見出し画像

《闇夜に刻まれた印》第二十八章:流星の夜、残された手紙/《烙印於黑夜之印》第二十八章:流星之夜與留下的信(和訳付き)

ガイドブック(はじめのあなたに)

作者便り(26年3月)

前篇



日本語訳

【第二十八章・流星の夜、残された手紙】

オルパキの一件は、
表向きには終わりを迎えた。

判決、追放、後任、そして整理。
すべては王国の制度の中で静かに処理されていく。

だが、
判決書に記されない出来事もある。

王都の夕暮れ、
訓練場に響く剣の音、
そして遠方から届いた二通の手紙。

そのすべてを通して、
クレアは少しずつ理解していく。

流星が夜空を横切るとき、
残るのは光だけではないのだと。

翌日の午後、クレアは約束通りエフティールを訪れた。

店に入ったばかりで、案内係のメイドに「人を探している」と声をかけようとしたその時——王女が席から立ち上がり、こちらへ手を振っているのが目に入った。

(やっぱり殿下か)
クレアは心の中でそう呟く。
王女も副官も外出用の服装だったが、二人とも剣を帯びている。

もっとも最近は「剣の稽古をしているお嬢様」が流行らしく、店内にも二、三組ほど同じような客がいる。だから特別目立つわけでもなかった。
とはいえ、クレアは足早に二人の席へ向かう。

「で——」

口を開きかけた瞬間、王女が「免礼」の仕草でそれを制した。

「先にやっておきなさい。どうせ後でまた忘れるんでしょう?」
王女の顔には、いつもの小悪魔めいた表情が浮かんでいる。

「ですが殿下、安全面が……」
クレアがなおも言いかけると、

「副官に負けたあなたが心配することじゃないわ。」
王女は自分の佩剣を軽く指さした。
「それに——」

「この店には身内がいるわ。」
副官がティーカップを置きながら言う。
「闇夜だけじゃない。武装女官を退隊した者も何人かいる。」

クレアは店内を見回した。
すると、何人かのメイドの動きに見覚えがあることに気づく。食器を並べる仕草や、注文を取るときの立ち居振る舞い——どこかで見たことがある。

(ああ……ヴィーシャみたいだ。)
クレアはようやく思い当たった。

なるほど、ただのメイドではないらしい。

闇夜の人間だと分かっていれば、どんな経歴でも不思議ではない。
それでも、少し驚かずにはいられなかった。

「クレア。」
副官に軽く肘で小突かれ、クレアははっと我に返る。
そのとき王女が言った。
「で、あなたは何を頼むの?」
「ですが殿下、今日は用件が……」

「今日はあなたへの慰労よ。」
王女はメニューをめくりながら言う。
「先に注文しておかないと、話ができないじゃない。」
クレアは小さくため息をつき、メニューを受け取った。

注文を済ませ、ケーキもひと通り運ばれてきた頃——

「クレア。」
王女は紅茶を一口含みながら、何気ない調子で言った。
「あなた、以前初等剣術を教えていたあの坊ちゃん……まだ連絡は取っているの?」

クレアの肩がわずかに震えた。
でもすぐに呼吸を整える。
(あの年のことは……闇夜なら、もう知っているはずだ)

「はい、殿下。」
クレアはできるだけ平静な声で答えた。
「時折、近況を伝え合う程度ですが。」

「そう。」
王女は小さく頷いた。
「なら——ひとつ頼みがあるのだけれど。」
「殿下の仰せとあれば。」

王女は隣に置かれていた苺のケーキをフォークで切りながら言う。
「ヴァルリックに紹介状を書いてあげてくれない?」
ケーキの上の苺は、艶やかな赤をしていた。

「彼はおそらく、マベカ方面へ追放されます。」
副官が静かに補足する。
「当面の身の置き場所を探す助けになれば、ということです。」

「殿下がお望みなら、もちろんお引き受けします。」
クレアは頷いた。
「ですが……殿下。それは、つまり——?」

「彼にも多少の功はあるわ。」
王女はカップを手に取る。
「リシナが庇っていたもの。」
一口飲み、わずかに眉を寄せた。
「……このケーキ、少し甘すぎるわね。」

クレアは思い出す。
報告書の中に、確かにヴァルリックを弁護する一節があった。

「副官も試してみたけれど、腕は確かだった。」
王女は静かにカップを置く。
「ただ——」

言葉が一瞬止まる。

「三人も死なせちゃった、重すぎる。」
店内の空気が、わずかに沈む。
「三人でなければ、IV小隊に入れていたかもしれない。」

王女は視線を上げた。
「……少し話しすぎたかしら。」
クレアを見つめる。

「聞くべきでないことまで、聞かせてしまったみたいね。」
しかし次の瞬間、
王女はわずかに微笑んだ。
「でも、クレア。」
「あなたはここに残る道を選んだ。」
「なら——」

