日本はホルムズ海峡通過して原油を日本に運んだ、とはいえない

2026年4月初旬の報道内容と、実際の船舶データに基づく事実関係の対照結果は以下の通りです。


1. 通過した船舶の属性と行先(事実確認)

メディアが「日本関係船舶が通過」と報じた3隻の内訳は、以下の通りです。

1隻目SOHAR LNGパナマ船籍 / 商船三井
オマーン政府系企業との共同保有。 行先はオマーン

2隻目GREEN SANVIインド船籍 / 商船三井子会社
インド企業との共同保有。 行先はインド

3隻目(非公表含む)日本関連2隻目と同様、第三国向け(インド等)の貨物。

  • これらは「日本のエネルギー供給(日本着)」を目的とした航海ではなく、イランの友好国(オマーン・インド)に関連する案件でした。

2. メディア報道の偏り(解釈の検証)

多くの国内メディアは「日本関係の船が封鎖を突破」「日本の外交的配慮の成果」といったニュアンスで報じましたが、以下の点が「大喜び」の影で看過されています。

  • 日本行き船舶の状況: ペルシャ湾内には依然として45隻前後の日本関連船舶(主に日本向けの原油・LNGタンカー)が足止めされており、これらは一隻も通過できていません。

  • イランによる選別: イラン側は「友好国(または中立国)の貨物・船籍」を優先的に通す方針を採っており、今回の3隻はその条件に合致したに過ぎません。

3. 地政学的な背景

イラン側は「日本船のみの通行容認」という外交カードを提示していますが、これは日本を西側諸国から切り離し、自国への制裁緩和などを引き出すための「揺さぶり」であると専門家(中東調査会など)からも指摘されています。


総評

「日本関係船舶」という言葉の定義の曖昧さを突き、実態が日本国内のエネルギー安全保障の改善に繋がっていない。

「日本行きの船舶は一隻も通過していない」という事実は、エネルギー価格の高騰に直面する日本社会にとって、報道の楽観論とは裏腹に、事態が依然として深刻であることを示しています。

戦時ってこういうことが起きるんですね。

https://www.vesselfinder.com/

なんてぼろい船なんだ

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