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なぜ日本で海外フィルム風の色味が浸透しないのか。

普段フィルムで写真を撮って現像に出している方が全員悩んでる悩みですよね、というか謎すぎるこれ。

今回は1日100本以上フィルムを現像データ化してきて、古今東西世界中のラボの色味を研究してきた僕が、この謎を解明しちゃいましょう!
ちなみに、「欧米人と日本人の目の違いで色の見え方が違う」とか「日本人は青が好きだから」みたいな理由ではなく、もっと本質的で、色味よりもっと手前の話です、「これが絶対正しい!」と言うつもりはないんですけど、
確  実  に  影響を受けている誰も語らない色味の哲学があります。
まずは写真をご覧ください!!!


色味追求プラン:sommare(コントラスト薄め)
Photo by hiroka kitajima 
プラン:sommarre
Photo by hiroka kitajima 
プラン:sommarre


photo by @sadao0o0
プラン:sommare
Leica
photo by @chi._.aki._
プラン:sommare
Photo by hiroka kitajima
プラン:sommarre

日本ではふんわりとした青緑の写真が好まれて、海外ではコントラストの強いメリハリのある暖色が好まれやすいという傾向はとても強いもので、TLに流れてくるほとんどの写真がそんな感じです。

Photo by kiki
色味追求プラン:ナツイロ
pentax67
photo by kiki
pentax lx プラン:ナツイロ
photo by kiki
プラン:ナツイロ
photo by kiki
OLYMPUS PENF 
プラン:ナツイロ

なぜ日本で海外フィルム風の色味が浸透しづらいのか

僕も、そして僕以上に長年頭をかきむしってきた人も多いテーマですが、この問題についに確信を持って答えを出せる時がきました。

まず今回の話を語る上で、非常に重要となる「センス」について、僕なりの考え方があるのでそれを説明させてください。

僕 photo by fujikawa hinano
(プラン:sommarreパステル)

僕はナツソマレフィルムラボという東京は練馬にあるフィルムカメラのお店を運営しており、色んな視点で、様々な機材で撮影された大量のフィルムに毎日本気で向き合って色づくりをしており、それを通して確信したことがあります。

それは

「センスとは、綺麗を汚し、汚いを綺麗にして、それを良しとさせた時に生まれるもの」だということです。

※ここで言う「汚い」とは、本当に汚いものも含まれますがあくまで「崩したもの」や「まとまりがないもの」のことを指します。

写真で簡単に言えば、

汚い写真は色で「綺麗」をだして、綺麗な写真は色で「汚い」を出す。
その矛盾をプラスに転化できた時、人は「センス」を感じる。

photo by kiki
Nikon FE
プラン:ナツイロ

例えば、上の女の子2人を撮影した写真は背景がごちゃごちゃしていて土や木などの「茶色」が目立ちますよね。
つまり、背景は汚いと言えます。そして背景が写真の大部分を占めてるので、この写真は「汚い」に該当します。いくら真ん中に女の子がいるからと言っても、それだけでこの「汚い」を覆す事はできません。
こういう写真の時に、グレーディングで色んな色を混ぜたり暖色傾向の色づくりをすると「汚い」に「汚い」が乗って、良い写真とするのが極めて難しくなります。なのでこの写真はこういった清々しい色作りにしました。

photo by @chi._.aki._
プラン:ナツイロ
Pentax67
photo by @chi._.aki._
プラン:ナツイロ
Pentax67
photo by @chi._.aki._
プラン:ナツイロ

フィルムの色、そしてセンスの哲学

そしてこの考え方は写真に限らず、絵画、音楽、インテリア、ファッションといった「センス」に関わる表現すべてに通じるものだと思います。

1つ1つの分野、パーツは方向性がバラバラなのに、それを掛け合わせて一つの作品とした時に、バラバラだったパーツが一つの方向性に向かって収束する。
「バラバラな物を一つの方向性に向かって収束させる」というのは、「初めから方向性が定まっている各々のパーツを組み上げ、それを一つの方向性に沿って完成させる」事よりも一段と難しい。

