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ケヤキとナラの違いもわからない還暦オヤジが、植物観察の凡人構造を見つけたかもしれない話

最近、運動不足解消を兼ねて山歩きを始めた


デイトレーダーという仕事は、頭も神経も使うが、身体はほとんど使わない。
だから近所の山を歩くようになった。

木漏れ日の中を歩き、鳥の声を聞きながら坂道を登る。
これが思った以上に気持ちいい。

ところが、ひとつ困ったことがある。
植物の名前がまったくわからないのだ。
緑が気持ち良いね、で終わりなのだ。

還暦まで生きてきたのに、ケヤキとナラの違いすら説明できない。

花が咲いていてもわからない。
葉っぱを見てもわからない。
実が付いていてもわからない。
山を見ても、全部同じ木に見えるのである。

AIで調べれば済む話なんだけど、違うんだよな。

今の時代、植物の名前を知るだけなら簡単だ。
スマホで写真を撮れば、AIがすぐ教えてくれる。
実際、それで十分かもしれない。

でも、なんだか違う。

せっかく山を歩くなら、
「あ、あれは見たことがある木だな」
くらいはわかるようになりたい。

植物博士になりたいわけではない。
ただ、山の景色が少しわかる人になりたいだけなのだ。

歩きながら、葉っぱのギザギザや葉脈なんか見るはずないじゃないか。

たとえば、一緒に歩く人に、あの木は何だろう、と言われたときに、

あれはただのケヤキのように見えるけど、もしかしたらムサシノケヤキかもしれないから、AIで調べてみるから近くに行ってみよう。ちょっと待ってて。
なんてことを、一緒に歩く人は求めているだろうか?

一緒に歩く人だって、ざっくりケヤキで問題ないはず。
というか、それ以上調べることなんか求めてない。
だって、歩きを止めたくないし。
話のタネで聞いてみただけかもしれない。きっとそうだ。

歩きながらというシチュエーションだということが、ここではかなり重要なのだ。

僕だって、
山歩きをもっと楽しみたいだけ。
そのために、植物がある程度は見分けられるようになりたいな、という程度なのだ。
さかなクンが魚にかけるほどの情熱が僕にあるはずもなく、難しいことをやり始めても、三日坊主が関の山だ。

植物の見分け方はたくさんあるけど、限定してしまえば良い

植物の見分け方を調べてみると、
葉の形だとか、
葉脈だとか、
花だとか、
実だとか、
樹皮だとか、
細かい話がたくさん出てくる。

ところが、僕は、山歩きのときに葉っぱなんか見ていない。
木の真下まで行って観察しているわけでもない。

20メートル先。
30メートル先。

歩きながら眺めているだけである。

なのに葉っぱを覚えようとしていた。
これではうまくいかないはずだ。

「山を歩きながら、木を見分ける方法」に限定してみよう。

木には近づかない。
そう考えたら、問題がずいぶん小さくなった。
これこそ、凡人構造の考え方だ。

凡人構造というのは、できないことをできるようにする技術ではない。
まず範囲を削る技術である。

全部やろうとすると難しい。
だから限定する。

僕がやりたいのは、
歩きながら木を見分けることである。
立ち止まって葉っぱを調べることではない。
すると、見るべきものも変わってくる。

葉っぱではなく、
全体の樹形。
そして、ここに生えている可能性があるかどうか。
高山植物が平地に生えてるわけがないから、始めから除外できる。

広葉樹と針葉樹の違いも、ある程度はわかると思う。

まずはそこからでいいのではないか。

樹形(全体の形)の見方もざっくりでいい。
箒を逆さにしたような形
丸い形
円錐形
横に広がる形
など。
ざっくり簡単で良い。
細かく見ようとしないこと。
デイトレのチャートと同じに、
細かく見ようとすればするほどわからなくなるのが凡人なのだ。

実のなる木が問題になるのは、実がなった時だけ

たとえば、みかんの実がなってないときに、
あの木何?
と聞かれることはまずない。
だから、実の付いてないみかんを見分ける必要はない。

これも限定だ。

桜が問題になるのも、咲いたときだが、そんなのすぐわかる。

まずは20種類でいい

考えてみれば、松と杉くらいなら見分けがつく。
白樺もわかる。
紅葉すれば紅葉もわかる。
花が咲けば桜もわかるし藤もわかる。
実が成ればみかんもわかる。

10種類だとハードルがさすがに低すぎる。
だが、最初から何百種類も覚える必要はない。

まずは20種類。
次に30種類。
30種類くらい知ってると、なんとなく、俺って結構知ってる方じゃない?
って感じになれそう。
頑張るモチベーションにはなりそうだ。
そのくらいでまずは十分だろう。

山歩きが、さらに楽しくなるかもね。

考えてみれば、僕の最大の問題は、みんな同じ木に見えることだった。

違いが見えていないから、
ざっくりと、
緑が気持ちいいね、
で終わりなのである。

でも、30種類が見分けられるようになった時、
単なる緑のかたまりは、さまざまな木の集まりに見えてくるだろう。

凡人構造で限定し、
まずは30種を見分けられるようになる。

その時、僕の山歩きは、今までよりも、ちょっとだけ楽しくなるに違いない。

もしかすると、これをきっかけに、植物博士になりたくなったりして?

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