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⛴️小笠原・父島一人旅③一日2万3,000歩で島の道路の半分を歩いた日

島の栄えている中心を歩いた前日↓を経て、翌日は島本体の中心から町なかまでを歩くことに。


まずは地図で位置を確認

前日に歩き回った”島の中心部”が、地図の左上にある「大村」「清瀬・奥村」地区で、私が泊まった場所が左下の「小港海岸」辺り。
前日、村営バスで15分程度だった道のりを、今度は逆に「小港海岸」辺りから「大村」「清瀬・奥村」辺りまで歩いてみた。

4月とはいえ、沖縄と同じ緯度の小笠原。
ええ、歩いている人なんて他に誰も居ませんでした。笑
でもこの旅の目的は「小笠原に行く」だったので、やっぱり行った場所のことは深く知りたいなと。

るるぶさんの地図を拝借。
https://plus.rurubu.jp/article/294449825

この日も前日同様、「島の中心部で食事をしたい」ので、「境浦海岸」と「扇浦海岸」に寄りながら中心部を目指します。

出発の前に、宿とその周辺についても

シャンティバンガロー

お世話になったのは、「小港海岸」近くの〈シャンティバンガロー〉さん。

朝目覚めると鳥のさえずりとにわとりの鳴き声だけが聞こえて、青い空にハイビスカスが映えて、「なにここ、天国?」と思ったりして。

手前が女性用、奥が男性用のドミトリー。
私が泊まったときは相部屋に3名、全員外国から来た方!

24時間温水シャワー利用可能、共同トイレ。洗濯機あり。
キッチン棟に大きな冷蔵庫2台、IHヒーター、電子レンジ、各種調理器具、食器、調味料等あり。
「周りに何もお店がないので、必要なものは予め購入を」と言われていたものの、すごいきれいに整っていて、食材さえあればいくらでも暮らせる充実っぷり。

ここで前日に買っておいたトマトを食べたのだけど、思わず「旨っ」って声が出るほどおいしかった。

ぼーっとしながら、平日の朝、満員電車で押しつぶされていたのと同じ時間に、鳥のさえずり以外なにも聞こえない、こんな世界があるなんて…と、ちょっとあっけにとられていたと思う。

異世界を噛みしめたまま日が暮れそうだったので、身支度をして出発。

いい天気!

☕USK coffee

まずは宿を出て、すぐ近くの〈USK coffee〉さんへ。
以前どこかで見た『「国産珈琲」の発祥は小笠原』という記事に載っていて、行ってみたいなとぼんやりと思っていたお店。
宿を決めたあとに発見して、これはもう行くしかないなと。

入口から、南国ビジュアル…!
こんなカフェ見たことない。
毎日ここで過ごしてたら、もう「怒り」とか「苛立ち」とか「焦り」なんて感情がなくなるんじゃなかろうか。

チルいとエモいの大渋滞…!
え、待って、いま平日の午前中よね??ていう背徳感と開放感。

ちなみにメニューはこんな感じ。
珈琲一杯1,500円!は、都内のホテル価格。

幼い頃からあまり珈琲を飲む機会がなくて、いまでもブラックを飲むことはないのだけど。
後々、島から戻った後に「あの時の珈琲を飲んでおけば人生変わってたかもしれん…!」と思いたくなくて、「そう、こういうときに、”ここでしかできない体験”を買うために私は働いてきたんだよな」と言い聞かせて、1,500円の珈琲を注文。(おおげさw)

結論、おいしかった!!
普段コーヒーを飲まないので違いが分からん、というのが正直なところではあるものの、、普段コーヒーを飲まない私が、苦なくブラックで飲み干せたのはやっぱりすごいことだと思う。

本も充実。
でもここで手に取ったらあっという間に一日経ちそうなので、後ろ髪を引かれながら退散。

放し飼いのにわとり達が、そこら中で鳴きまくっていた。
こういう環境に居るから”そう”見えてしまうのかもしれないけど、なんだかとても艶やかで元気炸裂してたのは印象的。

そして店員さんがお二人、木陰で珈琲豆の選別をしていて。
数週間前まで東京のオフィス街に居た身にとって、また「なにここ、天国…?!」と衝撃を受ける、平和な優しい空間。

