【インド料理店の話】インド人は右。ネパール人は日本へ。
こんにちは、きのころです。
今日は、noter たらちゃんさんの記事を読んで思い出したことを
つらつらと綴ってみます。
インドカレーをウーバーイーツで注文したら、
なかなか来なかったという記事です。
これ以上の説明はご法度ですので、
ぜひ、リンク先の記事を読んでみてください。
さて、私にとって、
インド人(?)が道に迷うというシチュエーションがまずツボです。
なぜなら、インド人と聞けば即座に思い出す、
「インド人を右に」
という伝説のネットミームがあるからです。
インド人は右
これは、古すぎて知らない方が多いかもしれないので、
簡単に説明します。
「インド人を右に」とは、
誤植に定評のあったゲーム雑誌として知られるゲーメストがやらかした中でも、最も有名なものの一つである。
つまり、「誤植」です。
「ゲーメスト」1997年4月30日号に、
セガのレーシングゲーム『スカッドレース』の攻略記事が掲載されました。
急カーブを曲がるテクニックの画像。
そこに添えられた一文が「インド人を右に」だったのです。

正確には、
「くお〜!! ぶつかる〜!!
ここで全開、インド人を右に!」
と書かれていました。
なぜ、この画像に、こんな文章がつくのか。
それは、この原稿を書いた人の字があまりにも悪筆だったから。
実際には、こんな感じの原稿だったと言われています。

おわかりでしょうか。
原稿を書いた人は
「ハンドルを右に」と書いていたのです。
な、なんだってーーー!?
それを、写植担当の人にちゃんと読んでもらえず、
雑誌には「インド人を右に」と載ってしまった、
というのが真相です。
…いや、おかしいでしょう。確認しましょうよ。
でも、このおかけで、
「インド人を右に」というネット上の流行語が生まれ、
私は、この伝説の誤植を、いまだに思い出すのです。
ネパール人は日本へ
ところで、今回はウーバーイーツなので関係ないですが、
「インド料理店で働いているの、ほぼネパール人」
という話があります。
今回は、その理由について、
昔調べたときのメモを元にまとめてみました。
(1)料理文化が近いから
日本の、いわゆるインド料理店で出てくるのは、
バターチキンカレー、キーマカレー、
ほうれん草カレー、ナン、タンドリーチキン
など、北インド系のメニューが中心です。
ネパールはインドの北側にくっついていて、
日常的に食べているものも、北インドとかなり共通しています。
だから、ネパール人からすると、
日本で求められている「インドカレー」は守備範囲内なんですね。
(2)ビザ制度と相性が良かったから
もうひとつ大きいのがビザの問題。
日本には「外国料理のコックさん向け」の
技能ビザ(skilled labor – cook) という枠があります。
・自国で一定年数の調理経験がある
・日本に少ない専門料理を提供する
といった条件を満たすと、
このビザで日本のレストランに合法的に雇われることができます。
この「コック用の技能ビザ」が
ネパール人の来日ルートとしてフル活用され、日本全国に
「ネパール人オーナーのインドカレー店」が広がりました。
そして一度ネットワークができると、
先に来たネパール人シェフが親戚・友人を呼ぶ
→ 店を増やす
→ さらに仲間を呼ぶ
という「カレーの輪」が広がっていきました。
(3)インド料理の方がメジャーだから
「ネパール料理のお店です」と言われても、
正直イメージがわきにくいですよね。
その一方で、
・「インド料理」
・「インドカレー」
・「ナン食べ放題」
と書いてあると、
「ああ、あの感じのカレーね」とすぐわかる。
つまり、
「料理の中身はネパール寄り+北インド寄り」
「看板は、わかりやすさ優先でインド料理」
というマーケティング上の選択がなされている、というわけです。
では、逆に、なぜインド人は少ないのか、ということですが、
これには、インドのカースト制度が関わっているという説があります。
インドの社会はカースト制度抜きでは語れません。
食べ物の話も同様です。
・誰が料理を作るか
・誰がその料理を食べるか
・どの食材を口にするか・しないか
それらが、カーストや宗教、階層と強く結びついています。
たとえば
・牛肉は絶対に食べない層
・豚肉はタブーなムスリム
・一切の動物性を避けるジャイナ教
・タマネギやニンニクすら避ける宗派
など、「食のルール」がとても細かく分かれています。
また、地域やコミュニティによっては、
・他カーストが作った料理を口にしない
・同じ鍋、同じ台所を共有しない
・特定の仕事(調理や清掃など)は低い身分の仕事だとみなされる
といった価値観が、今でも一部で根強く残っています。
その結果として、
自分が「料理を作る側の労働者」として海外に出るという選択が、
インドの人にとっては心理的・文化的ハードルになりやすい、
という側面があるらしいのです。
もちろん、インドにも海外で働く料理人はたくさんいますし、
「インド人シェフはみんなカーストのせいで動かない」
という話ではありません。
あくまで、傾向としてそういう要素もある、
くらいの位置づけです。
一方のネパールにも、
ヒンドゥー社会に根ざしたカースト制度の歴史があります。
でも、「料理を作る」「レストランで働く」
といった仕事への心理的ハードルは、
インドの一部地域・コミュニティに比べると相対的に低いようです。
以上が組み合わさった結果、
「日本のインド料理店で働いているのは、ほぼネパール人」
という構図ができあがっていったと思われます。
いかがでしたか?
信じるか、信じないかはあなた次第。
今度、インド料理の店に行ったら、
会話にネパール訛りがないか、聞いてみてください。
それが一番むずかしいのですが。
本日は以上です。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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