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「闇夜に刻まれた印」第三十四章:まだ闇夜ではない/《烙印於黑夜之印》第三十四章:還不是闇夜(和訳付き)

はじめのあなたに

作者便り

前回


日本語訳

【第三十四章 まだ闇夜ではない】

本当に気にするべきものは、敵意ではなく「違和感」なのかもしれない。

カルダは、クレアが何かを隠していることに気づき始める。

一方のクレアもまた、
この街と地方騎士団に潜む不自然さを少しずつ拾い集めていた。

毎朝の手合わせ。

不自然に動いた物価。

そして、地方騎士団にしてはあまりにも質の良い装備。

ばらばらに見えた小さな違和感が、
少しずつ一つの線へと繋がっていく。

そんな中、王都からの通信が再び届く。

副官がクレアに告げたのは、
静かな警告だった。

「あなたはまだ闇夜ではない」


翌朝――

領主はカルダを執務室へ呼び出していた。

「最近、訓練場がずいぶん賑やからしいな?」

カルダは、笑顔を浮かべながらも明らかに圧を放っている領主を見て、

思わず額に冷や汗を浮かべた。

「はい。」

背筋を伸ばしたまま答える。

まるで訓練中の新兵のような姿勢だった。

「聞いたところによると――」

領主は机の上の書類をぱらりとめくる。

「相手は王都から来た旅人らしいな?」

部屋の中が一瞬だけ静まり返った。

カルダは答えない。

だが――

その沈黙そのものが答えになっていた。

領主は深くため息をつく。

「お前が手合わせ好きなのは知っている。」

「だが、少しは加減というものを覚えろ。」

執務室の空気が、ずしりと重くなった。

「申し訳ありません。」

カルダは素直に頭を下げる。

「今後は、あいつとは接触しません。」

領主は彼女を見た。

しばらく沈黙する。

そして――

「いや。」

そう言った。

「そこまでする必要はない。」

「……え?」

カルダは思わず顔を上げる。

領主は椅子の背にもたれかかった。

「好きにしろ。」

「お前のやりたいようにやればいい。」

「ただし、追い込み過ぎるな。」

カルダは瞬きを繰り返した。

まだ話が飲み込めていない。

領主は続ける。

「王都から来る人間はな。」

「大抵、遊びに来ているわけじゃない。」

カルダは数秒遅れて頷いた。

領主はさらに付け加えた。

「それと。」

「騎士団の評判を落とすような真似はするなよ。」

執務室を出たあと――

カルダは廊下の途中で足を止めた。

「王都から来た人間は、遊びで来てるわけじゃない……か。」

領主の言葉を反芻する。

そして、この数日の手合わせを思い返した。

毎回、探り合うような勝負だった。

毎回、あと少しのところまで行く。

そして――

「……やっぱり、まだ何か隠してるよね。」

カルダの口元に笑みが浮かぶ。

「だったら――」

その目に、闘志が宿った。

「負けてられないな。」

---

こうして。

クレアは地獄のような日々を迎えることになった。

大抵の場合、

朝、宿を出る。

市場へ向かう。

まだ屋台を二つも見ていないうちに――

道端に見覚えのある人物が立っている。

しかも。

決まって、何か企んでいるような笑みを浮かべながら。

「クレアー! 二、三本やろう!」

そしてそのまま連行される。

もちろん――

二、三本で終わった試しはない。

---

そのうち、

訓練場の団員たちまで慣れてしまった。

ある日のこと。

クレアが更衣室へ向かおうとした瞬間、

団員の一人が当然のように訓練服を差し出してくる。

「今日の分、こちらです。」

「……どうも。」

クレアは反射的に受け取った。

受け取ってから、

ふと我に返る。

(……何かおかしくないか?)

