鬼界の嵐③ー巨大岩の謎ー(菌活ボーイがゆく #82)
「何が起きたんだ」
震える猫たちの前に、陽気な訪問者が現れた──🙀
(前回のおはなし)
「地震よ」「地震だ」
誰かが叫んだ。
猛烈な揺れ。
床が波打ち、立っていられない。
台所で食器が割れる音がした。
きゃーっ。
道場のほうから、悲鳴が聞こえた。
経験したことのない長い揺れだった。
「みんな、けがはない?」
揺れがおさまると、さっちー師匠の声がした。
「何が起きたんだ」
みんなブルブル震えていた。
いつも強気なラオにゃんまで、真っ青だった。
「俺様は地震とカミナリだけは苦手なんだよ」と言い訳した。
「すごい揺れたねえ。びっくりしちゃった」
脳天気な声がして、じゅんねえが庭から歩いてきた。
さすが、3丁目のボス。肝が据わっている。
尊敬のまなざしを一身に浴びて、にこにこしている。
「あっ」
タケにゃんが、じゅんねえの手を指さした。
「何をしでかしたんだ」
彼女は、白いものを握っていた。
(次回に続く)
