嵐の予感⑦ ー湯飲みの底に映る未来ー(菌活ボーイがゆく #78)
落ち込みすぎて、
W(ダブる)ユキちゃん😹
どっちが本物?
前回のおはなし
ユキちゃん?
じゃあ、こっちのユキちゃんは?
みんなは、左右を交互に見比べて、口をあんぐり開けた。
「どっちが本物?」
思わず僕が尋ねると、2人は同時に言った。
「わたしはユキ」
「わたしはトモ」
「2人合わせて双子のユキトモで~す♡」
それぞれの右手と左手を合わせると、ハートのマークが完成した。
「決まったね」
2人は同時に笑顔でうなずき合った。
声までハモっていた。
「なんで、トモがここにいるのよ」。ユキちゃんが聞いた。
「ユキを探しに来たんじゃないの」
「まあ。ごめん、心配かけたね」
「当たり前だよ。心配するよー」
「トモ」
「ユキ」
2人はぎゅ~っと抱き合った。
「恋矢コーヒーでお茶でもしようよ」
「いいね。私も山ほど報告があるの」
2人は同時に笑って、うなずき合った。
まるで合わせ鏡のようだった。
手をつないで、仲良くキジトラ総本山を出て行った。
「ふう。嵐のようでした」
のぼにゃん師範が吐息をついた。
ラオにゃんはほほに手を当て、まだ突っ立っていた。
(次回に続く)
