フランスで会った、歩くゴッホに箱根で再会♥
箱根でゴッホに再会した日
去年、アムステルダムのゴッホ美術館に訪れて感動した。
この春はフランスのオーヴェル=シュル=オワーズで、彼のお墓と最後に過ごした宿を訪ね、さらに胸を打たれた。夫と「もうこの感動を越えるゴッホ展なんてないだろうし、当分いいよね」と話していたのに――箱根で彼に再会してしまった。

と言いたくなった(笑)
下は半年前にフランスで出会ったゴッホ。
同じ彫刻家の手による作品だと思う。ゴッホが眠る村に静かに立っている。この銅像の細さに衝撃を受けた(笑)

実は、今、近くのポーラ美術館で「ゴッホ展」が開催しているとは知らずにいた。箱根のあちこちにポスターが貼ってあったのは見ていたけれど、開催場所までは気にしていなかったから。
それで知らずにそこに行ってしまい戸惑った。「知ってたら来なかったかもね。他の作品を見たかったし」なんて言いながらとりあえず入場した。

ところが、そんな予想に反して、とても素晴らしい空間だった。
これまでのどの展示とも違っていたのは、ゴッホに影響され、その生き方や芸術に感化された日本の芸術家たちのコラボレーションというべき展開になっていたこと。
日本の芸術家たちが見たゴッホ

壁に書かれた文字、そして資料が示す歴史。
武者小路実篤が『白樺』を通じてゴッホを日本に紹介した。
そして1920年代には、主治医ガシェの家に保管された約20点の絵を見るため、なんと250人の日本人がオーヴェル=シュル=オワーズを訪れたという記録――。


ここで再会できるとは♥
「青いあざみの花」と、ゴッホの声
展示で最も心に残ったのは2つ。
ひとつは、「青いあざみの花」。
亡くなる前月、ガシェ医師の家で描かれた、彼の最後の花の絵。
その筆のタッチと色合いに、胸が掴まれるようだった。それをポーラ美術館が所蔵していることにも驚いた。

もうひとつ心に残ったのは、ゴッホが語りかけるような短い映像作品。彼の日本への深い愛情、そして弟テオとの絆が丁寧に描かれていた。ゴッホを語るうえで、彼の“日本への憧れ”と“テオとの関係”を省いてほしくない。この映像は、その本質を誤解を恐れずまっすぐに伝えていて、余韻が残るというより、見終えたあとに心がすっと澄みわたるようだった。
今から思えば、彫刻の森美術館の外を歩いていた(ように見える)ゴッホ像は、近くのポーラ美術館を目指していたのかもしれない。
そう思うと、なんだか微笑ましい。
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