だが周囲の誰も気にしていない。

団員たちは普通に仕事をしている顔だ。

そして何より、

自分自身が普通に受け取ってしまった。

「……」

クレアはしばらく訓練服を見つめたあと、

小さくため息をついた。

どうやら。

おかしくなっているのは、

自分も同じらしかった。

カルダがようやく満足して解放してくれる頃には――

大抵、もう昼近くになっていた。

宿へ戻って少し休み、

夕方になれば、今度は酒場へ向かう。

情報収集も兼ねているからだ。

ただ――

最近すっかり顔馴染みになった酒飲み仲間たちとビールを飲んでいても、

あの見慣れた姿だけは見当たらなかった。

「そういえば、副団長最近来てないな。」

誰かが何気なく言う。

「だよな。」

「なんか変な感じだ。」

「また仕事に捕まってるんじゃないか?」

周囲では好き勝手な推測が飛び交う。

クレアは黙ってビールを一口飲んだ。

なぜだろう。

ふと――

自分も少し気になっていることに気づいた。

数日後の夜――

クレアは酒場から戻ってきた。

宿の部屋へ入るなり、

そのままベッドへ倒れ込む。

すると自然に、

今夜の酒場での会話が頭に浮かんだ。

「今日も来なかったな……」

カルダは相変わらず姿を見せなかった。

最近では毎朝のように市場で「偶然」出くわしている。

少し寝坊した日ですら、

閉めたままの木窓に、決まった時間になると小石が当たる音がした。

……誰が投げているのかなど、考えるまでもない。

だが。

夜になると、なぜか姿を見かけない。

いつも一緒に飲んでいた連中ですら、

最近は不思議がり始めていた。

『最近、副団長見かけないよな。』

『何かあったのか?』

本来なら、

目を付けられていたのは自分の方だ。

それなのに。

今では逆に、相手のことを心配している。

「……俺、何考えてるんだ。」

クレアは思わず苦笑した。

――その直後だった。

不意に。

あの慣れたくもない激痛が頭を貫く。

「っ……!」

クレアは反射的に身を起こした。

額を押さえる。

そして慌てて飴箱を開け、

中の飴を口へ放り込んだ。

「クレア。」

聞き慣れた声が、頭の中に響いた。

クレアの身体がぴたりと固まる。

そして次の瞬間、

勢いよくベッドの上で身を起こした。

「副官……閣下。」

ほとんど反射だった。

まるで――

オルパキへ向かう前夜の宿へ戻ったかのように。

あの夜も。

副官はまったく同じ声で、自分を呼び止めたのだ。

『大丈夫。』

副官の声は相変わらずだった。

静かで、

感情の起伏をほとんど感じさせない。

『少し近況を聞こうと思っただけ。』

『最近はどう?』

「それなりにやっています。」

クレアは苦笑する。

「ただ……最近は毎日のように手合わせに引っ張り出されています。」

『ん?』

副官がわずかに反応した。

『普通の通行証で入ったはずよね。どうして――』

そこで言葉が止まる。

数秒の沈黙。

そして。

『カルダ。』

『カルダ・スレネ、かしら?』

「……どうしてご存じなんですか?」

『資料を見たことがあるから。』

副官は淡々と答えた。

『あの人にはそういう傾向があるの。』

「傾向?」

『強そうな相手を見ると、とりあえず一度戦いたくなる。』

少し間を置く。

そして尋ねた。

『それで。』

『あなた、どうやって目を付けられたの?』

クレアは酒場での一件を最初から説明した。

話し終わる頃には――

今度は副官の方が黙り込んでいた。

しばらくの沈黙。

そして。

ようやく口を開く。

『クレア。』

「はい。」

『今後、賭場には近づかないこと。』

「……え?」

クレアは思わず間の抜けた声を漏らした。

『これは、殿下から支給された資産を守るための忠告よ。』

副官の声は最後まで真面目だった。

「あなたの“経歴”は、初めての実戦にしては悪くなかった。」

副官は話題を変えた。

「ただ、少し整いすぎていて、かえって疑われやすい。」

そこで一度、言葉を切る。

「もっとも……今となっては、どれだけ上手く作ってもあまり意味はないけれど。」

「どうしてですか?」

「相手は、そもそも経歴からあなたを調べ始めたわけじゃないから。」

副官は平静な声で言った。

「ヴィーシャとの定期通信で、誰かに見られているような気がすると話していたでしょう?」

クレアは少し思い返す。

確かに、そんなことを言った覚えがあった。

「つまり、あなたは街に入った時点で、もう見られていた。」

「経歴は、あとから付いてきたものにすぎない。」

「でも、あなた自身にも感覚はあったのでしょう?」

「……それは、そうですね。」

クレアは苦笑しながら頷いた。

「ヴィーシャにあれだけ長く“見られて”いたのだから、少しは経験があって当然よ。」

クレアは思わず額を押さえた。

その言い方は、あまりにも反論しづらい。

「それに、その意味では――」

