#16【"不良"という生き物を初めて見た日】中学生の記憶③
私は"不良漫画"なんて
読んだことがない
(前回の章はこちらから↓)
テレビも
見ていい番組は決められていて
時間もきっちり管理されていた
だから
「不良」という存在を
中学生になるまで知らなかった
まさか自分の生活圏に
現れるなんて
思ってもいなかった
それが
入学してすぐ
現実になる
3年生の男子不良グループに
なぜか目をつけられた
中庭でたむろしている3年生から名前を叫ばれる
「なっちゃーーーん!」
ときには校門で待ち伏せされたりと…

今なら「あるある」って
笑えるのかもしれないけど
あの頃の私は
先月まで
鉄棒で逆上がりをしていた小学生だ
急に現れた“知らない生き物”みたいな存在に
ただただ圧倒されていた
彼らは何もしてこない
危害を加えてくるわけではない
それでも怖い
私は毎日
心の中で手を合わせていた
お願いですから
どうか
そっとしておいてください
お願いですから
と

次回
#17 【母のミッションと笑顔の裏にあった彼の苦悩】中学生の記憶④
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