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心がふっと温かくなった出来事は、どんなことでしたか?~息子の「お手」

こんにちは、ぱんだごろごろです。

本田健さんの、「ハッピーライティングマラソン」第19回目のお題は、

「心がふっと温かくなった出来事は、どんなことでしたか?」

です。

これはねぇ、「息子のお手」ですね。

はい、何のことか、わかりませんよね。
だいじょうぶです。
説明いたします。

心がふっと温かくなった出来事、それは、車の中で、

我が家の息子が、私に「お手」をしてくれたこと、なのです。

つまり、これですね。


お手😸


当家の息子が「猫である」というお話は、今までにも何度かしてきましたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

息子は、中学の二年生まで、私のひざに乗っていました。
何か重いなあ、と思いつつも、乗せていました。
多分、息子は、自分が猫のつもりだったのですね。
猫はほんとうに可愛いですよね。

上記の記事より引用

もう30代の社会人なのですが、どうも相も変わらず猫のままでしてね。
この息子、大学院の博士課程の後期まで通いましたが、博士論文は通らないまま、単位だけは取得して課程を終えました。

その後、何とか就職して、今は一人暮らしをしています。

ところがですね、今年になって、
『パンさん(パンダさんの略。私のこと)と、もとう(お父さんの略。夫のこと)に話がある』
と言ってきて、
『ニャーは今の仕事を辞めて、転職する』
とのこと。

訊いてみると、

今の仕事を3年間続けてきたが、博士論文を書く時間が取れない。
自分は在学中に博士号を取ることが叶わなかった。
それ故仕方なく就職したが、本心では専門の分野で研究を続けたい。
そのためには論文を数本仕上げて、審査に通り、博士号を取得する必要がある。
今の職場では、働きながら論文を書く時間が取れないため、辞めて、時間の融通のきく職場に転職した。

とのことでした。

夫と私は、世間一般の親が、我が子の行く末を心配する時に言う言葉を、ふたつみっつ息子にかけてみましたが、息子の反応を見て、すぐにやめました。

いつも通り。

この子には何を言ってもしょうがない。
したいようにさせるしかない。

これが息子の生きる道。

夫は、息子が転職先に提出する、身元保証人の欄にサインをしました。


それが数ヶ月前の出来事。

それから今まで、夫と私は脳梗塞で倒れた義母を病院に入れ、落ち着いたところでリハビリ病院に転院させ、回復したかと思ったら、要介護4の判定を受けたため、介護付きの施設を探して入所の手続きをする、という、一連の大きな流れの中で日々を過ごしてきました。

その流れの中には、私自身の退職という出来事もあり、正直他のことを考えている余裕はありませんでした。

が……。

そろそろ息子は、新しい職場で新しい職務に就いている頃だろうか。
ちゃんとやれているだろうか。
同僚の方々とはうまくコミュニケーションが取れているだろうか。
ちゃんと栄養のあるものを食べているだろうか。

冷蔵庫も電子レンジも洗濯機もない部屋で、病気になっていたらどうしよう。


病気

悪臭を放っていたらどうしよう。

汗みどろ

息子のことを心配しても意味がないと思いつつ、朝のニュースで、一人暮らしの高齢者がアパートへの入居を断られ、やむなく車中泊をしていた、という話を聞いた私は、夫に許可を求めました。

「ねえ、あなた、
私が死んだあとは、この家は◯◯(息子の名)に遺していいわよね」

家さえあれば、少なくとも住むところは確保できます。

「え、いいんじゃない?
◇◇(娘の名)はあっちの家に住むだろうから」

と夫。

ここで補足説明をいたしますと、
義母が今まで一人暮らしをしてきた家(夫の実家)は、義母が入院した時点から空き家になっており、半年あまりの間、夫と私は、月に2,3回の割合で、郵便物を取りに行ったり、庭の水遣りをしに行ったり、雨戸を開けて部屋の風通しをしに行ったりしていました。

そんな様子を見ていた娘が、
「家の管理も兼ねて、私たちがあの家に住もうか?」
と提案してくれたのです。

娘婿も賛成しているとのこと。

夫には弟が一人いますが、兵庫県に住んでおり、その一人娘も兵庫県で就職しているため、湘南にある家を欲しがるとも思えません。

では、おばあさんに許しをもらおうということになり、娘と三人で施設を訪ね、娘が義母に、

「おばあちゃんの家に、私と□□さん(娘婿の名)とで住んでいい?」

と訊いたところ、思いがけず、義母は大喜びでした。

「いいよ、いいよ、あの家は◯◯ちゃんの好きなようにしていいよ」

亡き舅の思い出のある家だけに、抵抗があるかと思いきや、孫娘が住んでくれることを大歓迎している様子に、それだけ今の施設暮らしが快適なのだろうと、夫も喜んでいました。

娘夫婦は気も早く、来年、引っ越しすることを考えている、と言います。

そのためには、家じゅうにあふれている家具や調度、用品、雑貨等を一部屋か二部屋にまとめて、娘たちの持ち物を置けるようにしなくてはなりません。

その話を息子にしたところ、義母の家に、子供時代の漫画本や読まなくなった本などを置きっぱなしにしているから、整理をしに行きたい、とのこと。

息子の都合の良いという一昨日、夫と三人で、車で実家まで出掛けました。

夫は布団類、私は義母の衣類、息子は自分の書籍類と、三人で分担して片付けを進めましたが、いやもう大変な作業でした。

その行き帰りの車内で、息子の「お手」が出たのです。

夫は運転席、私は助手席、息子は後部座席に座っています。
そうすると、何かと話しかけながら、息子が手のひらを差し出してくるのです。


これは子どもの頃からの息子のくせのようなもので、私が気が付かずにいると、もう一方の手で肩や背中をつついてきます。

だまって手を差し出しているので、可笑しいのですが、要するに何か相手をしてほしい、という合図なのです。

こういうところが猫そっくりだなぁと思いつつ、手の指を丸めて、スタンプを押すように、ぽんと手のひらに乗せてやると、息子は満足して、手を引っ込めます。

義母宅への行き帰り、息子とは数回、このやり取りを繰り返しました。

肩をトントンとされて、ふっと横を向くと、息子の手のひらが待っています。
やっぱり猫だわ。
指を丸めて猫の手を作り、息子の手のひらに、ぽん。

しゃべりながらやっているので、夫はいっこうに気が付きません。

にょき、ぽん、すっ。

身体は疲れていますが、心はふっと温かくなります。
可愛いですね、猫。


にょき

あれ、何か変だな。
「お手」をせがんでいるのは息子のはずなのに、なぜか「お手」をしているのが私のようではありませんか?


ぽん

え、私が猫の役なの⁉

ちがーーう!

猫は息子!


#ハッピーライティングマラソン
#本田健


今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
あなたの手のひらにも、ぽん!


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