副官は続ける。

「あの副団長は、かなり勘がいいと言える。」

「どういうことですか?」

「少し考えてみなさい。」

副官は一拍置いた。

「王都発行の通行証を持ち、礼儀もあり、剣を学んだ形跡のある少年。」

「しかも、オルパキの件が終わった直後に、この街へ現れた。」

副官は小さく息を吐く。

「それで疑うなというほうが無理でしょう。」

部屋の中が、一瞬だけ静かになった。

クレアは何か言おうとして、口を開いた。

だが結局、

何も言えなかった。

改めて考えてみると――

確かに。

少しどころか、かなり怪しい。

「彼女も十分職務に忠実ということね……。」

副官は淡々と言った。

「さて、他に何か気づいたことは?」

「そういえば……」

クレアは最近集めた情報を思い出す。

市場の物価の話。

そして酒場で耳にした肉の値段の噂。

そのあたりを簡単に説明した。

「一度三倍から四倍まで上がって……そのあと急に元へ戻った?」

「はい。」

「しかも、輸入された生鮮食品だけが特に高かったと?」

「そうです。」

クレアは頷く。

「だから、もしかしたら――」

「関税。」

副官は二文字だけで答えた。

クレアは即座に口を閉じる。

どうやら、自分の分析は必要なかったらしい。

「そうね。」

副官は少し考え込む。

「その状況なら、関税が一番可能性が高い。」

短い沈黙。

そして。

「……分かった。」

「ということは……?」

クレアが尋ねる。

副官は相変わらず落ち着いた声で答えた。

「実は、こちらでも少し気になっていた案件なの。」

「やっぱり。」

「ええ。」

副官は肯定した。

「この件については、そのうち担当する人間が動くはずよ。」

その口調は平然としていた。

そして、副官は何かを思い出したように一度言葉を切った。

『そうだ、クレア。』

「はい?」

『さっき言っていたけれど、最近ずっとカルダと手合わせしているのよね?』

「ええ。」

『それで――』

副官の声は相変わらず淡々としていた。

『彼女は強い?』

「強いです。」

クレアは即答した。

「少なくとも、今まで会った地方騎士団の人たちの中では、一番強いと思います。」

少し考えてから付け加える。

「団長職の人たちを除けば、ですけど。」

さらに少し考えて、

もう一言続けた。

「というか、たぶんあの人が団で一番強いんじゃないかと。」

副官はしばらく黙った。

そして。

『それで――』

静かに尋ねる。

『勝ったの?』

気のせいだろうか。

ほんのわずかだけ、

副官の声音が変わった気がした。

「いえ、でも――」

『ザクロタルト。』

副官は平然と言った。

「副官閣下、弁明の機会をいただけませんか。」

『二つ。』

クレアはそっと目を閉じた。

そして自分の財布へ黙祷を捧げる。

「情報収集のためだったんです……」

『エフティール。』

副官が付け加えた。

その口調は、

まるで店まで決定済みであるかのように落ち着いていた。

クレアは思わず、

カルダの木剣を懐かしく思い出す。

少なくとも、あちらの方が財布には優しい。

短い沈黙のあと、

副官はようやく普段通りの口調に戻った。

『まあ、私も詳しい話は聞きたいし。』

『王都へ戻ったら、時間を合わせましょう。』

そこで一度区切る。

そして――

最後の一撃を加えた。

『殿下も興味を持たれると思うわ。』

「……」

クレアは急に嫌な予感がした。

なぜなら、

彼はよく知っている。

王女殿下が

『興味がある』

と言った時は――

大抵の場合、

ザクロタルト二つでは済まないのだから。

「そうだ。あともう一つ。」

クレアは不意に思い出した。

どうやら、一番重要なことを話し忘れていたらしい。

副官は話を聞き終えると、

『騎士団の制服のこと?』

と尋ねた。

その声には、

ようやくはっきりとした興味が混じっていた。

「はい。」

クレアは頷く。

「制服だけじゃありません。」

「訓練服もです。」

『訓練服?』

「たぶん中に鋼線が入っています。」

クレアは訓練場での感触を思い返した。

「王都のものほど柔らかくはありませんでしたけど。」

「その代わり、かなり重かったです。」

少し考えてから続ける。

「装備も同じです。」

「今まで見た地方騎士団のものと比べても、明らかに質が良すぎる気がしました。」

副官はしばらく黙り込んだ。

『……なるほど。』

短い沈黙。

『それは確かに興味深いわね。』

何かを考えているようだった。

しばらくしてから、再び口を開く。

『その件はこちらで調べてみる。』

だが。

言いかけたところで、

不意に言葉が途切れた。

そして、

まるで独り言のように小さく呟く。

『……まさか、あちらに回されていたのかしら。』

声はかなり小さかった。

それでも、

クレアの耳には届いてしまった。

(……聞かなかったことにしよう。)

