嵐の予感⑤ ー湯飲みの底に映る未来ー(菌活ボーイがゆく #76)
ご機嫌ナナメのさっちー師匠。
今夜もひと波乱の予感🌀
前回のおはなし
さっちー師匠の機嫌が悪い。
ラオにゃんが同じテーブルでご飯を食べているからだ。
「なんで、あんたがここにいるのよ」
「堅いこと言うなよ。お前もユキが心配だろ」
ぐふふと笑ってごまかす。
「キジトラ飯は久しぶりなんだ。やっぱ、うめえなあ」
「しかも、おかわりまでしちゃって」
師匠はにらんで、ショウガの醤油こうじ漬けをボリボリかんだ。
ラオにゃんはどぶろくをグビグビ飲んで酔っ払うと、
「ユキ~、ユキ~」と泣き出した。「どこ行っちまったんだあ」
まさかの泣き上戸だった。
「あああああ、うるさいっ」
さっちー師匠はますます仏頂面になった。
「ユキ~っ」「うるさいっ」
「ユキ~っ」「うるさいっ」
二人が言い争っていると、人影が現れた。
あ、ユキちゃん!
「呼び鈴を押したのですが、気づいていただけなくて…」
彼女はペロッと舌を出した。
(次回に続く)
