映画 『最前線物語』
割と淡々と続く各地の戦線、ルークも出てるよ!
第二次世界大戦でアメリカ第1歩兵師団を率いたベテラン軍曹と、若い兵士たちが経験する過酷な戦場を描いた映画。北アフリカからシチリア、ノルマンディー、ベルギーを経て、チェコまで進軍する。

当時56歳だったリー・マーヴィンの「本物感」を味わえる映画でもある。と言っても、私が覚えているのは『デルタ・フォース』くらいだが……。この映画のリー・マーヴィンは、骨髄まで兵士という感じで、とにかく格好いい。常にまぶしそうな目、一拍ためてから話す間の取り方。そのすべてが最前線にふさわしい。

マーク・ハミルも髪を刈り上げて参加しているが、リー・マーヴィンとは違い、興行成績のために出演しているような、ツヤツヤした肌をしている。

『プライベート・ライアン』が戦争映画を変える以前の、細かな考証など吹っ飛ばした作品。ドイツ軍がシャーマン戦車に乗っていても、過剰な効果音や派手な跳弾音が鳴り響いても、これは監督サミュエル・フラーが見た第二次世界大戦なのだ。

名もなき軍曹と、その場での体験を淡々と語る兵士たちを通して、観客は「第二次世界大戦巡り」とでもいうべき経験をする。その意味で、後世に残る作品だと思う。
