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pasteltime
終わらない世界
子どもの頃から、長編小説が好きだった。
シリーズものも好きで、図書室の本棚にずらりと並んだ赤毛のアンやシャーロックホームズを、端から読んでいくのが楽しかった。
ずっと続いていく、終わらない世界にひたるのが好きだったのかもしれない。
読み終わるとさみしくて、またはじめから読んで、その無限ループの中で、ゆらゆらと過ごす時間が好きだった。
小さい頃から集団行動が苦手で、学校という場所がそれほど快適ではなかったから、長編を読んでいる間だけは憂き世を忘れられるというか、現実逃避をしたかったのかもしれない。
大人になっても、根っこの部分は、あまり変わらないような気がする。
読書離れとか、新聞などでよく見るけれど、現実を避けて長編の世界に逃れていたい自分の方が、本当は問題なんじゃないだろうか。
長編好きの私は、どうしても紙の本が好きだ。
雑誌も、文字の多いものが好きで、そうなると、どうしても紙の方が読みやすい。
私が生きている間に、紙の本や雑誌は、消えてしまうのだろうか。
そんなことを思いながら、今日もまた、本屋をぐるぐる回るだろう。
届いたら読まずに食べて会いに来て木香薔薇の角を曲がって
(2026.6.5ダ・ヴィンチ)
