キセキの町〜雪に刻まれた約束とスノーボードが繋ぐ才能たち〜 18 ハンマーヘッドとカメラが導くスノーボーディング
──2月第4週の日曜日。
旗咲スキー場の駐車場から、少しだけ外れた場所。
森と雪原の境界――風の音すら吸い込む、静寂の白い世界。
夜の名残を抱いた木々の向こうから、朝陽が差し込む。
冷えきった空気の粒が光を受け、黄金色に溶けた。
——ダイヤモンドダスト。
少年の瞳が、その瞬間だけを切り取るように細くなる。
彼はゆっくりファインダーを覗き、息を殺してシャッターを切った。
森の影から、白いものが雪を跳ねる。
冬毛に変わった野兎。
少年は身を低くし、雪に膝を沈めたまま、逃げない距離を探る。
カメラのシャッターが、鼓動のように鳴る。
そこには“時間”という概念がない。
あるのは光と影と、雪が奏でる無音の世界だけだった。
少年は、ただ夢中だった。
雪の上に広がる一瞬を、ただひたすらに追いかけていた。
——その頃
ロッジの窓から差し込む光が、湯気を立てるコーヒーカップを柔らかく照らしている。
第2回体験会の集合時間までまだ少し余裕があり、ロッジの中はストーブの音と、コーヒーの香りに包まれていた。
テーブルを囲むのは、朱里、真島、そして古賀誠司の3人。
古賀はいつものように快活な笑みを浮かべ、両手でカップを包みながら話を切り出した。
「第1回目の体験会が成功だったって聞いてな。いてもたってもいられなくて、スノーベルは午前中だけ妻に任せてきたんだ」
朱里は思わず笑みをこぼし、
「ありがとうございます。子どもたちもきっと喜びます」と返す。
真島はそんな2人のやり取りを見て、口元をほころばせながら話題を変えた。
「そういえば朱里さん。今日来る新しい参加者の件ですが──“高嶺香織さん”
先日、電話で話してた」
朱里は軽く頷き、
「そうですね。今日、その高嶺香織さんが来る予定です」と答える。
その瞬間、朱里の意識はふと過去へと引き戻された。
頭の中に浮かぶのは、一週間前──第1回体験会が終わった日の午後、ロッジでのあの出来事だった。
朱里は、あの日声をかけてきた一人の男性の姿を思い出していた。
──第1回体験会の終わり。午前の体験会を終え、子どもたちと保護者が次々とロッジを後にしていく。
真島は、スキー場を出る前に朱里へ一言声をかけた。
「朱里さん、すみません。このあと予定がありまして、僕は先に失礼します。
片付けの方、お願いできますか」
朱里は「わかりました。お気をつけて」と笑顔で見送った。
朱里は、テーブルの上に並んだ資料や受け取った申し込み用紙をまとめながら、
今日の体験会の様子を思い返していた。
少し疲れはあったが、心地よい充実感に包まれている。
──そして、その時だった。
「すみません、少しお伺いしたいんですが……」
朱里が顔を上げると、40代ほどの男性が立っていた。雪に慣れた雰囲気をまとい、穏やかな眼差しを向けている。
「さっき外のポスターを見たんですが……今日、ここでスノーボードチームの体験会をやっていたんですか?」
朱里は柔らかく微笑んで頷いた。
「はい。私がそのチームの代表をしています」
「やっぱりそうでしたか。さっき来たばかりでして、知ってれば娘を参加させてみたかったですね。ところでこの“真島遼介”さんという方……先日の草間スキー場の大会に出ていませんでしたか?昔、全日本で準優勝してた方ですよね」
朱里は一瞬考えてから、「ええ、真島監督は確かに先日大会に出ていたと聞いていますし、全日本で準優勝した経験もお持ちだということも。」と答える。
「どうしてご存じなんですか?」
男性は懐かしそうに目を細めた。
