連載「菌活ボーイがゆく」㊵キジトラ流奥義「春のかぜ」
発酵の世界にハマるきっかけは、いつも小さなひと匙から🥄✨
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”(菌活友だち)づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

さっちー師匠が風邪ひいた。
ごほん、ごほん。
咳が止まらないという。
すわ、一大事。
ハーブエキス配合のどアメを手に入れ、キジトラ総本山に駆け付けた。
効能を説明すると、師匠は黙って片手を差し出した。
僕はさっそく封を切り、師匠の手の上で、そっと袋を振った。
なかなかアメが出てこない。
そ~っと、そっと。
「あ!」
同時に声が漏れた。
師匠の手のひらに、ころんと三つ。
アメ玉が転がり落ちた。
師匠は全部、口に放り込んだ。
目を閉じて舌の上で転がしていたが、おもむろに問うてきた。
「師匠が『ごほん』と言ったら、どうするにゃ」
「『ブック』でしょうか」
「そこは、『六本、七本』だにゃ~」
キジトラ流菌道は奥が深い。
(続く)