クレアは心の中で静かに決意する。

『ごめんなさい。』

副官はすぐにいつもの調子へ戻った。

『少し思い当たることがあっただけ。』

「いえ。」

クレアも、それ以上は追及しなかった。

聞かない方がいい話というものは、

世の中に確かに存在する。

「……だいたい、こんなところです。」

クレアがそう言うと、

短い沈黙が流れた。

そして――

『クレア。』

副官が不意に呼びかける。

「はい。」

その声色は、

先ほどまでとは少し違っていた。

クレアは思わず背筋を伸ばす。

まるで副官が今、

目の前に立っているかのようだった。

『覚えておきなさい。』

「はい。」

『状況が危険だと判断したら、すぐに離れなさい。』

副官は静かに続ける。

『あなたはまだ闇夜ではない。』

クレアはわずかに目を見開いた。

『無理に正面からぶつかる必要はない。』

『あなたが持っているのは銀曦の通行証よ。』

『その気になれば、誰もあなたを引き止められない。』

一拍置いて、

副官は確認するように尋ねた。

『分かった?』

「はい。」

クレアは即座に答えた。

背筋は、まだ伸びたままだった。

通信の向こうがしばらく静かになる。

そして――

副官は最後に一言だけ残した。

『気を付けて。』

次の瞬間。

あの慣れ親しんだ繋がりの感覚が、

ふっと途切れた。

部屋は再び静寂に包まれる。

クレアは手の中の飴箱を見つめた。

しばらく黙り込む。

「……まだ、か。」

小さく呟く。

なぜだろう。

さっきの言葉は、

どんな警告よりも心に残っていた。

『あなたはまだ闇夜ではない。』

その一言が。

そして――

もう一つ。

通信の向こうから聞こえた、

くすくすという笑い声も。


以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。


中国語本文

【第三十四章 還不是闇夜】

真正讓人在意的,往往不是敵意,而是「違和感」。

卡爾妲開始察覺克雷亞有所隱瞞。
克雷亞也逐漸發現,這座城市和地方騎士團似乎並不單純。

每日的切磋、異常的物價、過於精良的裝備。
一件件看似零散的小事,開始慢慢連成線索。

而就在此時,來自王都的通訊再次響起。

副官提醒克雷亞——
他手上拿的是銀曦的證件。

他還不是闇夜

隔天早上,
領主把卡爾妲找過去了。

「聽說最近訓練場很熱鬧啊?」
卡爾妲望著領主那帶著笑容,卻明顯透著殺氣的臉,額頭不由得冒出冷汗。

「是,最近請人過來切磋。」
她站得筆直,幾乎像是在受訓的新兵。
「我猜猜看……」
領主翻了翻桌上的文件。
「還是從王都來的?」
房間安靜了一瞬。
卡爾妲沒有回答。
這種沉默本身就已經是答案了。

領主嘆了口氣。
「我知道妳很喜歡找人切磋。」
「但是總該有點分寸吧?」
辦公室的空氣頓時沉重起來。

「是。」
卡爾妲低下頭。
「我之後不會再跟他接觸了。」

領主看了她一眼。
沉默片刻。
然後說:
「這倒不必。」

「欸?」
卡爾妲愣了一下。
領主靠上椅背。
「妳就照妳想做的去做吧。」
「但是別逼得太緊。」
「從王都來的人,通常都不是來玩的。」

卡爾妲眨了眨眼。
一時間有些沒反應過來。
領主又補了一句:
「還有。」
「不要給騎士團丟臉。」

出了辦公室後,
卡爾妲在走廊上停下腳步。
「從王都來的人不是來玩的嗎......」

她回想起這幾天的交手。
每一次都像是在試探。
每一次都差一點。
然後。

「......果然還藏著東西啊。」
她露出了一抹笑容。
「那我可不能輸。」

於是,
克雷亞迎來了堪稱地獄般的行程。

通常早上才剛出門。
市集還沒逛完兩個攤位。
就會看見某位副團長站在路邊。

臉上掛著不懷好意的笑容。
「克雷亞,來打兩場吧!」
然後直接被拖走。
而且絕對不只兩場。

到了後來,
訓練場的團員甚至已經熟練到會提前準備好他的練習服。
有一次克雷亞還沒走進更衣室,
就有人把衣服塞到他手裡。
「今天的在這裡。」
「......謝謝。」
連他自己都開始覺得哪裡不太對勁。