難しいからこそ、それが統一されたときにそこに「センス」が宿る。
これは料理にも同じことが言えると思います。

カレーに苺ジャムみたいな。
一見合わなそうな物ですが、合わさると何故か「カレーという香り、コクを楽しむ食べ物」として、苺ジャムを混ぜる時と混ぜない場合で一段階消化するような。そんな感覚

例えば、映画の色調が反対色でグレーディングされるのも同じ理由だと考えています。美しい女優や俳優を撮るからこそ、色で“汚れ”を加えてバランスをとる。ファッション界の巨匠たちも、奇抜で一見「汚い」と思える服を見事に着こなすことで「センス」を感じさせているのです。

写真家の滝本幹也さんや川内倫子さんも、完璧に美しい被写体に対して周辺減光やシャドーの大胆なクリッピングを加えることで、“汚さ”を足し、そこに独特の美を生み出しているように見えます。

そしてこの思想が、僕自身の色づくりの根幹になっています。

というか、色づくり飛び越えて全ての物事を上達させる上での根幹になってます。

そして!!

これが、日本で海外風の色味が浸透しない1つの大きな理由です。

「え、今のどこが海外の色味が浸透しない理由になるの?」と思った方のために。そして語るのが大好きな僕のために。

まずは海外と日本で色味の傾向が違う理由として、有力な説として巷でよく囁かれているものを述べましょう。やっと本題です。ここから本気を出していきます。

Photo by @filmmato_
プラン:sommarre

日本のフィルムと海外のフィルムの違いと考察


1.海外と日本の気候の違い
→これはわかる。例えば分子や微小粒子による散乱で、青い空や霞がかった遠景を生んだり、PM2.5などの大きめの粒子による散乱が、白っぽく見える霞を作ることがあります。

写真や人間の視覚はこの散乱によって「コントラスト低下」「彩度の低下」「遠景が青白くなる」などの影響を受けることは科学的にも説明がつく。

2.欧米人とアジア人の目の構造の違いからくるもの
→これも同じように科学的根拠がしっかりあって、 虹彩色や網膜のメラニン量の違いは、光の透過や眩しさの感じ方に影響します。
よく聞きますよね。青い目や薄い虹彩の人は眩しさを強く感じやすく、逆にアジア人のような茶色い目の人は光を吸収しやすく、相対的に眩しさを感じにくいと。しかし、これは正直誤差です。確かに違いはあるんですけど、フィルム写真においてこの差はほとんど影響してないと言っていいです。

photo by @yoshidacamp
Hasselblad 500cm
プラン:ナツイロ(しっとりリッチに)
photo by yuki hikageCanon A-1 Insta id:@hikage_no_photographyx id:@gecci_photoプラン:sommarre

こういった理由がよく挙げられますが、これには反論しようと思えば反論できてしまえるところがかなり多いんです。①に関しては、 日本でも冬場は澄んだ発色になりやすいし、欧州でも湿潤な地域は霞がかります。 なのでそれを「日本の色味」と「海外の色味」を直接結びつける根拠としてメインに据えるには薄い。ただ、そういう日が年間でどれだけ起こるかは地域で違うため、統計的な見えの傾向による文化的好みの形成には差が出るとも思います。なのでこれに関しては少なからずある程度の影響はありそうですが、それが海外の色味が日本で主流にならない理由にはなり得ないですよね。

②に関しては写真の光量の違いが変わるのはわかるとして、その目の構造が色味の傾向に「大きい影響」を与えているとは到底思えません。人種ってアジア人と欧米人(白人)だけではなくて、いろんな方がいるので、全然当てになりませんよね。アメリカ在住のアジア系とかアフリカ系のフォトグラファーの方とか、韓国のファッションフォトグラファーとかみてもらえるとわかると思うのですが、全然日本の色味と違います。この時点で目の色の話は色と大きな相関がないことがわかります。

photo by kikii
NIKON FM
プラン:ナツイロ
プラン:ナツイロ
photo by kiki
Minolta autocord
プラン:ナツイロ


photo by @chi._.aki._
プラン:ナツイロ(リッチに)
Nikon Ai nikkor50mm f1.2s

じゃあ、一体何が原因なの?

