②「“また戻ってこれる場所”をつくるということ」:ジェンダーギャップの現場から

「前回の記事で、
“良かれと思って”が人を止める構造について書きました。
今回はその中で、
個人的に一番印象に残った視点をひとつ書いておきたい。
それが、
「人材をストックで考える」という発想
だった。
———
グループワークの中で出た話。
子育てなどで一度退職した方と、
LINEやメールなどで連絡が取れる状態を残しておく。
そして、
「元気ですか?」
「今どうですか?」
と、タイミングを見て声をかける。
もし、
子どもの入園や入学などで
少し余裕ができたタイミングで
「よかったらまたどうですか?」
と自然に戻ってこれる関係をつくる。
そうすると、
採用コストや教育の手間も減るし、
現場としてもすごく助かる。
———
ここだけ聞くと、
“効率のいい人材確保の話”に見えるかもしれない。
でも私は、
それだけじゃないと思った。
———

退院後ここまで登るのキツかった
子育て中って、思っている以上に孤独だったりする。
社会との接点が減って、
自分の役割が見えにくくなる時期でもある。
そんな時に、
「元気ー?」
って一言連絡が来るだけで、
「まだここに居ていいんだ」
って思えることがある。
———
“辞めた人”として切り離すのか、
“また戻ってくるかもしれない人”として関係を持ち続けるのか。
その前提が違うだけで、
会社のあり方は大きく変わる。
———
もちろん、
会社や上司との関係性が悪ければ成立しない。
ここは大前提。
でも逆に言えば、
関係性がちゃんと築けている職場なら、
ほんの少しの設計で変えられる部分でもある。
———
関係を一度切ってしまう文化だと、
・採用は毎回ゼロから
・教育コストも積み上がる
・現場はずっと疲弊したまま
になる。
でも、
つながりを残しておくだけで、
“戻れる場所”になる。
———
特別な制度じゃなくていい。
まずは、
・連絡先を残しておく
・たまに一言声をかける
それだけでもいいと思う。
———
こういう“小さな設計”の積み重ねが、
働く人を守る仕組みになっていく。
私はそう感じた。
⸻
「前回は、“良かれと思って”が人を止める構造について書いています。
よければこちらも読んでみてください。」
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