眼淚卻慢慢地流了下來。

續篇:




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