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コーヒー豆を買い付けにホンジュラスに行きます


 さきほどタイマーを「よーいドン」しました。
 

 初めましての方も、既にご存じの方もこんにちは。
 前回の古賀コン7で、拙作をお読みくださった方々と私はコーヒーを一緒に淹れた気がします。今回はもう少し風呂敷を広げたいと思います。
 せっかくですので、ちょっと小旅行をしようと思います。行けそうなかたは今回もまたどうぞご一緒に。
 

 プランとしては、そうですね。
 例えば、大切な誰かのために、こだわりのコーヒーを淹れてみる。は、どうかなと考えてみました。もちろん今ある品でも十分です。が、ときにはこだわり、選んでみるのも良いと思ったわけです。そこで……。
 
 
 ズバリ、豆を買い付けに行きます。
 
 
 ダーツの矢を立てた場所はホンジュラス。なので、ホンジュラスへ行きます。(帝国書院編集部編、新詳高等社会科地図を開く)
 
 
 次に、オンラインで航空チケットをおさえます。
 財布を出しクレジットカード番号やメンバーシップ登録など手間がかかりますがこのように文面にしてしまえばなんと早い。全部省けてしまいます。あっという間です。もうできました。
 4分経過。(ブラウザでは確認のためアメリカン航空のサイト、チケット手配のページへ移動しました)
無事、チケットが取れた(ことにした)のでホンジュラスに豆を買い付けに行きます。
 残り56分そこそこで行きます。行くと言ったら行くんです。行くぞ。
 
 
 私の所在地は現在フロリダの田舎町ですので、直行便を探すとありませんでした。
 フロリダ・マイアミ空港からのメキシコシティ経由で小型飛行機に乗ってホンジュラスのトンコンティン国際空港に到着です。空港と言えば床は万国共通でリノリウム製。ここトンコンティン空港も例外ではありません。というわけで、現地に着きました。あっさり着きました。
 これこそ無理やりな表現力です。この強引さがなければ一時間でコーヒー豆の買い付けなんかできません。即決即断こそが国際人。既に何が何だかわけが分かりません。
 
 
 ホンジュラスの空港、リノリウム製の床。トンコンティン空港は流石です。ホンジュラスのにほひがします。
 たぶん外は緑豊かな田舎です。高いビルとかありません。どこからか牧場のにほh……、いや、何でもありません。
 
 トンコンティン空港で、次はレンタカーを借ります。はい、借りました。
 ここからは車両移動になります。運転しなくてはいけません(運転の描写を!!!誰か助けて。もう嫌です。家に帰りたい!!!)
 運転のために屋外での運転描写をしなくてはいけない。とはいえ、あと残り時間が34分を切りましたので運転を省きます。これこそ本物の文豪のなせる業。書きたくない描写は堂々と省く。
 レンタカーでSUVを借りたということだけ申しておきますので、これで十分かと。各自もやっと運転移動を想像しろ。
 
 
 空港のパーキングコーナーから出ますと、そこには広大な田舎景色が広がります。
 さてさて、手っ取り早くコーヒー豆の直売場に向かいましょう。
 コーヒー農家の方が自分たちで生豆や焙煎豆を売っておられる直売所です。
 なんとなく、もう着いたような気もします。多分到着しています。思い描く景色に野山や平原、植物が沢山あればだいたい合っています。直売所に到着していると思います。近所に牧場があります。ヤギが見えます。ヤギでしょうかあれは。多分そうです。モオ~~~~~ォと聞こえましたから。
 ホンジュラスは農場が多いので少し車を走らせればコーヒー直売所もすぐに見つかりました。そういうことにしておきます。
 直売所に屋根はありません。青空のもとでの販売です。コーヒー豆の袋が雑然と並んでいるだけです。その奥にある倉庫で大きなロースターが焙煎の唸り声をあげています。
 明るい虹色パラソルの下で、ワンピースを着た褐色肌のマダムからコーヒー豆を買いました。何語を話しているのかよくわからない、笑顔の素敵なマダムでした。
 
 
 自然豊かなホンジュラス。せっかくなので美味しい天然水も汲んで帰りましょう。その水でコーヒーを淹れられるかもしれません。(急ぐのではなかったのか?)
 直売所の近くで天然水が湧いている川があります。上手い具合にそういう川が現れるのです。こういうのは無茶ぶり表現です。とにかく、水、汲みに行きます。
 
 
 ありましたありました。
 直売所の近くの茂みを分け入っていくと、これまたすぐに見つかりました。よく澄んだきれいな川です。透明感が尋常じゃありません。あっちが見えるくらい。というのがこの場合無難かつ適切かもしれません。なにぶん書き手は急いでおりますので。
 今しがた都合よく出てきた手持ちの水筒を川へ、はい、ジャボン!
 

 水、汲めました。

 
 無事水も汲んだので早速帰りましょう。もう、はやく帰らせて。今回は風呂敷を広げて仕事が多く、時間がかなり迫っているのです。
 
 
 ――さっ。
 場面は変わりましてレンタカーで空港に戻ってきました。車とキーは既に受付カウンターに返してあります。いろいろ端折りました。
 飛行機に乗って帰りましょう。と言いたいところですが、本当に時間がありません。20分を切っているのです。非常に面倒臭いです。こういうとき、かくなる上はあの方法を使うしかありません。天才ではない以上、姑息でも頼るしかないのです。いきます!
 
 
「「「瞬間移動。自宅!!」」」
 
 
 やはりこれにかぎります。ご都合表現。
着きました。ええ、はい。ただいま私はフロリダの自宅にいます。
(帝国書院編集部編、新詳高等社会科地図を静かに閉じる)
 小旅行は終わりです。
 
 
 
 コーヒーを淹れていきましょう。
 誰か大切な人のために。その人の喜ぶ顔を思い浮かべて。
 その人は今、書斎で仕事をしています。湯気立ち上るマグカップのコーヒーを、私はお仕事中の大切な人の元へ届けました。
 
 最高にこだわったコーヒー。
 ただのネスカフェではない。『ネスカフェゴールドブレンド20%増量中』。年末特売アマゾン通販で買っておいた。
 水道水をポットで沸かし。湯を注いで作った『ネスカフェゴールドブレンド20%増量中』です。


  
 
 おそまつ




※本作は古賀コン8参加作品です


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