他にも様々な理由や見解が世に出ていますが、どれも疑問を提示しようと思えばいくらでもできてしまう事が多かったです。

なら僕が見つけた解とはなんなのか。

結論から言うと、「そっちの方が写真に合うから」です。日本なら青緑の写真の方が合うし、海外なら暖色の写真の方が合うからです。

なのでそれを2つの観点からお話しします。

①「建築物と景観の違い」

端的に言うと、「色の嗜好を決めている主因は写真に映る全ての被写体」です。建築・舗装・植生・人空・光の違いが最終的な「暖色が映える」「青緑がハマる」を強く規定します。
日本の被写体は寒色系(青・緑)に調和するように設計されているし、海外の被写体 → 暖色系に馴染むように設計されています。

海外で撮影された写真をデータ化すると満足のいく暖色が出せても、それを日本の街並みで同じ処理をすると途端に不自然になる。
これは
「日本の被写体は寒色よりのものが多いから」に他ならないです。

「じゃあ日本の洋風の街並みなら?」と思うかもしれませんが、それでも全く同じようにはならず、建造物や地面の微妙な色の違いなどが影響して、バッチリハマった色を作るのは難しいです。(圧倒的に難易度は落ちます。)

なので海外ラボに海外風の色味で現像してもらった日本の写真は驚くほど”普通”になりやすいです。
もちろん写真としては悪くないと思うけど、どこかノーリツのスキャナーを素通ししてシャドーを少し潰しただけのような印象になってしまいます(海外ラボで日本の写真でめちゃくちゃ綺麗な写真が撮られてる場合は、もれなく夕方か僕が言ってるような「暖色が合う被写体」のもと撮影されてるはずです!是非とも確認してみてください)


西陽に照らされていたり、暖色にした時に色が綺麗に乗りやすい被写体ならこんな感じで綺麗な暖色に振った色づくりができる。

②日本の景観特有の「汚れ」

この話が特に前述していた「センス」に密接に関わってくる部分です。
日本の市街地は効率性や利便性を重視しており、近代的な建物や電線、標識や自販機などが数多く、地面もゴツゴツとしたコンクリートとなっていて、写真全体が”汚れた印象”になりやすいです。
更にコンクリートはほとんどの場合アンダーに写らことも多く寒色がより強調されてしまいます。

Photo by @filmmato_
プラン:sommarre
Photo by @filmmato_
プラン:sommarre
この3枚のsommarreプランで色作りした写真は中々ゴチャゴチャとした雰囲気で、sommarreプランでセンスを感じる色づくりを行うのは非常に難しいですが、すごく綺麗に仕上がったんじゃないかと思います。
とっても良い写真です!
Photo by @filmmato_
プラン:ナツイロ

だから日本の風景は写真自体がどちらかというと「汚れた印象」からスタートしているので、そこに綺麗を足すために色作りも同色系が好まれるというわけです。日本で「青緑寄りの色味」が流行っているのはそこからきているのだと思います。

ただ、池や海、深緑などの寒色系の自然に囲まれ、建築物もそれに合わせて造られてきた歴史的背景があるとは思うので、遡ってみれば、日本人が自然と共に生きてきて街や暮らしをデザインしてきたから、と言えるかもしれませんね!

なら、日本で海外の色を再現する事はできないのか?