カップを指先で軽く回す。

「これからは、ただの傍観者ではいられないわ。」
王女は静かに言った。
「覚悟はある?」
一拍。
「旅の途中で、その答えが見つかるといいわね。」


このまま食事は終わるのだろう——クレアはそう思っていた。
だが王女は、もう一度メニューを手に取って追加注文をした。

しかも王女だけではない。副官もなかなかよく食べる。

それを見て、パン系のデザートを二つしか頼まなかったクレアは、思わず感心してしまった。

(やっぱり……甘いものは別腹なんだな。)
噂には聞いていたが、本当に別の胃袋があるとしか思えない。
(いや……今日は殿下の奢りだから、というのもあるのかもしれない。)

結局、食事が終わる頃には、外はすっかり黄昏に近づいていた。

「宮中でまだ用事があるの。」
王女はそう言って立ち上がると、金貨を一枚取り出した。
「これで会計をお願い。お釣りはあなたの旅費の足しにでもしておきなさい。」
そう言って王女はそのまま店を出ようとする。

「あ、そうだ。」
ふいに振り返った。
「出発する前に、アストルに会っていかない?」
「どうやら、あなたに会いたがっているみたいよ。」
それだけ言い残すと、王女は副官とともに店を後にした。

クレアは残っていた紅茶を飲み干すと、急いで会計へ向かった。

金貨では細かく崩せないかもしれない——そう思っていたが、
メイドはまったく慣れた様子で、迷いなく釣りを数えて差し出してくる。

(やっぱり……)
クレアは心の中で呟いた。
(超一流の店だ。)


数日後——
クレアは王立学院の門の前に立っていた。

アストルに会うため、わざわざ休日を選んで来たのだ。
彼の日常の邪魔にならないように、という配慮でもある。

ところが、伝達室に行ってみると——
「クレアさんね。今日はアストル、いないよ?」
武装女官の制服を着た少女が、そう答えた。

なぜここに武装女官がいるのかとクレアは少し不思議に思ったが、とりあえず聞いてみる。
「では、どこへ?」

「闇夜の女騎士が二人来てね。たぶんサキュバスかな。アストルを闇夜に連れて帰って、“遊ぼう”って。」
少女はくすっと笑った。
「だって、あの子もう闇夜じゃ“マスコット扱い”みたいよ。」


クレアは王宮へ向かう途中、ぼんやりと考えていた。
(“闇夜に遊びに来い”なんて言葉を——)
(あんな普通の顔で言う人間には、もう人生で会わない気がする。)

王宮に着き、伝達室から連絡を入れると、副官が通行を許可してくれた。

「アストルなら、たぶん練武場よ。ライノールが付き添っているはず。」
副官は歩きながらそう言った。

「でも……どうして急に闇夜へ?」
クレアはまだ首をかしげている。
副官は少しだけ視線を落とした。
「仕方ないのよ。」
静かな声だった。
「闇夜には責任があるのよ」
「……心の傷も含めてね。」

クレアは何も言わなかった。

副官は小さく息を吐く。
「だから、しばらくの間は——」
「私たちが、あの子の“頼れるお兄さんお姉さん”。」
少し苦笑する。

「闇夜が、そんな役目をする日が来るなんてね。」
そして、ふっと視線を前へ戻した。
「勇敢な子よ。」
「ただ……これからどうなるのかは、まだ誰にも分からない。」
王宮の夕光は、思っていたより長く廊下に差し込んでいた。

クレアは、ふと足を止める。
ほんの一瞬だけ。

練武場に足を踏み入れると、稽古の掛け声が耳に入ってきた。

今日も武装女官団はいつものように訓練をしている。
ただ——今日は小さな客が一人増えていた。

「じゃあ、ここで母さんも剣を振ってたの?」
アストルが興奮した様子で言う。
「たぶんね。まあ、かなり昔の話だけど。」
ライノールは、かつてクレアと初めて会ったときと同じように、穏やかな調子で答えた。