「僕も昔、よくテクニカルの大会に出てたんです。全日本で真島さんの滑りを見たことがあって。あの方の滑り、今でも覚えてます。この前、娘の付き添いで行った草間の大会で真島さんの名前を見つけて、久々に見た彼の滑りに凄く懐かしい気持ちになりました」
朱里は少し驚きながらも、興味深そうに聞き入った。
「そうだったんですね。今はもう大会には出ていないんですか?」
「ええ。今は東雲町で居酒屋をやってましてね。店の方が忙しくて、なかなか滑る時間も取れないですからね。たまに娘をこうやってスキー場に連れてきて、滑らせてるんです。娘はさっきから滑りっぱなしで、僕は早々に休憩です」
その父親は自嘲しながらそう言った。
「もっとも、ここ旗咲スキー場にはあまり来ないんですよ。」
「そうなんですか?」
「ええ。少し距離はありますが、別のスキー場に行くことが多いです。そっちの方が、練習にちょうどいいカービングバーンがあったり、常設のスノーボードスクールもあるので。娘はたまにそこでレッスンを受けてるんです。」
男性は嬉しそうに笑った。
「小学生の頃から大会に出ていて、スノーボードが好きなんです。母親が熱心に送り迎えしてくれて、僕はたまに付き添うくらいですけどね。
この前の草間の大会にも出ていたんですが……真島さんの名前を見て、本当に驚きました」
朱里は少し笑って、「娘さんもすごいですね」と言うと、男性は少し照れたように言葉を続けた。
「来週、この体験会に娘を参加させたいんです。まだ申し込み、間に合いますかね?」
朱里はすぐに頷いた。
「もちろん大丈夫です。ぜひご参加ください」
「ありがとうございます。娘の名前は高嶺香織(たかみねかおり)といいます。当日は多分、僕じゃなくて妻が送ってくると思います」
朱里は笑顔で、「承知しました。お待ちしています」と答える。
男性は丁寧に頭を下げ、「それではよろしくお願いします」と言い、ロッジを後にした。
──ロッジのストーブの音が静かに鳴る中、朱里の回想が終わり、場面は再び現在へと戻った。
「──それで、そんなことがあったんですよ」
朱里は湯気の立つカップを両手で包みながら、穏やかに話を締めくくった。真島は電話である程度のことは聞いていたが、古賀は初めて聞く話しだ。
真島は静かに頷きながら言葉をつなぐ。
「なるほど、高嶺香織さんですね。僕も朱里さんから話を聞いたあと、大会のパンフレットを確認したんです。確かに名前がありました。ジュニア女子の部で三位に入賞していましたよ。」
朱里は目を見開いた。
「えっ、そんな子が……うちの体験会に来るんですか?」
その驚きに、古賀がうれしそうに笑った。
「それはすごいじゃないか。まさに期待の星だな。ぜひその滑りを見てみたいもんだ。」
真島は笑みを浮かべ、
「競技の経験がある子ですから、きっとほかの参加者にも良い刺激になりますね」と言った。
──朱里は少し思い出したように声を上げた。
「そうだ、伝えるのが遅くなってしまったんですが……もう一人、体験会に参加したいという電話がありました」
真島と古賀が顔を上げる。
朱里は机の上に置いたメモを手に取りながら続けた。
「名前は──久城遙真(くじょうはるま)くん。15歳、中学3年生です。
それと、高嶺香織さんも同じく中学3年生でしたね」
「ほう、同い年か」と古賀が相づちを打つ。
朱里はメモを指でなぞりながら言葉を添えた。
「電話だったのであまり詳しくは聞けなかったんですが、スノーボード経験はあるようです。
今年始めたばかりだそうですが、リフトに乗って、一人でターンをしながら降りてこられるとのことでした」
真島は「なるほど」と頷き、穏やかな口調で言った。
「つまり、初級から中級の入り口くらいですね。きっと伸びしろがあります」
