株式で1発当てた頼れる友人。
大学生のころの旅行で「スペインのバルセロナを訪れた」とnoteで書いたことがある。
欧州最高峰のサッカーの大会、チャンピオンズリーグを観戦するためにバルセロナを訪れ、そこで目にした異国の光景に仰天し、いく先々でカルチャーショックをうけた、というエピソードである。
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この話には続きがある。
バルセロナから成田空港に帰ってきた私たちは、その足でシンガポールへ飛んだ。
シンガポールのマリーナベイサンズに2泊3日の旅を断行したのである。
旅行は、バルセロナだけで終わらなかったのだ。
メンバーは4人。すべて高校の同級生。
だが全員別々の大学。
高校では4人とも同じクラスで仲のいい集団。
4人中3人はサッカー部で、1人は卓球部だった。
この卓球部の彼をムッチ(仮名)としよう。
ムッチは大学生ながら個別銘柄選択による株式投資をおこなっており、スマホゲームのパズドラを開発したガンホー社の株式に、バイト代を全つっこみしていた。
長期・分散・積立という投資の王道から、
大きく外れた手法である。
パズドラが発表される直前に投資を始めたので、
それはもうとんでもない金額になったらしい。
卓球部のムッチは言う。
「バルセロナ? あぁ〜大丈夫、大丈夫! パズドラマネーがあるから! お前らの分も出してやるよ〜! 貸しだけどなぁ! パーっといこうぜ!」
いざとなったときに頼るべきは、株式の個別銘柄選択で当てた友だちである。
ムッチはいい男だった。身長は高く、色白でスラっとしていて賢い。サブカルや音楽にも明るく、育ちがいいのでやけに品がある。
ムッチの実家に遊びに行くと、いつもムッチのお母さんがおいしいスイーツをご馳走してくれた。
みんなでムッチの家に行くたびに言っていた。
「ムッチはやっぱスタイリッシュだなぁ〜」
…
旅行会議の中で、ムッチは言う。
「バルセロナだけだとつまらないからさ、マリーナ行こうよ、マリーナ」
私が「マリーナ?」と聞くと、別の友だちが訳知り顔で言う。
「シンガポールのでかいホテル」
私が「どんくらいでかいの?」と聞くと、ムッチは言う。
「でかいホテルが3個並んでて、その上にでっかい船が乗ってるんだよダーキ!」
意味がわからなかった。
ホテルの上に船が乗ってる?
ケーキの上にイチゴが乗ってるのは見たことがあるが、巨大ホテルの上に船が乗っかっているだなんて聞いたことがない。想像もできない。
ムッチが言う。
「ほら、これだよ、これ!」

写真の威力のすごさを知った。
100回聞いてもわからないが、写真なら伝わる。
たしかにホテルの上に船が乗っているではないか。
ムッチは、
「しかもこの船は、プールになってるらしいからさ、そこに入って4年間の大学生活とバルセロナの疲れをさ、パーっと吹き飛ばそうぜぇ〜!」
おぉ〜! いいねぇ!
別の友人が言う。
「なら俺、マリーナのプールで腹筋するわ」
いいねぇ〜! その意味のわからなさがいい!
ムッチも言う。
「それいいなぁ! あ! じゃあ俺は! ……」
……
…
さて、本編はまだ書いていないが、
続きは明日書いてみよう。
バルセロナから成田空港、その足でシンガポールへひとっ飛びした陰キャ4人衆。
明日は、バルセロナから帰ってきた成田空港の到着ロビーでのお話である。
陰キャ4人衆だ。
不純異性交友の香りが全くしない!
なんの期待もないかとは思うが……
ではまた明日!
〈追記 2023年6月3日 つづき!〉

<あとがき>
ムッチはいま福岡にいます。今日の記事に登場した、訳知り顔でマリーナベイサンズを説明してくれた友人は、私の会社の社長です。ムッチが提案してくれたシンガポール旅行が起業のきっかけになるのです。てなわけで、また明日。最後までありがとうございました。
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