三重県
潮の匂いが濃い朝、海からの光が町の屋根を一気に明るくしていきます。
人が向かう場所には祈りが生まれ、祈りが続く場所には往来もまた集まってきました。
伊勢を中心に信仰の道がひらけ、参宮の流れが町の営みを厚くしていきます。
海に面した港と山あいの道が結びつき、人と物の動きが県内に複数の表情をつくってきました。
三重県は、聖地の静けさと海辺の開放感が近い距離で並び立つ土地です。
海の幸に恵まれ、山の恵みも近く、食の幅が自然に広がっています。
同じ県内でも、伊勢志摩の景色と伊賀の山の空気では印象が変わり、旅の表情が切り替わります。
祭りや町並みに残る気配が、歴史を身近に感じさせ、歩くほどに土地の役割が立体的に見えてきます。
派手に語らなくても、信仰と暮らしが寄り添ってきた時間が町の雰囲気として残っています。
海のきらめきを意識して歩くと、この土地のあたたかさがふっと伝わってきます。
城
伊賀上野城──高石垣の切っ先
都道府県の歴史
伊勢神宮と日本人の心の拠り所
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