古賀も「そういう子が一番吸収するからな」と笑う。
朱里は微笑みながら付け加えた。
「今日は、高嶺さんという経験者の子と、この久城くんという始めたばかりの子──対照的な2人ですね」
真島はその言葉に小さく頷き、窓の外を見やる。
朝の光の中、まだ誰もいないゲレンデが広がっていた。
「面白い一日になりそうですね。……楽しみです」
静かな緊張と期待が、3人の間にゆっくりと漂っていた。
窓の外には、朝の光を受けてきらめく白いゲレンデ。
第2回体験会が始まりの時間がきた。
──ロッジの扉を開けると、朝の冷たい空気が頬を打った。
朱里、真島、古賀の三人が外に出ると、すでに鳴海社長と息子の蓮、悠の姿があった。
二人は相変わらず仲が良く、雪を投げ合ったり、軽く手を叩き合ったりしては、笑い声を上げている。
鳴海はその様子を腕を組んで見ながら、時折「こら、はしゃぎすぎるな」と言いつつも、頬が緩んでいた。
そんな穏やかな光景の中、駐車場の方から元気な声が響いた。
「おはようございます!」
白石綾乃がスノーボードを抱えて、手を振りながら早足で歩いてくる。
朱里も手を振り返し、「綾乃、おはよう!」と声を返した。
その綾乃の少し後ろを、同じくらいの年頃の女の子が歩いてきていた。その隣には母親らしき女性が寄り添うように歩いている。
真島が小さく呟く。「あの子が……高嶺香織さんかな」
あかりが首を傾げて「なんでわかるんですか?」と聞く。
古賀が感心したように「ほう、ハンマーヘッドか。ずいぶん本格的だな」と呟く。
真島は静かに頷き、「なるほど……テクニカル経験者らしい選び方ですね」と言った。
言われてあかりも目を向けると、確かにその子が抱えているボードは一般的なスノーボードの形状とは違い、ノーズとテールが切り落とされたような四角い独特の形状をしていた。
やがて、綾乃が朱里達のもとに到着する。
その少女はスッと一礼して、落ち着いた声で話しかけてきた。
「ここが、三郷スノーアークの体験会の場所でよかったですか?」
朱里は微笑み、「はい、ここで間違いありません。高嶺香織さんですね。今日はよろしくお願いします」と返す。
香織も軽く微笑み、「はい、よろしくお願いします」と丁寧に答えた。
その言葉には、どこか芯の強さと、滑りへの自信が感じられた。
朝の陽光の中、二回目の体験会が、静かに幕を開けようとしていた。
朱里が一歩前へ出て、朗らかに声を上げた。
「みなさん、おはようございます!第2回目の三郷スノーアーク体験会へようこそ!」
その声に、雪面が反響するように「おはようございます!」と子どもたちの声が返った。
朱里は微笑みながら続けた。
「今日も前回と同じように、安全に、そして楽しく滑ることを大切にしましょう。焦らず、転んでも大丈夫。失敗したって、それが成長の一歩です。」
子どもたちの頬には朝日が当たり、白い息の向こうにそれぞれの笑顔が浮かんでいる。
そのとき、声がした。
「あの……すみません、遅れてしまいました」
雪を踏みしめながら、朝比奈母娘が歩いてくる。母親は息を切らしながら、少し頭を下げた。
その隣で、紗良は両手でボードを抱え、「よろしくお願いします」と言った。前回よりも、その声はずっとはっきりしていた。
朱里は優しく微笑む。
「紗良、おはよう。今日もよろしくね」
朱里のあとに、真島が静かに前へ出た。
その目は雪面を見つめ、子どもたちの背筋を自然と伸ばす。
「みんな、おはよう。今日も雪はいいコンディションだ。焦らず、怪我なく、自分のペースで楽しもう。“うまくやる”よりスノーボードで“何を感じるか”が大切だ。今日もよろしく」
その言葉に、子どもたちは一斉に頷いた。