するとアストルが振り返る。
「あっ、お兄ちゃん!」
そう言うと、クレアのほうへ駆け寄ってきた。

「やあ、アストル。」
クレアは片膝をつき、走ってきたアストルを抱きとめる。
「覚えていてくれたか?」
「うん。でも、お兄ちゃんずっと会えなかった。」

アストルは少しだけためらってから言った。
「言いたいことがあるんだ。」
「うん、なんだ?」

「姉ちゃんを家まで送ってくれて、ありがとう。」

クレアの喉が詰まり、視界がわずかに滲んだ。

「お兄ちゃん、悲しまないで。」
アストルはまっすぐ言う。
「ぼく、ちゃんと生きていくから。」

クレアはそっと目元を拭いた。
「……じゃあ、立派に大きくなるんだぞ。いいな?」
「うん!」

そう言うと、アストルはまた駆けていき、女官たちの訓練を見に戻った。
「距離を取って見ていろよ!」
ライノールが声をかける。

クレアはアストルの背中を見ながら、ライノールに言った。
「だいぶ落ち着いたみたいだな?」
「サキュバスたちの見立てでは、今のところ大丈夫らしい。」

ライノールは珍しく真剣な表情をしていた。
「……ただ、俺たちに見せているだけじゃないことを願うよ。」
「そうか。」
そのとき、練武場に再び剣の打ち合う音が響いた。


数日後、クレアは再び旅に出ていた。
しばらくして、ある宿屋でヴィシャから転送された手紙を二通受け取る。

一通はジシェルからだった。

最初は少し意外に思ったが、手紙には、
ヴィーシャに頼まれて、一応安否確認のために書いたのだと記されていた。

(……これは、ただの近況報告じゃない。)
そこまで考えて、クレアは思わず肩を震わせた。

手紙によれば、彼女は現在も無事で、後任として赴任してきた文官たちの仕事を手伝っているという。
オルパキでは、前領主に関係していた末端の協力者たちが次々と逮捕されており、
その件は現在、地方裁判所で審理が進められているらしい。

また、いくつかの商会では会長が交代しているという。
しかし関係者に事情を尋ねても、ほとんどの者が口を濁すばかりだった。
中には「前任者が引退した」とか「療養に入った」と説明する者もいたが、それ以上の話は誰もしない。

クレアには、だいたい何が起きたのか察しがついた。

さらにジシェルは、こうも書いていた。
殿下は、彼女が王都を離れる前に、あることを特に彼女を頼んだという。
時間があるときでいいから、ヴァルリックの母親の様子を見てやってほしい——と。

「リシナが気にかけていたことだから。」
「アストルのことは、闇夜が責任をもって面倒を見る。でもヴァルリックの母親については、地元のあなたが時間のあるときに様子を見てあげてほしい。」

