「種を繋ぐことが、食の自立だと思っている」

2003年から種を繋いでいる。自家採種20年で見えてきたこと


オクラの種を、今も持っている。
若葉農園に入る前から採り続けてきた種だ。
もう20年以上になる。
はふう(浜名農園)という種苗店から手に入れた島オクラ。
星型ではなく、八角形に近い形をしている。
普通のオクラと、見た目から違う。
一番の特徴は、大きくなっても硬くならないことだ。
20センチくらいに育っても、柔らかいまま食べられる。
自然栽培で育てると、さらにその力が引き出される。
この種を繋ぎ続けることが、今も一番の思い入れだ。


最初は、よくわからないままだった
自家採種を始めたのは2003年頃だ。
最初はオクラから。
その後、2010年頃にアブラナ科にも挑戦し始めた。
ただ、当時は知識が乏しかった。
アブラナ科は交雑しやすい。
何と何が交雑して、何と何が交雑しないのか。
そのルールがわからないまま取り組んでいた。


岩崎さん・船越さんのところで学んだこと
自家採種の専門家のところへ学びに行った。
そこで変わった。
どの品種とどの品種が交雑するのか。
時期をずらして交雑を防ぐ方法。
ネットを張って隔離する方法。
知識が入ったことで、できることが一気に広がった。
大量に作って内側の良い部分だけから種を採る。
何年分もまとめて採っておく。
そういう工夫ができるようになった。
今では使っている種の8割が自家採種だ。


種が変わると、野菜が変わる
自然栽培の仲間から聞いた話がある。
「きゅうりを食べ続けたら、風邪をひかなくなった」
お客さんからそういう声が届いているという。
化学物質過敏症の方が「食べられる」と言ってくれる野菜も、自家採種で育てたものだ。
購入種子には薬剤がコーティングされているものがある。
体がそれを拒否してしまう方には、届けられない。
自分で種を繋ぐことが、届けられる人の範囲を広げる。


種子法廃止と、署名運動
2018年、種子法が廃止された。
鈴木宣弘先生の話を聞いた。
元農林水産大臣の山田正彦さんの言葉も追った。
女優の柴咲コウさんがネット上で意見を述べたことで、広く話題にもなった。
署名運動にも参加した。
印鑰さんの遺伝子組み換え食品に関する情報も、継続して追っている。
種を誰が管理するのか。
食の安全を誰が守るのか。
20年間、自分の手で種を繋いできた立場から言うと、これは他人事ではない。
種を自分で持つことが、食の自立の第一歩だと思っている。


今も続けていること
自然栽培は今、中断している。
でも種だけは手放していない。
あのオクラの種も、今もある。
玉ねぎ、白菜、レタスはまだ難しい。
それでも、できる範囲で繋ぎ続けている。
種が続く限り、農業はまたいつでも始められる。


あなたの食卓の野菜の種、誰が管理しているか考えたことがありますか?


自然栽培・自家採種についてもっと知りたい方はLINEへ。
実践ガイド(全9章)PDF、無料でお渡しします。
→ lin.ee/hqgPqEQ


いいなと思ったら応援しよう!