嵐の予感⑧ ー湯飲みの底に映る未来ー(菌活ボーイがゆく #79)
女ごころは、にゃんこの眼?! 😽
(前回のおはなし)
「いっちゃった」
さっちー師匠がつぶやいた。
「どうして、ユキちゃんは急にいなくなったんです?」
のぼにゃんが聞くと、ラオにゃんは重い口を開いた。
星の郷商店街をデート中、たまたま入った居酒屋で、ラオにゃんが女性客に話しかけたのが原因らしい。
「でも、その店だって、ユキが入りたいって言ったんだぞ。たまたま隣で女が1人で飲んでて。3人で盛り上がって。ユキも楽しそうにしてたのに。帰り道で急にプンプン怒り出して」
「女ゴコロが分かってないね」。師匠があきれた顔をした。
「なんだよ」。ラオにゃんは毛を逆立てた。
「もてないお前に言われたかねえ」
「まあ。私がもてないって言うの。居候に言われたくない」
「とにかく。ユキちゃんが無事で良かったじゃないですか」
のぼにゃん師範がなだめたが、師匠と元師範はファイティングポーズをとった。
「お前とは、決着をつけなければならないようだにゃあ」
「私に歯向かうなんて、3万年早いのよ」
嵐のあとの総本山に、また新たな嵐が吹き荒れようとしていた。
(続く)