クレアは静かに便箋を封筒へ戻した。
窓の外には、星空が広がっている。

ちょうどそのとき、一筋の流星が夜空を横切った。
クレアはしばらくのあいだ、ぼんやりと窓の外を眺めていた。

そしてようやく、もう一通の手紙が残っていたことを思い出す。

もう一通の手紙は、マベカから届いたものだった。
差出人は、あの坊ちゃんだ。

手紙には、すでにヴァルリックを雇ったことが書かれていた。

それに、彼の剣の腕は本物で、なかなか見どころがあるとも書いてある。
「やっと君の後継者を見つけた。」

その一文を読んで、クレアは思わず苦笑した。
闇夜の基準には、結局追いつけなかった自分には、そうやって自分を慰めるくらいしかできない。

手紙にはさらにこうも書かれていた。
最初に来た頃は、どこか寂しそうにしていたが、
しばらくすると気を取り直したようで、今はずいぶん真面目に働いているらしい。

(……知ったんだろうな。)
クレアは小さくため息をついた。

また、同じ頃に流刑の者たちも何人かマベカへ送られてきた、とも書かれていた。
「ただ、最近になって、どうやら皆いなくなったらしい。」

クレアは手紙を机に置き、再び窓の外へ目を向けた。

そのとき、ふと、いくつかの見過ごしていた細部が思い浮かぶ——

ヴァルレーナの判決書に残っていた書き直しの跡。

判決書の犯罪事実の上、どう見ても吊られる罪人なのに御前裁へ。

広場から突然撤去された絞首台。

そして——あの時、ヴァルリックはすでに御前裁へ送られていた。

——あの時点で、本来の処刑は一度“止められていた”。

そして、マベカの市で——
短剣を突きつけながら、
それでもどこか優しく微笑んでいた、あの姿。

なぜか、その光景が頭に浮かんだ。
もし、あの人が関わっているのだとしたら——
あの者たちは、最初から解放される運命ではなかったのかもしれない。


以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。



中国語本文

【第二十八章・流星之夜與留下的信】

奧爾帕奇的事件似乎已經落幕。
判決、流放、接任與善後,
一切都按照王國的制度運轉。

然而有些事情,
不會寫在判決書上。

在王都的黃昏、練武場的劍聲、
以及遠方寄來的兩封信之間——
克雷亞逐漸明白,

有些流星劃過夜空時,
留下的並不只是光。

隔天下午,克雷亞依約到了艾夫提爾。

才剛進店,跟帶位的女僕說要找人的時候,就看到王女站起來招手。

(果然是殿下)克雷亞在心裡嘀咕著。
她和副官都穿著外出服,不過都佩戴著劍。
只是最近「在練劍的大小姐」很流行,店裡就有兩三組,倒也不顯眼了。

說是這樣說,克雷亞還是快步走了過去。

「殿...」才剛開口,就被王女用「免禮」的手勢堵住嘴。
「先比出來,免得你等下又忘記了。」王女有點小惡魔的表情又露出來了。

「可是殿下,安全的部分...」克雷亞還是說出來了。
「還不用你這個輸給副官的人擔心啦,」王女指著自己的佩劍,「況且...」
「這間店裡有自己人,」副官放下茶杯,「不止是闇夜,有些是武裝女官退下來的。」

克雷亞環顧四周,才發現有些女僕的動作似曾相識,像擺餐具,或是點餐的動作,克雷亞感覺在哪看過。
(阿,像維莎。)克雷亞終於想起來像誰。
果然是有背景的。
雖然說知道她是闇夜的人,有什麼經歷都不奇怪,但是還是有些吃驚。

「克雷亞。」克雷亞被副官推了一下,才恢復正常,然後就聽到王女說,「你要點什麼?」
「可是殿下,不是有事情...」
「今天算是犒賞你的,」王女邊翻著菜單,一邊說,「你不先點餐,就沒辦法談了。」
克雷亞嘆了口氣,接過菜單。

點完餐,蛋糕也上了一輪,

「克雷亞,你之前教初等劍術的那個少爺,還有聯絡吧?」
王女邊抿著紅茶,若無其事地提到。

本來克雷亞還抖了一下,隨即穩住呼吸。
那一年,闇夜應該都知道了吧。

「是的,殿下。」克雷亞口氣盡量保持平穩,「有時候會說說近況罷了。」
「那...你可以幫我個忙嗎?」
「殿下請說。」
「你可以幫瓦爾利克寫封介紹信嗎?」王女邊叉起旁邊的草莓蛋糕邊說道。

上面的草莓紅艷欲滴。

「他應該會被流放到瑪蓓卡方向,希望可以幫他找個暫時的安身地方。」副官補充。
「如果殿下希望的話,我一定辦到...但是殿下,是......?」
「他也算是有功,露西娜有保他。」王女端起茶杯。「這蛋糕有點太甜了。」
克雷亞想起她的報告書,的確裡面有段是幫瓦爾利克求情的。

「副官測試過他,確實有本事。」
王女放下茶杯。
「只是——三條人命,太重了。」
「若不是三條,我或許會讓他進IV小隊。」 她抬眼。 「說多了。」
王女盯著克雷亞,「好像讓人聽到不該聽的呢。」
「不過,克雷亞,既然你選擇留下,有些事就不再只是旁觀了。」
「你有覺悟了嗎?希望旅途中能找到答案。」

本來以為這餐應該就結束在這了,沒想到王女又拿起菜單加點。
而且不止王女很會挑,副官也吃的蠻多的。

這個讓整場只點了兩個偏麵包系甜點的克雷亞嘆為觀止。
果然甜點是有另外一個胃裝的,
另一個原因應該是王女請客。

結果他們吃到快黃昏才結束。

「我們宮中還有事情,就先回去了。」王女掏出一個金幣,「麻煩幫我們買單,找錢就當作我個人資助旅費吧。」
講完,王女本來要轉頭離開。

「啊,對了。」她突然回頭,「你要離開之前,要不要去看一下阿斯托爾,他好像蠻想見你的。」
說完,就跟副官離開了。

克雷亞喝完剩下的茶就趕緊去結帳,本來以為可能找不開,結果女僕見怪不怪準確的把錢找開。
果然是超高級店。


隔了幾天,克雷亞出現在王立學院門前。
為了要來看阿斯托爾,他特地選了個假日來,希望不會影響到他的日常生活。

結果,到了傳達室之後,
「克雷亞先生吧,阿斯托爾今天不在歐。」
一位穿著武裝女官制服的少女回答道。

克雷亞雖然對為什麼這邊會看到武裝女官有些不解,但是還是問了一下,
「那他去哪了?」

「有兩位闇夜的女騎士,應該是魅魔吧,她們說要帶阿斯托爾回闇夜玩。」
「畢竟,他都快變團寵了嘛。」那位女官笑道。

克雷亞在趕去王宮的途中在想,
(看到能說出『回闇夜玩』這句話的人,我大概人生中應該不會再遇到了吧。)

