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50代、くたくたな夜。晩ごはんはミールキットにした

夜8時になると、私の体はだいたい閉店します。

本日の営業は終了。できればシャッターまで下ろしたい。

けれど、わが家の夜はまだ続きます。

娘の塾のお迎えがあり、遅い時間の晩ごはんがあり、家族の生活は動いています。

私の体は閉店しているのに、家はまだ営業中。

献立を考えるところから、もう疲れていた

料理は、もともとそれほど得意ではありません。

それでも、外食やお弁当ばかりではお金がかかると思い、献立を考え、買い物をし、ときには作り置きもしてきました。

冷蔵庫に残っている野菜を確認して、家族の好みを考え、栄養のバランスも少し気にする。

それを仕事から帰った頭でするのは、思っていた以上に大変でした。

献立が決まらない。

買い物にも行けない。

結局、お弁当を買って、「またお金を使ってしまった」と落ち込む。

作れなくてがっかり。買ってもがっかり。

なんや、この二段がっかり。

工夫が足りないのではなく、もう限界なのかもしれない。

そう思うようになりました。

母がすすめていたミールキット

そこで思い出したのが、以前から母がすすめてくれていたミールキットです。

けれど私は、少し割高な気がして、なかなか使えずにいました。

自分で材料を買って作った方が安い。

それは、たぶんその通り。

ただ、安く作るためには、献立を考え、買い物をし、材料を切り、調味料を量らなければなりません。

その時間と体力まで考えると、本当に安いのだろうか。

そう思って、母おすすめのミールキットを試してみることにしました。

一つのセットは、だいたい2〜3人前です。

わが家は4人家族なので、同じ商品を2セット注文します。

それだけでは少し足りないときは、にんじんや玉ねぎを足して、かさ増し。

材料が切ってあり、調味料もセットになっているので、基本的には順番に炒めていくだけです。

これが、思っていた以上にラクでした。

3種類あれば、なんとなく一週間もつ

ミールキットは、届いてからの日持ちが短いものもあります。

そのため、すぐに使わない分は、肉だけ冷凍することにしました。

だいたい3種類ほど注文しておけば、平日の何日かは回せます。

なくなったら、お弁当でもいい。

マクドナルドの日があってもいいし、パスタやレトルトカレーでもいい。

以前は、一週間分の献立をきちんと立てようとしていました。

今は、ミールキットを中心に、なんとなく食べられたら合格です。

毎日きちんと作る仕組みではなく、毎日なんとか食べられる仕組み。

そのくらいが、今の私にはちょうどいいようです。

調味料と生ごみまで減った

ミールキットを使ってみて、意外だったこともあります。

まず、しょうゆやみりんがなかなか減りません。

調味料がセットになっているので、家にある調味料を使う回数が減りました。

「あれ、まだしょうゆがある」

そんな小さなことですが、買い足す回数が減るのも助かります。

そして、生ごみもずいぶん減りました。

夏場は、野菜くずをゴミ箱に入れておくと、どこからともなく小さな虫がやってきます。

ミールキットなら、出るのは、かさ増しに使ったにんじんや玉ねぎの皮くらい。

献立を考えなくていい。調味料も減らない。コバエも減る。

ミールキット、思っていたより守備範囲が広い。

買ったのは、晩ごはんだけではなかった

ミールキットは、自分で材料をそろえるより割高かもしれません。

けれど、買っているのは食材だけではありません。

夕方、何を作るか考えなくていい時間。

包丁を握る前に、すでに疲れている自分を責めなくていい余裕。

仕事から帰ったあとに、ほんの少し残しておきたい元気。

それも含めて買っているのだと思います。

50代になり、若いころと同じように働き、同じように家事をするのは難しくなってきました。

だからといって、仕事と晩ごはんだけで、一日を終わらせたくはありません。

本を読みたい日もある。

noteを書きたい夜もある。

何もせず、ぼんやりしたい日だってあります。

晩ごはんをミールキットに任せるのは、手抜きではなく、体力の使い道を変えること。

夜8時。

今日も、私の体はそろそろ閉店。

せめて、私の一日まで閉じてしまわないように、いろんな力を借りながら、暮らしを続けていこうと思います。