FOODEX JAPAN 2025 フランスの魅力再発見 〜ブルゴーニュ・ボルドー・ラングドック・ロワールワイン編〜
はじめに
この度、東京ビッグサイトで開催された大イベント「FOODEX JAPAN 2025」のフランスパビリオンを周らせていただき、多くの魅力あふれるワインをはじめとする飲料やフードと出会いました。
その模様をこれまでにXやInstagramでもいくつか発信させていただきましたが、あらためてnoteで詳しくご紹介させていただきたいと思います。
今年のフランスパビリオンは65社が参加ということで、ワインをはじめフードも多彩で、非常に多くの方々が訪れて常に賑やかで盛り上がりを見せていました。これほど多くのフランスの飲料とフードが一堂に会することはなかなかないということで、個人的に連日即興でペアリングの提案もさせていただきました。
そして先日、noteの第一弾と致しまして、先日「ワインペアリング編」を公開。
今回はその続編と致しまして、ブルゴーニュとボルドー、ラングドック、ロワール地方のワイン、さらに後半ではノンアルコールワインもご紹介してまいります。
絶対に知っておきたいブルゴーニュの生産者
今回まずご紹介したいのが、「Hesiode エジオド」のブースで発見した、知る人ぞ知るこちらのブルゴーニュワイン。

ブルゴーニュ地方の生産者「ピエール・ブレ」。ブルゴーニュ ブランでありながら、村名クラスの白ワインを彷彿とさせるクオリティ。熟した黄リンゴや洋梨、ヴァニラ、バター、アーモンド、ヘーゼルナッツを想わせる香り、果実味豊かで豊潤な味わい、しっかりと旨味を感じるのも魅力。鶏とキノコのクリームシチューとの相性も抜群。
ピエール・ブレは既に日本にも輸入されており、最初にピノ・ブーロ(ピノ・グリ)をテイスティングした際、ブルゴーニュワイン特有のまろやかさに加え、独特の風味と旨味があり、著名生産者が造るムルソーを彷彿とさせるそのスタイルに驚かされました。

ブルゴーニュ屈指の人気生産者登場
ブースを周っていると見慣れたボトルに目がとまります。

ブルゴーニュの有名生産者である「ドメーヌ ミッシェル・グロ」のワインは、白地のラベルに赤い色調の美しい絵が映えていて、多くのソムリエがすぐにそれだとわかるほど、日本でも非常に高い知名度と人気を誇る造り手。
そのワインがこれほど豊富にそろっているシーンを見ることはなかったため、自ずと足が止まりました。同一生産者の区画違いのさまざまなラインナップを比較テイスティングすることで、ブルゴーニュワインの村や畑ごとの違いをあらためて体感できる貴重な機会となりました。
ミッシェル・グロのヴォーヌ・ロマネや、その単独所有畑である1級畑の「クロ・デ・レア」は、以前レストランやワインスクールでも度々供出していましたが、近年かなり価格が高騰しているのが悩ましいところです。とはいえ、今回あらためていろいろと試飲をしてみて、やはり他の区画のものも非常にクオリティが高かったため、今後は、ヴォーヌ・ロマネ以外のものもゲストの皆様にもぜひ体験していただきたいと思いました。

南フランスの新しいスタイルのワイン
続いてはこちらのブースへ。

ドメーヌ・ド・ケリュスは、南フランスのラングドック地方の生産者で、アンドリュー家によって設立。第一次対戦後、地元のワイン取引のリーダーとなり、4代目の代表アンリ・アンドリューの手腕により、国際的な規模でワインを輸出する大手企業へと躍進を遂げています。

個人的に気になったのがこちらのワイン「A&J ラトリエ アルチュール&ジュール」。まずその美しいボトルに惹かれます。ブドウ品種は南フランスを代表するグルナッシュ・ブランとヴィオニエで、品種由来の華やかなアロマと、フレッシュでありながらまろやかさとコクも感じる味わいが魅力。
そして驚いたのは、写真右奥に見えるガラスの栓(ヴィノロック)が、そのワインをイメージする香りを発していること。まず栓を香ってからワインの香りを取ることで、新しい世界を体感することができます。
今までにない楽しみが詰まったこちらのワインが今後日本でも手に入るようになっていくことで、新しいファンが増えていく可能性があることを実感しました。

ロゼと赤もガラス詮からそれぞれのワインをイメージをする香りが感じられ、新しい体験となりました。
フランスの庭園 ロワールワインの魅力
続いてはこちらへ。

ドメーヌ・ド・ネルルーは、フランスの庭園と呼ばれるロワール渓谷地方のソーミュールに位置する小さな村 サンシル・アンブールにある家族経営のワイナリー。「ネルルー」とは、旧フランス語で「黒いオオカミ」という意味で、このエリアでは中世の時代に黒いオオカミが多く棲息していたことからその名がつきました。



今回特に気になったのがこちらのオレンジワイン。ソーヴィニヨン・ブランから造られたロワールのオレンジワインをテイスティングするのは初めての経験でした。
オレンジピールやアプリコット、シナモンやドライハーブの香り、爽やかな酸味にコクを与える苦味が感じられ、フードフレンドリーさを感じます。ハーブでマリネしたチキンをグリルして、少量のタレを付けたお料理と合わせたい。

こちらは同じくブドウ品種ソーヴィニヨン ・ブランから造られたワインですが、ラベルに記載がある通り、ノンアルコールのワイン。
「Brochet」はフランス、特にロワールで有名な淡水魚である川カマスのことで、現地ではミュスカデを使った白ワインバターソースを添えたお料理「川カマスのブールナンテ」と、ミュスカデの白ワインをペアリングするのが定番とされています。
こちらのノンアルコールワインは、ソーヴィニヨン ・ブランらしい柑橘フルーツやハーブの香りと菩提樹の花のニュアンスが感じられ、味わいは軽快でフレッシュ。もし日本で飲むのであれば、同じく淡水魚である鮎を塩焼きにして、柑橘を絞ったお料理と合わせてみたいと考えています。


次回 最終回に続く
今回のビッグイベントで出会った魅力的なワインの数々。このように素晴らしい機会をいただき心から感謝すると共に、フランスワインと料理がきっかけでこの世界に入り、育てていただいた者として、これからもフランスの飲と食の魅力を日本でシェアし続ける存在でありたいとあらためて思いました。
今回はワインのみのご紹介となりましたが、ワイン以外にも素晴らしいお酒との出会いがありましたので、続編にてご紹介したいと考えています。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。また次回の記事でお会いできるのをとても楽しみにしています。
ワインディレクター・ソムリエ
田邉 公一

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最後までご覧いただき、心より感謝いたします🥂