結論

それは可能です。

ただ、海外の色再現に関しては被写体によって大きく難易度が変わります。

そのまま海外風を当てはめようとしても全く成立しません。
これらを綺麗にまとめあげて、「日本でよく見る写真の色味とは違い、海外の雰囲気を感じさせる写真」にするには、「海外写真の色味、センスに起因する部分を日本の景観に合うように落とし込むアプローチ」 が必要不可欠です。

ナツソマレではその方法論がようやく固まり、それが先ほどからずっと記載してきた「ナツイロ」プランと「sommare」プランです。
「ナツイロ」プランは日本のどんな風景、人肌にも合いやすく、ふんわり透明感を持たせた、見る人に「綺麗」と感じてもらうための色づくりです。
「sommarre」プランは海外のリッチなトーンを、日本の景観に綺麗に落とし込んで色づくりを行い、「おしゃれ」だと思ってもらえるような色づくりを目指しています。


photo by kitajima hiroka
プラン:sommarre
※写真の傷は気にしないでください。revelog laspという最初からフィルムをギタギタにして傷まみれにされてあるイカれたフィルムです
photo by kitajima hiroka
プラン:sommarre
海外の海ってエメラルドグリーンなイメージがありますよね。それも「センス」と「暖色」が掛け合わされた結果そうなることが多いんだと思います。
この海も例に漏れず、宝石のような海を意識して色作りしました。
photo by @kitaji_hiroka
プラン:sommare(コントラスト弱め)
photo by @kitaji_hiroka
プラン:sommare(コントラスト弱め)
Photo byじっと(X&insta@proplicis)
プラン:sommarre
Photo byじっと(X&insta@proplicis)
プラン:sommarre
Photo byじっと(X&insta@proplicis)
プラン:sommarre
これは言わずもがな、夕方+青、赤どちらにも振れていない建築物だったので、暖色の効いた色づくりをしました。
photo by kiki
NIKON F100
プラン:sommarreリッチ
この写真はあえて青緑を足して輝度を落とし、少しミステリアスな雰囲気を意識しました。
photo by kiki
NIKON F100
プラン:sommarreリッチ
この写真は少し風景度を強く感じたので、同系色に色を振ることで海外の雰囲気を出すことを意識しました。
photo by kiki
NIKON F100
プラン:sommarreリッチ
この写真は配色、被写体ともに難しくて難しかったですが、下半分は暖色に振れる色合いだったので空に絶妙な塩梅でマゼンタを足して、全体的に色味を統一させることで少しゴチャゴチャした雰囲気を綺麗にまとめました。


photo by @chi._.aki._
プラン:sommare


どうでしょうか。どちらのプランもとてもレベルの高い色作りができていると自負しています。
そして、「日本の環境で海外の色は難しい」とお伝えしていましたが、すごく難しいですが可能です。

「センスとは(以下略」というのと、「日本で海外風の(以下略」のこの2つは色づくりにおいて本当に大事な事なので是非覚えていってもらえると嬉しいです。
そして日本の色味で有名なラボが軒並み青緑色に振られてることが多かったのは、そういうことだったんだなというのが理解できました。日本のどんな風景を切り取っても良い色になるように色味作りの研究を重ね続けると、最後はふんわり青緑に行き着きます….。

しかし僕がお見せしたsommarreプランでは、日本の風景に海外のトーンを見事に調和させることができました。
どちらも「色味追求プラン」の枠でお出しする予定ですが、この「sommarreプラン」に関しては普通に激ムズなのでもう2、300円くらい上げたいなぁ….と思ってるのが本音です。

あなたがもし「フィルムで海外っぽい色味を再現したい」「ふんわり青緑の綺麗な色味を超高解像度で」と思うなら、ぜひナツソマレに任せてください。
毎日フィルムと本気で向き合い、色を研究し続けているラボだからこそ出せる答えがあります。

日本風の色味を極めるとこうなります

続きは、ふんわり日本風の色と海外風の色味の作り方を更に深掘りした方法序説です🌞(これはフィルムでもデジタルでも同じです)

photo by kiki 
Nikon
プラン:ナツイロ
photo by kiki 
プラン:ナツイロ
photo by kiki 
Nikon
プラン:ナツイロ
photo by kiki 
Nikon
プラン:ナツイロ

まずナツイロですが、レンズ選びが本当に重要です。フィルムカメラでふんわり日本風の色味を作りたいなら、はちゃめちゃに古いレンズ(60年以上前とか)だったり、古いレンズの復刻版を使うのは絶対に避けてください(周八枚とか)。
そういった時代に作られたレンズって、レンズコーティング技術が未発達だったり当時使われていたガラス素材の影響だったり、経年劣化だったりが複合的に絡み合って大体暖色寄りの色味になりがちです。そして色分離も綺麗にできてないので、色で「汚い」が発生してしまいます。

