連載「菌活ボーイがゆく」㉜恐怖のシチュー
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

オソロシイ事件が起きた。
2月22日。
にゃん・にゃん・にゃんのネコの日だった。
僕はキャッと布団から飛び起きた。
夢うつつに思い出したのだ。
知り合いの主婦から、クリームシチューをもらったこと。
自動車の後部座席にタッパーを置きっぱなしだったこと。
指折り数えて5日前…。
ひえ~~~!
いくら、寒いとはいえ、カビカビ?
ばい菌の楽園?
最悪の事態が脳裏をよぎった。
なぜ、助手席に置かなかったのか。
悔やんだが、緊急事態。
問題解決が先決だ。
急いでカビカビ処理班(自分)に出動要請。
防弾チョッキにヘルメット。
毒ガス検知用にカナリアのかごも手に持った。
(以上、心の中のイメージ)
へっぴり腰で車に近づき、用心しつつドアを開ける。
シチューをこぼさないよう、慎重に外へ運び出す。
外見は異常なさそう。
そっとふたを開け、中をのぞきこむ。
鼻もくんくん。
いざ味見。
大丈夫。
てか、うま~!
芳醇な味わい。熟成が進んだのか。
朝食ゲットのファンファーレ。
キジトラ流菌道を歩む僕にとって、もはや菌は敵ではない。
友よーーー。
(続く)
