ドイツ一人旅_嵐のあとの静けさ_14_05【海外旅行】
1999年冬 14日目 ユングフラウヨッホ ~ インターラーケン
Nさんも満足した様子で同じ列車に乗って下山することになった。
昨日の登山鉄道のルートとは反対のグリンデルワルド経由で下山する予定だったが、次に発車する列車はラウターブルンネン経由だった。結局その列車に乗ることにした。
インターラーケン東駅に到着するとNさんが売店でコーラを買ってきた。一口飲むとコーラを僕に差し出した。
「これあげる。炭酸って急に飲みたくなるんやけど、一口飲むと満足するねんなぁ」
相変わらずの自由人だ。
「これからどこ行くん?」
僕は迷っていた。インターラーケンでもう一泊する予定だった。しかし、スイスの物価が異常に高いことに嫌気が差しており、また、たった一日なのにドイツが非常に懐かしく感じていた。いっそのことドイツに戻ってしまおうかと考えていた。
「もうちょっとインターラーケンを散策してみる」
「そう。私は一旦チューリッヒに戻るわ」
「じゃあ、ここでお別れだね」
「うん。じゃあ行くわ。Have a nice trip!」
「ハヴァ ナイス トリップ」
僕は手を振って見送った。
しばらくインターラーケンの街並みを散策した。湖は青く透き通り、山の草木はきれいに整えられ、どこを切り取っても絵になる風景だった。その風景が美しいほど異国に来た感じが強くなり、早くドイツに戻りたいと思っていた。
嵐が去った後の静けさで感傷的になっていたのかもしれない。
結局、予定を変更してドイツのフライブルクに戻ることに決めた。
次の話 (表示されない場合は次回更新までお待ちください)
#旅 #旅行 #海外旅行 #旅行記 #一人旅 #ひとり旅 #ヨーロッパ #ドイツ #バックパッカー #ショートショート #連載
いいなと思ったら応援しよう!
サポートして頂いたら有料記事を購入します!