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声を上げても届かない。だから、橋が必要だった。







ある議員さんとお話しする機会がありました。

たった30分。貴重な30分。

でも、終わってみたら、かなり濃厚なだしが出たような時間でした。

私が今やろうとしていることは、まだはっきりと形になっているわけではありません。

CoinBridge。

人と人。
人と会社。
困りごとを抱えた人と、必要な支援。

その間に立って、話を聞き、一緒に整理し、適切なところへつなぐ。

言葉にすればシンプルです。

でも、実際にはとても難しい。

なぜなら、困っている人ほど、自分が何に困っているのかを説明できないことが多いからです。

誰に相談したらいいかわからない。
どこへ行けばいいかわからない。
制度の名前もわからない。
支援があることすら知らない。

そうしているうちに、困りごとは大きくなっていく。


私はこれまで、民間の女性シェルターやDV自助グループ、障害福祉、医療、介護の現場など、いろいろな場所に触れてきました。

その中で感じてきたのは、どこにも属さない人がいるということです。

障害福祉でもない。
介護保険でもない。
医療だけでもない。
行政の制度にすぐ乗れるわけでもない。

でも、確かに困っている。

たとえば、介護保険につながるまでの間を、なんとか食いつなぐように支えるしかない場面。

制度の対象になる前の人。
制度と制度の間にいる人。
声を上げる前に、すでに疲れ切っている人。

そういう人たちがいる。

私は元歯科衛生士でもあります。

子どもの口の中を見ると、今の子どもたちは本当にきれいな子が多いです。

でも、たまに「どうしたの?」と思うくらい、虫歯が多い子に出会うことがありました。

いわゆる味噌っ歯のような状態。

よくよく聞いてみると、ご飯をあまり食べられていなかったり、給食がメインの食事になっていたりする。

口の中は、生活のサインでもあります。

でも、現場でそのサインに気づいても、そこからどこへつなぐのかは簡単ではありません。

気づいた人がいても、支援につながらない。
見えているのに、届けられない。

そこに、ずっともどかしさがありました。


今回、議員さんと話していて、もうひとつ大事なことに気づきました。

一市民が声を上げても、行政や国にはなかなか届かない。

もちろん、声を上げることには意味があります。

でも、ただ声を出すだけでは届かないことがある。

だから、市民の代表である議員さんが必要なのだと思いました。

函館市の寅沢風力発電の話もしました。

早い段階で気づいた方がSNSで発信し、それを見た市議の方が勉強会を開いた。

そこから、市民、他の市議、国会議員へと話が広がっていった。

最終的には、市長も反対の意思を表明したと聞いています。

一人の声が、SNSを通じて誰かに届く。
議員さんが受け取る。
勉強会になる。
市民の関心が広がる。
行政や国会議員にも届いていく。

これは、まさに「橋」だと思いました。

声を上げても届かない。

でも、届く回路につながれば、声は地域の課題になる。

私はCoinBridgeで、そういう橋渡しがしたいのかもしれません。

個人の困りごとを聞く。
頭の中を一緒に整理する。
必要な支援につなぐ。

それだけではなく、

小さな声を、届く形に整理する。
地域の困りごとを、必要な人につなぐ。
行政や議員さん、支援団体、民間の活動とつなげていく。

全部を自分で解決したいわけではありません。

むしろ、私は全部を解決できないと思っています。

でも、最初の窓口にはなれるかもしれない。

「これは誰に相談したらいいんだろう」
「この困りごとは、どこにつながるんだろう」
「この声は、どうしたら届くんだろう」

その手前で、一緒に整理する人。

それが、私のやりたいCoinBridgeなのだと思います。

その後、議員さんとは、地域の話もしました。

地方は人手不足です。

でも、フルタイムで働ける人だけを探すと、なかなか難しい。

たとえば、リタイアした方。
二拠点生活をしている方。
移住してきた方。
少しなら地域と関わってみたい方。

そういう人たちに、無理のない範囲で困りごと相談や場づくりに関わってもらえないだろうか。

廃校や空いている場所を使って、小さな相談の場を作れないだろうか。

そんな話もしました。

ご自身も移住されてから議員になった方で、地域の中でいろいろな人と話されているとのことでした。

お話ししていて、とてもパワーを感じました。

自宅へ帰る車の中から「すみません」と話してくださっていて、まだお若いのに、すごく動いている方なんだなと思いました。

応援したい。

素直にそう思いました。

そして同時に、私もちゃんと動きたいと思いました。

消えたいと思う日もあったけれど、それでも今日、私は人に会って話をしました。

うまくまとまっていなくても、自分の見てきたことを話しました。

民間女性シェルター。
DV自助グループ。
障害福祉。
医療。
介護。
歯科の現場。
子どもの口の中から見えた生活のサイン。
制度につながる前で止まっている人。
声を上げても届かない市民。

それらが今日、少しだけ一本の線になりました。

CoinBridgeは、困りごとを抱えた人の最初の整理窓口。

そして、小さな声を届く形にして、必要な人・支援・制度・地域へつなぐ橋渡し。

まだ始まったばかりです。

でも、今日少しだけ、私が作りたい橋の形が見えた気がしました。


はじめて読んでくださった方へ。私の活動やCoinBridgeについては、こちらにまとめています。

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