等卡爾妲終於心滿意足地放人時,
通常已經接近中午。
回旅店休息一會兒後,
晚上還得前往酒館蒐集情報。

只是,
當他和最近逐漸混熟的「酒友們」喝著啤酒時,
卻始終沒有看見那道熟悉的身影。

「副團長最近真的都沒來啊。」
有人隨口說道。
「對啊,總覺得怪怪的。」
「該不會又被什麼工作纏住了吧?」

眾人七嘴八舌地猜測著。
克雷亞默默喝了一口啤酒。
不知道為什麼。
他忽然也有些在意了。

幾天之後的晚上。
克雷亞從酒館回來。
回到旅店房間後,直接往床上一倒。
腦中不由得想起今晚酒館裡的談話。

「又沒來嗎......」
卡爾妲依舊沒有出現。
明明最近每天早上都會在市集「巧遇」,

甚至起晚點了,
關著的木窗會準時響起石頭敲擊的聲音。
......不用說也知道誰丟的。

但到了晚上,卻總是看不到人。
甚至連平常和她一起喝酒的那群人都開始覺得奇怪。
『最近好像很久沒看到副團長了。』
『是出什麼事了嗎?』

明明自己才是被盯上的那個人。
結果現在反而開始替對方擔心。

「......我到底在想什麼。」
克雷亞忍不住苦笑。

然而下一秒。
一陣熟悉的劇痛忽然襲來。
「嗚!」

他立刻坐起身。
手按住額頭。
趕緊打開糖盒,把糖塞進嘴裡。

「克雷亞。」
熟悉的聲音在腦中響起。

克雷亞整個人僵了一下。
然後猛地從床上坐起來。

「副官......閣下。」
幾乎是出於本能。
彷彿又回到了奧爾帕奇前夜的旅店裡。
那一夜,
副官也是用同樣的聲音叫住了他。

「沒事,只是來問個近況。」
副官還是那平靜,毫無波瀾的聲音。
「最近還好吧?」

「還可以,只是......最近天天被抓去切磋。」
克雷亞苦笑著説。
「嗯?你不是用一般的通行證入城嗎?怎麼...」
副官突然沉默了。

「卡爾妲,卡爾妲•斯雷涅嗎?」

「...副官閣下怎麼知道她?」
「看過她的檔案。」
副官的語氣依舊平靜。
「她有這種傾向。」
「傾向?」
「看到強者就想打一場。」

副官停頓了一下。
然後問:
「所以你是怎麼被她盯上的?」

於是,克雷亞把在酒館的事情說了一遍。
這次換副官沉默了。
沉默了半晌。
才緩緩開口。

「克雷亞。」
「是?」
「以後不要進賭場。」
「......」
克雷亞愣了一下。
「這是為了殿下賜給你的身家考慮。」

「你的『履歷』其實編得不錯,以第一次實戰而言。」
副官換了個話題。
「但是,可能太漂亮了,反而容易引人懷疑。」
她停頓了一下。

「只是......到了現在,編得再好也沒什麼用了。」
「為什麼?」
「因為對方根本不是從履歷開始查你的。」

副官平靜地說道:
「你記得跟維莎定時通信時,曾經說過自己有種被盯上的感覺嗎?」
克雷亞回想了一下。
的確有這回事。
「所以,你進城之後,其實就已經被看住了。」

「履歷只是後來才補上的東西而已。」
「但是你自己也有感覺,不是嗎?」
「這倒是真的。」
克雷亞苦笑著點了點頭。
「你都被維莎『看』那麼久了,也該有點經驗了。」
克雷亞忍不住按了按額頭。
這句話實在讓人無法反駁。

「而且這樣說起來,」
副官接著說道,
「那位副團長其實算相當敏銳。」
「怎麼說?」

「你自己想想。」
副官停頓了一下。
「一個持著王都證件、有教養、看起來還練過劍的少年。」
「偏偏又在奧爾帕奇事件剛結束後出現在這裡。」
副官輕輕嘆了口氣。
「你說,這要怎麼讓人不懷疑?」

房間安靜了一瞬。

克雷亞張了張嘴。
最後還是什麼都沒說出來。
仔細想想。
好像確實有點可疑。

「她也算是很盡職了......嗯,還有什麼觀察嗎?」
副官繼續問道。
「喔,對了......」
克雷亞想起最近蒐集到的情報。
於是把市場的物價,以及酒館裡聽到的肉價傳聞大致說了一遍。

