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ユングが言う「自己実現(個体化)」



さきほどの記事。
まずはワークをしていただきたかったので、この内容を別にしました。


45歳。それまでの「誰かのための仕事」をすべてやめて、好きなことだけやって生きていけるかという実験のような生活に入ったわけです。

この時、自分がミッドライフ・クライシス時期であることなんて、まったく気づいていなくて。
ただ、ニューエイジブームの時に読んだ本にいろいろ答えをみつけていました。それがユングがいう「自己実現(個体化)」でした。

「自己実現」や「個体化」は、ユング心理学の核心部分の一つ。
一言で言うと「仮面の自分を脱ぎ捨てて、本当の自分(魂の望み)と統合すること」を指します。

さきほどのワークは、エゴの声と魂の声を区別するのにも役に立ちます。

私たちは社会の中で生きるために、無意識に「良い先生」「有能なクリエイター」「頼れる社会人」といった仮面を被っているんです。
これをユングは「ペルソナ」と呼びました。
ただね、ペルソナで生きているほうが楽ではあるんです。
ペルソナはエゴの声から生まれています。

人生の前半
社会に適応するために、この「ペルソナ」を育てる時期
人生の後半(転換点)
「あれ?この仮面、自分じゃない気がする……」と違和感を持ち始める。

わたしが45歳目前にして、専門学校のトイレの鏡を見て愕然とした話は前回の
「ミッドライフ・クライシス時期にやってほしい「自分の本来の性質を思い出す5つの質問」
に、書きましたが、これは、ペルソナ(外向けの顔)と、内側にある本当の自分がズレていることに魂が気づいたサインだったといえるのかもしれません。
まあ、先に、老いて疲れた自分の顔にぎょっとしたんだけど・・・

個体化というのは、ただ「好き勝手に生きる」ことではありません。
たしかに、当時は「好きなことだけやって生きられるかの実験生活」と呼んでいましたが、
自分の中にある、まだ認められていない部分(影や未開発の可能性)を統合していく作業なんです。
まず、影(シャドウ)の受容をします。
自分が隠してきた欲望や弱さを認める・・・「本当はもっと自分の世界に没頭したい」「自分がよくないと思うものを、クライアントのいいなりで作るのはいやだ」・・・(たくさんありました)・・・という欲求を認めます。
講師をやっていたのも、26歳で起業したことを、両親がとても残念に思っていることを知っていたためなんです。
祖父から公務員の家系で、母は、「毎月決まった給料が確実に入る」ことが安心の基盤でした。
だから、学習塾を閉めた後、「先生(講師)」としての肩書をもっていることが親への孝行でもあったのです。
でも、45歳にして、本当に大切にしたい価値観を探ることを始めました。

もともと、通販はしていましたので、ここを強化していくことになります。

自分が心から好きと思うものに意識を向けます
通販も、最初は「売れる」ものという基準で仕入れていましたが、
自分が欲しいと思うもの以外、他で買えるものは扱わないようにしていこう・・・と、決めました。

意識と無意識のバランスが取れた「真の自分」へ少しづつ変化できたように思えます。外部の仕事に依存せず、自分の軸で生き始めるようになりました。

ユングは、人生の後半戦を「内面的な豊かさを追求する時期」と位置づけたのです。
若い頃は外側にエネルギー(仕事、地位、家庭など)を向ける必要があるけれど、40代を過ぎると、エネルギーが自分の内側、つまり「自分は何者として死んでいきたいか」という問いに向かい始めるんですね。
これがミッドライフ・クライシスを伴う理由でしょう。

個体化っていうのは、「唯一無二の、他の誰でもない自分になる」ことです。
もし、今何かに悩み苦しんでいても、個体化の方向に進めれば
「今の苦しみには意味があるんだ」って思える日が来ます。


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