群馬県
湯けむりが立つ朝、山の影がまだ濃く、空気は少しだけ硫黄の匂いを含んでいます。
峠を越える道は、人を通しつつも拒み、ときに不安と期待を同時に連れてきました。
古くから山の道が交わる土地として往来があり、宿場の営みが人と物の流れを支えていきます。
山の厳しさと温泉の恵みが近い場所は、暮らしの工夫と土地への信頼を育ててきたように見えます。
群馬県は、峠と湯の記憶が県の輪郭をつくる、関東の奥の土地です。
温泉地が点在し、火山と清流の恵みが、食や日々の暮らしに濃い手触りを与えています。
絹の産業や山の信仰など、働くことと祈ることが同じ景色の中で折り重なってきました。
同じ県内でも、山の気配が強い場所と平野に開けた場所では空気が変わり、旅の印象が変化します。
派手さよりも、粘り強さや実直さが魅力として残り、帰り道にじわじわ効いてきます。
言い切りすぎずに辿ると、群馬県は湯けむりの奥に確かな芯を持つ場所として立ち上がります
寺院
少林山達磨寺──転びながら立つ願掛け
城
箕輪城跡──土の守りの骨格
都道府県の歴史
富岡製糸場と近代化の始まり
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