「ふんわり青色パステルカラー」で依頼を受けたから綺麗なナツイロプランで驚かせてやろうと息巻いたら、アンダーでもハイでもないのに全然思うような色づくりができなくて、もしやと思って依頼されたお客様の使用レンズを見てみたら「初代summicronだった(古いレンズ)」はもう50回以上は経験してます。

フィルムは大手のフィルムを使っておけば基本的に問題ないですが(ゴールドでナツイロは中々難しい)、レンズはほんとにめちゃくちゃ重要なので気をつけてください!!
逆にいうと、ナツイロはそことアンダーになってないか、ハイに偏りすぎてないかだけ見れば大体どんな写真でも綺麗に色作りできます。

コツとしては、「綺麗」と思える色づくりです。ハイライトを落としすぎてもダメだし、シャドーを持ち上げすぎると綺麗にはなるけど、特徴の感じない写真になりがちです。
元々日本の色に合わせた色作りになる分「センス」を感じさせるのは難しいので、そんな「センス」なんて思い起こさせないくらい「人肌の柔らかさ」と「光の輝き」を意識して色づくりしましょう!

できる限り海外の色を感じさせる色づくりをしたいあなたへ

海外の色再現に関しては被写体によって大きく難易度が変わります。
①「朝焼け、もしくは夕方なのか」
②「写真に写るすべての被写体の色は暖色が合う色なのか」
③「綺麗な写真なのか」

これらに当てはまれば当てはまるほど色づくりはやりやすいし、外れれば外れるほど難易度が上がります。
なのでなるべく当てはまる条件下の時を選んで撮影するよう心がけて下さい。

Contax s2b 
プラン:ナツイロ
プラン:sommarre
この写真は特にわかりやすいです。2枚ともそんなに違和感なくどちらもある程度綺麗な色味にできますが、これは「夕方」という暖色に振っても綺麗になりやすい条件かつ地面と信号も暖色寒色どちらにも合わせやすい色。なおかつ左奥に暖色がかった洋風の建物があるので暖色が綺麗に映えます。ですがそれら全てを手で隠して、右上の大きなビルだけを見てみてください。「綺麗」とは言えないですよね。元が寒色な建築物に暖色が合わさることで色合い的には「汚い」になるからです。僕が言ってた信号も、はたまた左奥の建物も全て寒色のビルになってたらどうでしょうか。そんな条件下で暖色を効かせて、なおかつ「汚い」を助長するコントラストの強い色づくりをすると「センスの良い」写真とするにはとても難しいです。
1枚目の「ナツイロ」としたものは、この写真の太陽光、被写体として写っているものに合わせて色調整を行なったもので、青緑は普段よりも控えめに行なっています。
それに対してこの3枚目は、1枚目に比べて青緑を少し強めに入れたものです。
色に澱みが発生しているので、色が汚く見えるのがわかるかとおもいます。
photo by@itsukiari
プラン:sommare
Makina67
photo by@itsukiari
プラン:ナツイロ(色を綺麗に)
Makina67

それでも海外風の色味にしたい!!

え?1.2.3全部外れているような条件下でも海外の雰囲気を感じさせる写真が撮りたいって?

なるほど。わかりました。
そんなあなたは、まずレンズを見直すことから始めて下さい
35mm以下のフィルムカメラで撮影されている方なら尚更です
。(というか中判フィルムや最新ミラーレスの方にはこの話は関係ありません)
35mm以下だと描写も粗ければ粒子も荒くなりやすいので、これまた写真に「汚い」という印象がつきやすいんですよね。それを払拭するのに必要不可欠な方法として、データ化時の色味づくりの精度と高解像はマストなので現像データ化を依頼するラボの設備と技術力はもちろん、その次にレンズが大事です。
ちゃんと高解像かつ色分離を綺麗に行なってくれる、1980年代以降に開発されたレンズを使うようにしましょう。

