【65】至高の男③連載「菌活ボーイがゆく」
発酵の世界にハマるきっかけは、いつも小さなひと匙から🥄✨
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら菌友づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

(前回のお話:ラオにゃんはキジトラ流の元師範だった)
「アニキ」「お兄ちゃん」「トラさん」
みんなが口々に叫んだ。
「ふん。変なたてがみ男が総本山に向かったと聞いてな。気になって来てみりゃあ、案の上だ」。トラさんはラオにゃんをにらんだ。「わざわざ家元が出るまでもねえ。その勝負、俺が受けて立つ」
ぐふふ。ラオにゃんが笑った。
「いいだろう。だが、俺様が勝ったら、看板はもらうぞ」
「看板でも門でも持って行きやがれ」
トラとライオンがにらみ合った。
「勝負は、利きこうじか。菌ずもうか。それとも、駅名当て井原線ゲームか」
トラさんがすごんだ。
「ぐふふ。いいのがあるじゃねえか」
ラオにゃんはテーブルの上を横目で見た。
僕たちの食べかけのヨーグルトが載っていた。
「勝負は3日後。満月の夜だ」
ラオにゃんは高笑いしながら去って行った。
「大丈夫? お兄ちゃん、あいつは天才よ」
さっちー師匠が両手を合わせた。
「心配すんな。俺には強~い味方がある」
トラさんは発酵器をあごで示してから、ユキちゃんに向かってにっこりほほ笑んだ。
(次回に続く)
