ドイツ一人旅_バス停にて_09_03【海外旅行】
1999年冬 9日目 フュッセン
バス停に並んでいると日本人女性から声をかけられた。
「ノイシュヴァンシュタイン城へ行くバス停はここですか?」
僕は頷いた。
「バスの料金はいくらかな?」
自分で確かめているのか、それとも僕に言っているのかわからないほど、小さな声でつぶやいた。僕は後ろにあった看板を指差した。そこには「5マルク」と書かれている。
「ああ、5マルクですか。ありがとうございます」
そういうと僕の後ろに並んだ。バスを待っている間、お互いの自己紹介が始まった。
Nさんは大阪の郊外にある大学を卒業し、4月から地元に戻り食品関係の会社で働くことになったようだ。
趣味は旅行であり、大学で専攻した英語を活かして度胸をつけるために今回は一人旅をしているとのことだった。
なかなか女性一人で海外旅行できるものではない。僕は感心してしまった。
見た目は小柄で、蚊も殺せないような気弱な印象であり、とても女性一人で海外旅行をしているとは思えなかった。
バスが到着して、一緒にノイシュヴァンシュタイン城に行くことになった。
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