続いて、古賀がゆっくりと前に出る。
年輪を重ねた声が、穏やかに雪の空気を震わせた。
「みんな、まずは気楽にな。監督の言う通り、うまく滑ろうなんて考えないことだ。」
古賀はふっと笑い、
「雪の上じゃ、思うようにいかないことが多い。転んだり、止まらなかったり、風に負けたりな。だけど、“まあ、そんな日もあるさ”って笑えるようになると、スノーボードも、人付き合いも、きっと上手くいく。」
その声には、優しさがあった。
「だから──朱里さんや真島監督、俺達を信じてやってみな。素直に耳を傾けていけば、きっといい日になるさ。コーチの古賀だ。よろしくな。」
ひと通りの挨拶が終わると、古賀が腕を組みながら周囲を見渡した。
「そういえば、もう一人来るって言ってたな?」
朱里が頷く。
「はい、久城遙真くんです。まだ来ていないみたいですね」
真島が腕時計をちらりと見た。
「では、先に準備体操を始めましょう。到着したら合流してもらいます」
「よし、それじゃあ輪になろう」
真島の掛け声で、子どもたちは雪の上に円を描くように集まる。
まだ硬い雪面を踏みしめながら、足を揃え、深呼吸をひとつ。
吐く息が白く立ちのぼり、柔らかな声がその空に溶けていく。
軽く肩を回し、腕を伸ばし、膝を屈伸
真島の号令で、子どもたちは輪になり準備体操を始めていた。
「いち、に、さん、し──」
白い息がリズムに合わせて吐き出され、足元の雪が小さくきしむ。「ごー、ろく、しち、はち」 と続いた声が、2月の冷えた空気の中に淡く溶けていく。
そのときだった。
輪の外から「ザク、ザク」と、一定ではない雪の足音が近づいてきた。
朱里と真島が振り返ると、そこに首からカメラを下げた一人の少年が立っていた。
スノーボードウェアではない。普通の防寒着。手袋は写真用なのか薄手で、足元のブーツも滑るためのものではなかった。
「すみません!」
少年は少し息を弾ませながら言った。
「ここ、スノーボード体験会の場所ですよね! 久城遙真です。体験会に参加しに来ました!」
一瞬、静寂が落ちた。
綾乃が小声で「え……カメラ?」と呟き、悠が首を傾げる。香織はクスッと笑い、蓮は半眼で少年を眺めていた。紗良は、じっとその少年を見つめている。
朱里は戸惑いながらも笑顔を作った。
「えっと……久城くんですよね?はい、待っていました。でも……その格好は……」
「あ、道具ならあります!ちゃんと家から持ってきました!」
遙真は慌てて答えた。
そして、まるで今の状況とは関係のない景色を語り出す。
「森に入ったら、ダイヤモンドダストが見えて──すっごく綺麗で。それでウサギまで飛び出してきて……追いかけてたら、写真を撮るのに夢中になっちゃって……」
「ウサギ!?」「森行ってたの!?」
子どもたちの声が重なる。
遙真は悪びれる様子もなく、カメラを胸に下げたまま静かに続けた。
「すみません。でも……どうしても撮りたかったんです。雪の光とか、風の動きとか……あんな景色、なかなか出会えないから」
真島だけは、遙真を見て口元を緩めほんのわずかに目を細めた。
朱里は苦笑しながら言った。
「と、とりあえず……着替えてきましょうか。」
久城遥真は軽く会釈して言った。
「わかりました。ちゃんと着替えてきます」
朱里は微笑み返す。
「はい。ロッジで着替えて、終わったらまたここに来てくださいね」
遙馬はニコッと微笑みながら「はい!」と答え、ロッジへ駆けていく。
その背中はどこか、静かな情熱と好奇心に引っ張られているようだった。
遙馬の姿が見えなくなると、真島が子どもたちを見渡し、軽く手を叩く。
「よし、気を取り直して続きを始めよう。準備体操の続きだ」
