スーパーの野菜と自然栽培の野菜、何が違うのか。数字で見た日があった
「土がきれいになれば、世界が平和になる」
和歌山県橋本市で自然農法を30年近く続けてきた橋本進さんの言葉だ。
著書のタイトルでもある。
大げさに聞こえるかもしれない。
でも、数字を見た日から、その言葉の意味が少しわかった気がした。
オーガニックエコフェスタという場
徳島で開かれたオーガニックエコフェスタ。
小祝政明さんが提唱するBLOF理論の実践者たちが、毎年ほとんどの部門で受賞していた。
BLOF理論とは、土壌分析に基づいて必要な成分を科学的に補う農法だ。
こだわりの有機農業として、徹底して実践されている。
検査は株式会社メディカル成果物研究所(デリカフーズグループ)が担当する。
1品目につき検査費用が1万円ほどかかる。
それだけ本気の場だ。
その中に、自然農法の農家が混じっていた。
農薬も化学肥料も有機肥料も使わない。
何も足さない栽培だ。
第1回大会、若葉農園の数字
第1回大会で、若葉農園のほうれん草が最優秀賞を受賞した。
硝酸イオンの数値はこうだった。
平均値:1701
若葉農園:39.8
43分の1だった。
BLOF理論の実践者たちが並ぶ中で、何も足さない農法が最高の数字を出した。
2016年、橋本農苑の衝撃
翌年以降、橋本農苑(橋本進さん)のチンゲン菜が数字を出した。
平均値:3820
橋本農苑:38.3
約100分の1だった。
初参加での受賞だった。
翌2017年も同じく受賞した。
橋本さんのやり方は若葉農園と同じ自然農法だ。
30年近く続けてきた土が、数字に出ていた。
同じ種から、同じ数字が出た
橋本農苑のチンゲン菜と若葉農園のチンゲン菜は、同じ種だった可能性が高い。
長崎の岩崎さんから間引き苗をもらって定植し、そこから種を取り繋いできたものだ。
同じ種を、同じ農法で育てた。
離れた場所で、同じ数字が出た。
土が育っていれば、野菜は力を出す。
その証明だった。
数字が語ること
化学物質過敏症の方が橋本農苑に来られていた。
市販の野菜は体が受け付けない。
でも、橋本さんの野菜は食べられると言っていた。
その体の反応と、この数字が重なる。
スーパーに並ぶ野菜と、自然栽培の野菜。
見た目では判断できない。
でも、数字は正直だ。
やりがいを感じた瞬間
エコフェスタで数字を見たとき、驚いた。
こだわりのBLOF理論を超えた数字が出た。
自然農法の素晴らしさを、数字が証明してくれた。
若葉農園のほうれん草は、生でも食べられた。
サラダとして食べると、根に近い部分がかなり甘い。
食べた人が驚いていた。
数字だけでなく、口が証明していた。
使命感というか、やりがいを感じた瞬間だった。
「土がきれいになれば、世界が平和になる」
橋本さんの言葉は、数字になって現れていた。
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