鬼ってこんなマイルドやったん👹🫶【101】恐怖の鬼界城①~鬼たちの宴~
鬼が出るか、蛇が出るか。
一行を待ち受けていたのは、
まさかの⋯⋯👹🫶😹
(前回のお話)
僕たちは戦闘ポーズで、鬼たちと向き合った。
「お待ちください。我々はみなさまをお迎えに参ったのです」
ひときわ大きな赤鬼が、前に進み出た。
「ウラにゃんさまがお待ちです」
「なんだと、このやろう。やつなんか、どうでもいいんだよ」。ラオにゃん元師範が牙をむいた。
「じゅんねえを返せ!」。のぼにゃん師範も声を荒げた。
「そうだ。そうだ」。僕もタケにゃんもわめいた。
赤鬼が手下に合図すると、軍団の前にパッと横断幕が広がった。
「キジトラ御一行様 大歓迎」
と書かれてあった。
「戦争反対」「安心安全」「友好親善」
後ろの鬼たちもプラカードを上下に揺すりながら、声を張り上げた。
「じゅんさまも、ご馳走をたくさんご用意してお待ちかねです」
「なにっ。ご馳走?」
ラオにゃんのおなかが、ぐ〜と鳴った。
のぼにゃん師範のおなかも、きゅるると鳴った。
僕とタケにゃん、さっちー師匠からも音がした。
「腹が減っては、いくさができませんぞ」。赤鬼がほほ笑んだ。
恐ろしい鬼だと思い込んでいたが、よく見ると親切そうな顔だった。
ほかの鬼たちも、にこにこしていた。
頭には角もなかった。
「そういや、腹が減ったな」
ラオにゃんのおなかがまた鳴った。
「キジトラ料理はニャン界で一番と評判のようですね。しかし、ルーツは桃にゃんが学んだ鬼界料理だとご存じですか。どちらが美味しいでしょうかな」
「キジトラに決まってらい」。のぼにゃんが赤鬼にたんかを切った。
僕とタケにゃんも、おなかの音で加勢した。
鬼たちは、にこにこしていた。
横断幕やプラカードで友好をアピールしている。
ラオにゃんが僕らを見回し、ささやいた。
「こいつら、結構いいやつっぽくねえか」
「じゅんねえが待ってるし」と僕。
「悪い鬼ではないようです」とタケにゃん。
「鬼界料理に興味ある」。さっちー師匠のひと言が決め手になった。
「だまされたと思って、ついて行ってみるか。いざとなりゃあ、俺とのぼで、とっちめてやる」。ラオにゃんが提案した。
きゅるるるるる〜〜〜ん!
残りの4人は、おなかの音で返事をした。
(次回に続く)