到了王宮,經過傳達室通知,副官放行他進王宮。

「阿斯托爾應該是在練武場,萊諾爾在陪他。」副官邊走邊說道。
「不過怎麼會突然把他帶回來?」克雷亞還是滿頭問號。
「沒辦法,闇夜必須負起責任,」副官眼神滿是不捨,
「包括心裡的傷。」

副官苦笑了一下。
「所以現在,我們暫時成了他可以依靠的大哥哥大姊姊。」
「誰能想到,闇夜也會有這一天呢。」
「他很勇敢,只是還是不知道以後會怎麼樣。」副官又嘆了口氣。

王宮的夕光比想像中更長。
克雷亞在走廊停了一瞬。

走進練武場,就聽到練習中的喊聲。
今天,武裝女官團照樣有排練習,

只是,多了個小客人。

「所以,我媽媽有在這邊揮劍過嗎?」
阿斯托爾很興奮的說。
「應該是有歐,不過蠻久之前的事了。」
萊諾爾也像當初克雷亞遇到時一樣,很親切的回答。

阿斯托爾回頭,「啊,大哥哥!」
他就朝著克雷亞跑過來。
「你好啊,阿斯托爾。」克雷亞單膝跪下,一把抱住跑過來的阿斯托爾,「你還記得我嗎?」
「嗯,大哥哥,我一直沒遇到你。」

阿斯托爾有點躊躇,「有件事想跟你說。」
「嗯,什麼事?」

「謝謝你把我姊姊送回家。」

克雷亞喉嚨一緊,視線微微模糊。
「大哥哥,不要難過。我會好好的。」

克雷亞擦了擦眼角,「那就,好好長大,嗯?」
「嗯!」講完,阿斯托爾又跑掉,去看女官們訓練了。
「記得保持距離啊!」萊諾爾叮嚀道。

克雷亞邊看著阿斯托爾,一邊跟萊諾爾説,
「看起來應該比較沒問題了?」
「魅魔她們評估應該是還好,」萊諾爾難得露出嚴肅的表情,「只希望不是在演給我們看。」
「是嗎?」
練武場的劍擊聲重新響起。


克雷亞幾天後又踏上了旅程。
後來在某個旅店收到維莎轉來的兩封信。

一封是吉雪爾的,

本來克雷亞還覺得有點意外,但是信中吉雪爾説是維莎請她寫封信報平安。

(這不是單純的報平安。)
想到這邊,克雷亞還是不禁抖了一下。

信中説,她目前一切平安,也在協助來接任的文官處理事情。
奧爾帕奇目前陸續逮捕了一些前領主的末端協力者,這部分目前由地方裁判所在審理中。

而有些商會的會長也更迭了,但是問了一下關係人員,大部分都避而不談。
即使有講的,也只是說前任退休,或是去養病了。
克雷亞大概知道發生什麼事了。

吉雪爾還說,殿下在她離開前,特別叮囑她,有空的時候幫忙照看一下瓦爾利克的母親。

「畢竟那是露西娜的掛念。阿斯托爾的話,闇夜會負起責任照顧;但是瓦爾利克他母親,那就只能讓在地的妳有空去看一看了。」

克雷亞靜靜把信箋放回信封,望著外面的星空,流星剛好劃過天空。

他只是呆呆的望著窗外,然後才記得有另外一封信。

另外一封信來自瑪蓓卡,是那位少爺的。

信中說已經雇用瓦爾利克,還說他的劍術是真的有些東西。
「我終於找到你的接班人了。」

克雷亞不禁苦笑,作為一直追不上「闇夜標準」的人,也只能自我安慰了。

信中也提到說雖然他剛來的時候感覺有點落寞,但是後來就振作起來了,現在說蠻認真工作的。

(應該知道了吧。)
克雷亞不禁嘆了口氣。

另外也提到說,當時同時也有一批流放者過來。
「但是最近聽說好像都沒了。」

克雷亞放下信,又望向窗外。

他忽然想起幾個被忽略的細節——
瓦爾蕾娜判決書上的塗改痕跡,
廣場上突然被撤走的絞架,

還有那個在瑪蓓卡市集中,
用匕首頂著他,卻笑得很溫柔的身影,
不知為何浮上心頭。

如果是她——
那些人,大概從來就沒有真正被放走過。



いいなと思ったら応援しよう!