①“良かれと思って”が人を止める構造の話:ジェンダーギャップの現場から

正直に言うと、最初は「ジェンダーギャップ=女性の問題」だと思っていた。
昨年11月に行われた、このセミナーも、
“働く女性の話なんだろうな”くらいの感覚で参加した。
しかも私は当日はすっかり忘れていて、ギリギリに到着。
会場に入った瞬間、ちょっと固まった。
周りはほとんどスーツ姿。
支店長や代表のような立場の方ばかり。
そしてまさかの市長もいる。
私はカーディガン。
(あ、場違いかもしれない)
そんな空気を一瞬で感じた。
ちょうどその頃、仕事や家庭のことで頭の中がぐちゃぐちゃな時期でもあった。
正直、セミナーに集中できる状態ではなかったと思う。
でも帰り際、
「こんな格好で来てしまい申し訳ありません」
と話した私に対し、
声をかけてくださった大泉潤市長は、
「僕もルパンみたいなシャツとネクタイで来たので、気にしないでください」
と、すごく気さくに返してくれた。
その一言で、ふっと肩の力が抜けた。
———
グループワークでは、経営者や管理職の方と一緒に話をした。
そこで出てきた話は、
いわゆる“女性支援”というより、
もっと構造の話だった。
たとえば、
「女性だから夜勤は危ない」
「身体的に大変だから無理させたくない」
そういう“配慮”。
全部、優しさだと思う。
でも同時にそれは、
“経験する機会”と“収入の機会”を
静かに奪っている可能性もある。
実際、
女性に夜勤をさせていない会社では、
賃金差の問題が出ていた。
一方で、女性一人で夜勤をしている現場もある。
防犯カメラや連絡体制はある。
でも、それが十分に機能しているかは別の話。
つまり、
やっている・やっていないの問題ではなく、
「判断基準がバラバラな構造」
がある。
さらに話を聞いていく中で、
もう一つの違和感に気づいた。
男性側の前提だ。
「男性だから、家庭を守らなければいけない」
「出世しなければいけない」
たとえ本人が望んでいなくても、
そういう前提で見られている。
一方で女性側からは、
「家庭や子育て、介護がある中で、
これ以上責任を持つのは難しい」
という声もあった。
だから
「上に上がりたいと思えない」
という選択になる。
ここで思った。
これは、
男性と女性の対立の話ではなく、
“役割の押し付け”の構造なんだと。
———

大人しく車かバスの利用をお勧めします。
同じ“配慮”でも、
変わった事例もあった。
ある職場では、
「女性は制服の方が楽だろう」
という理由で、女性だけ制服が決まっていた。
でも現場から出た声は、
「動きやすい服で働きたい」
その一言から、
女性も服装自由に変わった。
ここで感じたのは、
配慮は固定されたものではなく、更新できる
ということ。
そしてその違いは、
“当事者の声を起点にしているかどうか”
だった。
———
バリキャリで働く女性がいてもいい。
家事や育児が得意な男性がいてもいい。
同性カップルだって、同じことが言える。
でも現実は、
「男性だから」
「女性だから」
という前提が、まだあちこちに残っている。
その前提がある限り、
誰かは背負い続け、
誰かは選べないままになる。
———
現場で起きている違和感は、
個人の問題ではなく“構造”の問題です。
そのズレを言語化し、つなぎ直すこと。
それが、私がやろうとしている
「CoinBridge」の役割です。
———
「次回の記事はこちら」
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何から整理していいか分からない状態なら、
一緒に整理することもできます。
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