それがこちら、Ai Nikkor 50mm F1.4S。これ買えば間違いないです。

そして①②③に当てはまれば当てはまるほど、シャドウ部分を大幅にクリッピングしたメリハリのあるリッチなトーンでの色作りが綺麗にハマりやすいです。逆に外れれば外れるほど同じような方法で色づくりをしてしまうとセンスを感じるどころの話ではなくなっていくので、そんな時は「暖色にしつつ、ナツイロのような綺麗な色作り」を心がけましょう。

今回のnoteのsommarreの作例写真でも綺麗なsommarreプランとリッチなトーンのsommarrreプランがあったのはそういうことです。
入り組んだ日本の市街地の写真は写真自体が「汚い」ので、「綺麗」を取り入れてある程度中和させつつ「リッチなトーン」を絶妙な塩梅で入れています。これを「綺麗」を意識せずリッチなトーンのみでやろうとすれば大変なことになります。
そしてあまりにも寒色の被写体が多く、夕方ではなく昼間の晴天下の市街地でも海外の写真家風の「センスを感じる写真」にしたいなら、暖色にこだわるのは諦めて下さい。

なぜかというと、そんな条件下で無理に暖色に振ろうとするとセンスを感じるどころ(以下略 だからです。
そういう時は写真と色を見た上でコントラスト、ハイライト、シャドウ、黒ラベル、白レベルに重きを置いてセンスを感じる色作りをしていきましょう。

それがこの写真です。


Photo by @filmmato_
プラン:sommarre
この写真は背景が複雑になっているので色作りに統一感を持たせましたが、ナツイロプランのように「綺麗」を前面に出した色作りではなくしっとりとした、品のある色づくりを行いました。
Photo by @filmmato_
プラン:sommarre
この写真は3のみ当てはまっているので、少し色合いに複雑味を持たせました。


photo by kiki
CANON AF35M autoboy

これらの写真はまさに1.2.3のどれにも当てはまっていない写真ですが、すごく「センス」を感じる写真に仕上げることができたと思います。

いかがだったでしょうか。
今回の「そっちの方が写真に合うから」という話はしっかりとした自信を持ってこのnoteを綴りましたが、他にも様々な要因はあると思います。
「じゃあなんで日本は寒色に合う建築物。海外では暖色に合う建築物が建てられるようになったのか」
「日本は周りが海で囲まれている島国であり、世界の島国と比べ上で純日本人が非常に多いからこそ独自のイメージがずっと形成されていた」であったり、日本が「清潔感」を重視するからこそ、青を連想させやすかったり。
要は文化的に青に惹かれやすかったり、赤に惹かれやすかったりするという話です。

色々な理由は挙げられるのですが、写真の本質的な部分を考えた結果、現代における写真や映像の分野において日本が海外に比べて寒色寄りの傾向がある1番重要な点は、今回述べたところに帰着するというのが僕の考えです。


海外のフォトグラファーの方や、日本人でも日本の風景を上手い具合に暖色に持っていき、海外のような色づくりを写真として成立させている方は全然います。
全然いるのですが、四六時中、日本の多種多様な様々な景色を撮影する場合、寒色の方が写真の色づくりとして成立しやすいということです。


いやていうかほんと、ここで紹介している写真家さん達皆死ぬほどいい写真撮るのでぜひ皆さんインスタやtwitterに飛んでフォローしてみて下さい。日常に疲れた時は、この5人の写真を見て心を落ち着かせましょう。

神のような写真を掲載許可いただいて本当にありがとうございます。

そしてまた近日中に、この「海外の色味を日本で再現する具体的なアプローチ」をnoteで詳しく解説します。ぜひフォローしてお待ちください。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

追記)
現在、この日本唯一の海外フィルムラボ風の色味を日本に合わせたSomarreプランを割引価格でご案内してます!!!ぜひどうぞ!!!一日100本フィルムを現像してたどり着いた哲学のフィルム現像を、ぜひご自身のフィルムで!⇩










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