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【68】至高の男⑥連載「菌活ボーイがゆく」

発酵の世界にハマるきっかけは、いつも小さなひと匙から🥄✨
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”づくりに励む。

文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ


(前回のお話:菌道勝負のゴングが鳴った)


キジトラの竜虎が正面から激突する。
菌道じゃんけんで、先攻はラオにゃんに決まった。

「ぐふふふふ。持って来い」
自信満々、門下生に命じた。

運ばれてきたのは、備前焼の器に盛られたヨーグルト。
赤や黄色の宝石がまばゆいばかりに輝いていた。
「ジャムね。なんてきれいなの」
ユキちゃんがため息をついた。

しかも「なに、これ」。みんな一様に驚いた。
「すごく伸び~る」「カスピ海の比じゃない」

ヨーグルトは、腕を真上まで伸ばしても切れなかった。
口に含むと、もちもちした弾力と濃厚な風味を保ちながら、爽やかに溶けていく。
「体に草原の風が吹き抜ける」「ジャムと一緒に食べると格別」

「ぐふふ。俺様が開発したネバネバ28号菌で仕込んだのよ。しかも、龍王山の雌牛のミルク。まさに、至高のヨーグルトよ」
ラオにゃんの顔に勝利の笑みが広がった。

トラさんは、まだ目を閉じたままだった。

(続く)


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