「一次漲了三、四倍......然後又突然掉回去?」
「是的。」
「而且只要是進口的生鮮食品,價格都特別高?」
「是,所以我在想......」

「關稅。」
副官只吐出兩個字。

克雷亞立刻閉上嘴。
看來自己不用繼續分析了。

「大概也只有關稅會有這種效果了。」
副官沉吟了一下。
「嗯,我知道了。」
「所以......?」

「這部分我們其實也有些懷疑。」
副官平靜地說道。
「後續會有人處理。」

接著,她像是忽然想起什麼似地停頓了一下。
「對了,克雷亞。」
「是?」
「你剛剛說,最近天天在跟卡爾妲切磋?」
「嗯。」

「那麼......」
副官的語氣依舊平淡。
「你覺得她強嗎?」
「很強。」
克雷亞毫不猶豫地回答。
「至少是我目前遇過的地方騎士團成員裡,除了團長職務之外最強的。」
他想了想,又補充了一句。
「雖然感覺她其實就是他們團最強的。」

副官沉默了片刻。
然後問道:
「那麼......」
「你贏了嗎?」
不知道是不是錯覺。
克雷亞總覺得副官的語氣似乎產生了一絲變化。

「沒有,但是——」
「石榴塔。」
副官平靜地說道。
「副官閣下,我可以解釋。」
「兩塊。」
克雷亞閉上眼睛。
開始替自己的荷包默哀。
「我是為了蒐集情報......」
「艾夫提爾。」
副官補充道。

語氣平靜得彷彿已經決定好了地點。
克雷亞甚至開始懷念起卡爾妲的木劍。
至少那個比較不傷錢包。

短暫的沉默後。
副官終於恢復成平常的語氣。
「反正我也想知道詳細情形。」
「等你回王都之後,我們找時間聚一下吧。」

她停頓了一下。
然後補上最後一刀。

「殿下應該也會有興趣。」
「......」
克雷亞忽然有種不好的預感。
因為他很清楚。
當王女說「有興趣」的時候。
通常代表事情不會只有一塊石榴塔那麼簡單。

「對了,還有......」
克雷亞忽然想起來。
自己好像漏掉了最重要的事情。

副官聽克雷亞說完,
「你是說他們的制服嗎?」
她的語氣終於多出了一絲明顯的興趣。

「對,還有練習服。」
克雷亞點了點頭。
「裡面應該也用了鋼線,只是沒有王都那邊的柔軟。」
「而且重很多。」
他回想著訓練場上的感覺。
「裝備也是。」
「感覺比我以前看過的地方騎士團好太多了。」

副官沉默了一會兒。
「嗯......」
「這個倒是很有意思。」

她像是在思考什麼。
過了一陣子才開口:
「這部分我們會處理。」

只是說到一半。
她忽然停頓了一下。
然後像是在自言自語般低聲說道:
「......難道是用在這裡了嗎?」

聲音很小。
但克雷亞還是聽見了。
(......還是當作沒聽見吧。)
他默默在心裡做出決定。

「抱歉。」
副官很快恢復平常的語氣。
「剛剛想到一些事情。」
「沒關係。」
克雷亞也識趣地沒有追問。
在世上,
有些事情還是不要知道比較好。

「那......大概就這些了。」
短暫的沉默後。
副官忽然開口:
「克雷亞。」
「是。」

她的語氣忽然變得嚴肅。
克雷亞下意識挺直了背脊。
彷彿副官此刻就站在自己面前。

「記住。」
「如果情勢不對,就立刻離開。」
「你還不是闇夜。」
克雷亞微微一愣。
「沒有必要跟人家硬碰硬。」

副官繼續說道:
「你手上拿的是銀曦的證件。」
「只要你想走,沒有人敢攔你。」
「知道嗎?」
「是。」
克雷亞立刻回答。
背脊依舊挺得筆直。

通訊另一端安靜了片刻。
然後。
副官留下最後一句話。
「注意安全。」
下一秒。
那股熟悉的連結感便消失了。
房間重新恢復安靜。

克雷亞望著手中的糖盒。
沉默了一會兒。
「......還不是嗎。」
他低聲自語。
不知道為什麼。
副官剛才那句話。
比任何警告都更讓人在意。
還有––
另外傳來的輕笑聲。



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