連載「菌活ボーイがゆく」【64】至高の男②
発酵の世界にハマるきっかけは、いつも小さなひと匙から🥄✨
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”(菌活友だち)づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

(前回のお話:居間に突然、変な男が現れた)
「俺様は菌道界の王になる男。キジトラ流第67代師範」
「え~っ」。ラオにゃんの言葉に、みんなが驚いた。
「破門になったけどね」
さっちー師匠が冷ややかに言った。
「今さら、総本山に足を踏み入れるなんて、何の用?」
ぐふふ。ラオにゃんはみんなを見回し、のぼにゃん師範の頭をペチペチたたいた。
「おい、後輩。トラはどこだ。帰ってきたと聞いたぞ」
「お兄ちゃんは旅に出てるわ」
ぐふふ。ラオにゃんは牙をむきだして笑った。
「俺様が怖くて、逃げ出したか。弱虫野郎め」
「いくら先輩でも、アニキの侮辱は許しませんよ」
のぼにゃんが怒った。
「かかってきやがれ。俺様の奥義で一撃にしてやるわ」
ラオにゃんはふんと鼻を鳴らし、威嚇のポーズをとった。
「せっかく来たんだ。表の看板でももらって帰るか。どうだ、さっちー。どちらが家元にふさわしいか、菌道勝負でもしてみるか」。ラオにゃんは不敵に笑った。
「お前ごときに勝てるかな」
ふいに、入り口から声がした。
(続く)
