連載「菌活ボーイがゆく」㊲ルンルン週間
発酵の世界にハマるきっかけは、いつも小さなひと匙から🥄✨
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”(菌活友だち)づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

「三升漬」の瓶が空になった。
「自分で作れるかも」と思ったのは、自然な成り行き。
「四升漬ならもっと美味しいかも」
欲が出たのも、当然の運命だった。
三升漬は、米こうじと醬油、青唐辛子を漬け込んだもの。
ぎゃぎゅぎょ~。唐辛子がない。
近所のスーパーまで、はぁはぁ言いながら猛ダッシュ。
青はなかったが、赤唐辛子を手に入れた。
4番目の仲間は…ぐるりと見渡す。
玉ねぎがウィンク。
海を渡った修羅の国に、キジトラ流菌道と同じ源流の流派があると聞く。
玉ねぎを操り、「玉ねぎ塩こうじ」なるレシピを伝えているらしい。
ならば唐辛子をプラスして、玉ねぎ、米こうじ、醬油のカルテット。
キジトラ流四升漬で挑むのだ。
スキップしながら帰宅して、ルンルン気分で玉ねぎをすった。
あふれだす涙。
うかつ。
こんな所に、伏兵が潜んでいたとは!
めげずにニンニク、ショウガもすりおろす。
もはや、「4・2升漬」と言ってもいい。
原料を詰めた育菌ボトルは赤、白、褐色が透け透け。
なんとなくセクシー。
あとは1週間、シェイクしながら待つだけだ。
僕はティッシュを握りしめ、カビさまに成功を祈願した。
(続く)