子どもたちは再び輪になり、体操が再開される。
冬の冷たい空気に、子どもたちの声と雪を踏む音がまた響きだした。
一通りの体操が終わると、真島が前に出て、落ち着いた声で告げる。
「では、今日はここから三つのグループに分かれます」
子どもたちの表情に少し緊張と期待が混ざる。
真島は蓮・悠・綾乃の方を見やる。
「先週も参加してくれた蓮と悠、そして綾乃──この三人は古賀コーチのもとで“ポールトレーニング”をやってもらいます」
「ポール!?」
蓮と悠が目を輝かせる。手袋を打ち合わせて喜ぶほどの大はしゃぎ。
一方、綾乃はきょとんとした表情で、
「ポール!?」と小声で呟き、少し不思議そうな顔をした。
古賀が優しい笑みで付け足す。
「ま、やってみりゃわかる。楽しいぞ」
綾乃はその言葉に安心したように頷く。
真島は次に、今日来た新しい参加者へ目を向ける。
「そして──今日参加してくれた高嶺香織さん。そして、さっき来てくれた久城遥真くん。この二人は僕が担当します」
香織は静かに頷き、落ち着いた目で真島を見ていた。
真島は紗良の方を見る。
「紗良は──朱里さんにお願いしたいと思います」
朱里は「はい」と返事をし、紗良を優しく見つめる。
紗良も少し照れたように小さく頷いた。
真島が一歩前へ出て、子どもたちの顔をゆっくりと見渡した。
「それじゃあ──各グループ、よろしくお願いします」
その言葉に、雪の上で輪になっていた子どもたちは一斉に背筋を伸ばし、
「お願いします!」と元気な声を返した。
声が落ち着くのを待って、真島は香織の方へ向き直る。
「高嶺さん。久城くんはまだ時間がかかりそうです。合流まで少し間があるので、一本フリーで流してアップしましょう」
「はい。お願いします」
香織は短く返事をした。
続けて真島は朱里へ視線を移す。
「朱里さん。久城くんが来たら、ここで待っているよう伝えてください。僕たちは一本だけ滑ってきます」
「わかりました」
朱里が頷くと、真島は軽く礼を返し、
「では、行ってきます。紗良さんは朱里さんと一緒に、ここで練習していてくださいね」
そう声を掛けると、香織を伴いリフト乗り場へと歩き出した。香織も静かにその背を追う。
古賀は3人──蓮、悠、綾乃──を手招きした。
「よし。うちの組はまず“ポールを張る”ところからだ。許可は取ってある。あっちのバーンに移動するぞ」
蓮は目を輝かせ、悠は興奮気味に笑う。
一方で綾乃は、聞き慣れない言葉に小首をかしげていた。
「滑る前から……自分たちで張るんですか?」
綾乃が尋ねると、古賀は嬉しそうに口の端を上げた。
「ああ。ポールってのは“滑るだけじゃ上手くならん”。設置の形を知り、自分のラインを知ってこそ意味がある」
そう言って古賀は肩に担いでいた道具袋を雪の上におろす。
中には、ポリエチレン製の練習用ポール──ネトロン──とネトロンを雪に挿し込む穴を掘るための携帯ドリルが収まっていた。
「これは本番用じゃないが、安全で扱いやすい。他のスクールでもよく使う。今日はまず、ポールの“形”を体で覚えるところからだ」
3人はそれぞれの表情で頷き、古賀とともにゲートバーンへ向かっていった。
ロッジ前には朱里と紗良だけが残った。
「じゃあ紗良、前回の続きからやろうか」
「はい」
紗良の声は、もう一週間前のあの日とは違っていた。小ささは残るが、芯のある響きだった。
朱里はそのわずかな成長を感じ、胸の奥が温かくなるのを覚えた。
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この物語はフィクションです。
登場する人物、団体、名称、場所などは架空のものであり、
実在のものとは一切関係ありません
