ちょっと休憩【猿山に侵入する時代―177で天気予報を聞く時代】オバハンの独り言―11
パンチ君の猿山にYouTuberが侵入した事件を見て
なんとも複雑な気持ちになる
私が中学生だった頃は
隣町へ行くだけでも
前日に駅まで行き、時刻表を確認し
177に電話して天気予報を聞く時代だった
今の子に言っても
「177…? 何の暗証番号?」
とか言われそうですが…
待ち合わせに友達が来なくても
もちろんiPhoneなど存在しない
「ごめん、寝てた」
というLINE一つ来ない時代で
駅前で何時間もただただ待ちぼうけをくらう
今考えると
かなり不便な時代だった
けれど、簡単に連絡が取れないからこそ
人を待つ時間や
会えた時の嬉しさも
今より少し濃かった気もする
オバハンになった私は時々
“ちょっと不自由なくらい”が
人間にはちょうど良かったのかもしれんなぁ…
などと思ってしまう
そこまでして
YouTubeの視聴率を上げ稼ぎたいのか…
私は最近そんなことを考えてしまう
snsを開けば
全くダンス経験のない人たちが毎日踊っている
もちろん中には
本当にダンスが好きで
一生懸命レッスンしている人もいるし
孫や子供たちと少しでも距離を縮めたくて
「おばあちゃんも覚えるわ!」
と頑張っている人もいる
そういう姿は
なんだか微笑ましい
10年後、中学生になった孫に
「一緒に踊ってほしい」と言われたら
私もきっと踊るのだろう
昔の人は
汗水たらして働き
それが今ではスマホ一台で
踊り、加工し、バズれば収入になる
迷惑系ユーチューバーでさえ
“再生数”という報酬が発生する時代だ
もちろん
時代の進化なのだろう
けれど私は時々
「人類は一体どこへ向かっているのだろう…」と
人に迷惑をかけてまで
猿山に入りお金をかせぐ事を身につけた人が
この先、一体どこへ向かい
何を目指して生きていくのか
少し不安になる
時代についていけないオバハンが
今日も昔は嫌いだったこの言葉
昔はよかった
とまた呟いてしまった…
「昔はよかった」と語る父のその言葉
若い頃はなんだか嫌いだった
今では私自身が 堂々と
「昔はよかった」と口にしている

次回
#37 【孤独の中で壊れていった2人】15歳の記憶-③
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