「受賞・入選・佳作」作品一覧
(タイトル画像:子規庵)
2020年
朝日新聞「さいたま文化」6月25日朝刊短歌欄沖ななも先生選・入選→
朝日新聞「令和二年度朝日さいたま文化賞」短歌部門正賞 2021年(令和3年)5月
断捨離の一番先に捨てちまおう額に入れたる「人生訓」を
文藝春秋「オール讀物」7月号「俳句の部屋」髙橋睦郞先生選・佳作
在宅や濫読濫吟春の雷
文藝春秋「オール讀物」9月・10月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
手を浄め参詣する如スーパーの新しき儀式幾月ぞ
角川「月刊短歌」10月号佳作
家にをり日出づる国の宰相は天使の如き犬と戯る
角川「月刊短歌」11月号佳作
送り梅雨湿り気帯びし歳時記の梅雨の季語選(よ)る迷ふほど数多
2021年
文藝春秋「オール讀物」3月・4月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
車窓より焼却場の煙突の垂直0度の煙を眺む
同号「俳句の部屋」髙橋睦郞先生選・佳作
天啓の如く陽の射し越の冬
※(詞書)越(こし):新潟・富山・福井県の古代の国名
角川「月刊短歌」4月号佳作
箱根路の路線バスを降りし人すすきの波に呑まれて消えたり
文藝春秋「オール讀物」6月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
創刊の少年サンデー三十円三月十七日駆けて買ふ
読売新聞(全国版)歌壇・8月30日俵万智先生選・入選
図書館の「名画で読み解く『世界史』」の三冊借りて期限にカエサル
第6回「富士山大賞」三枝昂之先生、穂村弘先生、東直子先生選・佳作
田子山の富士塚登りて遥かなる地上九メートルより冨嶽(ふがく)に祈る
2022年
文藝春秋「オール讀物」6月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
病床の終日(ひねもす)のたり天井のボードの模様で絵を描ひてゐる
2023年
文藝春秋「オール讀物」2月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
徒然(つれづれ)に電子辞書を捲(めく)りたり そうして無限のループを旅す
2024年
読売新聞「読売川柳」気流欄3月1日入選
独裁者気の合う仲間待ち焦がれ
2025年
文藝春秋「オール讀物」3月・4月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
巨大なるふぐりに似たりその形黒く光りてアボカドの美味し
文藝春秋「オール讀物」9月・10月号「俳句の部屋」髙橋睦郎先生選・選外佳作
打水や風呼び涼(りょう)呼び人を呼び
文藝春秋「オール讀物」11月・12月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
不可思議も一字違ひの不可解も御巣鷹山の深き森にあり
2026年
文藝春秋「オール讀物」1月・2月号「俳句の部屋」髙橋睦郎先生選・選外佳作
クロソイド曲線(カーブ)の軌跡で散る銀杏
文藝春秋「オール讀物」5月・6月号「短歌の部屋」東直子先生選・入選
冬の陽を顔いつぱいに受けとめて向日葵のやう頸椎ぐるぐる
2019年以前
松山市「俳句ポスト」夏井いつき先生選・「人」入選
かさこそと誰かいるなり烏瓜
「並」入選(以下同じ)
上品な鮃に憧れ母知恵
薇(ぜんまい)やからくり儀右衛門発明す
ラグビーや大人が子どもに戻りけり
カンと鳴る炭の軽きこと見事なり
ダム底の電信柱や水涸るる
棟上げの鰭酒(ひれざけ)一献祝い酒
舞茸や父の切り子で呑む吟醸
男子校紅一点の櫨紅葉(はぜもみぢ)
昔日の父の肴は鰯なり
緑寿過ぎ君と鑑賞菊日和
蜩(ひぐらし)や影のごとくに風わたる
黒革の手帳も半ば夏越(なごし)かな
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