嵐の予感③ ー湯飲みの底に映る未来ー(菌活ボーイがゆく #74)
前回のおはなし
ー 菌茶占い ー
おばばが差し出した、
伝家の宝刀とは――
ふぉっ、ふぉっ、ふぉ。
おばばが愉快そうに笑った。
「運命を操る菌道力なら、まだまだあんたらには負けないよ」
言いながら、像を取り出した。
キジ、トラ、龍の家来を従えた木像。
菌道総本山の開祖、桃にゃんの像だった。
「これさえあれば、願いは叶う」
おばばがウインクした。
「恩に着るぜ」
手を伸ばしかけたラオにゃんに、おばばがピシャリと言った。
「ただ、じゃあないよ。もちろん、お宝だからね」
ラオにゃんは唖然としたが、右の手のひらを差し出した。
ドングリが三つ載っていた。
「美星の山奥で拾ったんだ。この形。色つや。トップクラスだぜ」
「いつから冗談好きになったんだい?」
おばばは、ふぉっ、ふぉっと笑った。
「22万円」
「に、にじゅう、に…」
ラオにゃんは立ったまま、気絶していた。
(次回に続く)