聞くと、お一人はもともと島生まれ島育ちで、一度島を出て結婚したものの、旦那さんが自分以上に島を気に入って戻ってきた、という方。
もうお一人は移住者で、他の場所もいろいろと住んでみたものの、小笠原がいちばん居心地が良かったそう。
前日に居酒屋で話した方も言っていたけど、移住された方は「周囲でも体感7~8割」と、思った以上に多い様子。
そしてこちらが「いい場所ですよねえ!」と言うと、「え、移住してきたらいいじゃないですか(^^)」と本当に気軽に声をかけてくれるのはきっと、ご本人たちが「えいやっ!」と飛び込んでみたら、思った以上にすんなり心地よく過ごせているからこそ、の”気軽さ”なのかなと思ったり。

ちなみにここで過ごしている間に流れてきた、”島内放送”。
往路の〈おがさわら丸〉船内放送で言われていた、
・台風の接近が予想されるので、帰路の日程が早まるかもしれない
・日程を決め次第、島内放送で案内します
というものが、まさに。
「明後日出港予定」だったものが、一日前倒しになって「明日出港」になるとのこと。
店員さんは「まあ仕方ないですよね」「ちょっと慎重すぎるかも?」と慣れた様子。

割と山の中に居ても、しっかり鮮明に聞こえる島内放送に感動しつつ、翌日予約していた「一日イルカウォッチング」のキャンセルをして、明日午前中どうしようかなあ…と考えながらそろそろ出発。

まずは扇浦海岸を目指す

小港海岸辺りから扇浦海岸まで

いい天気!

えー!見たことない木!

えー!なにこの貼りついてる植物!

わー!南国っぽい!

…とか、とか。
立ち止まったり写真を撮ったりしながら歩く私に、道路工事の方が不思議そうに挨拶してくれたりして。

現在地スクショ。楽天モバイル弱め。

そう、そもそも「車で15分」の道のりを歩いてる人なんて誰もいないし、しかもホットコーヒー持って山道を歩いてる人なんて誰もいないのよ。笑

青い空と青い海とホットコーヒー!
のミスマッチに突然気付いたところ。笑

とはいえ平日の昼間から、良い天気の中をもくもくと歩き続ける解放感。

これまで休みのたびに頭に浮かんでいた、
(あ…あれどうなってたっけ…)
(わ…あの人にこれ伝えなきゃな…)
なんてことが一つも思い浮かばなくて。
「わー!私ほんとうに仕事辞めたんだなあ」
とじわじわ実感できた道のりでもあり。
たまんねえなあ♡

🌊扇浦海岸

到着ー!
この透明度よ…!

ほわああああああ

身に着けているもの、持っているものすべて手放したくなる解放感。

波音しか聞こえなくて、またもや「ここ天国かな…」と思いつつ。

数十分ぼーっとして、「はっ いかん、このままじゃ日が暮れる」と…後ろ髪引かれつつ退散。

⛩小笠原神社や石碑

海岸の後ろにあった、いろいろな石碑の案内も気になっていて。

まずは〈小花作助之碑〉
江戸時代の幕臣で、小笠原開拓を命ぜられた方。
彼が居なかったら小笠原諸島は日本領ではなくなっていて、日本の排他的経済水域が劇的に狭まっていた…ことを考えると、もっと教科書でも知られていい功績では。(いまの教科書で紹介されてたらごめんなさい)

そして後方に〈小笠原神社〉
鳥居と亜熱帯植物の組み合わせが、新鮮すぎる!

境内に〈小笠原のバナナ〉の説明も。
曰く、バナナは1830年に無人島だった父島へ、ハワイから最初に移住した欧米系の方々によって持ち込まれたそう。
『小笠原は東京都』と頭ではわかっていても、「大正と昭和の天皇陛下へ、東京を代表する農産物の一つとして、このバナナが献上された」というのが不思議な印象。

そして〈小笠原開拓之碑〉

大久保利通が出てくる辺り、政府内にとっての小笠原の位置付けは高かったんだろうな。

そして〈小笠原新治之碑〉

曰く、「小笠原諸島が日本の領土であることを示すために建てられた石碑」とのことで、これはもっと島の中心地にどーん!とあってもいいのでは、と勝手に思ったり。

面白いなと思ったのが、〈にほへ碑〉

曰く、江戸幕府が小笠原を開拓するために移住させた農民30人のうち、子どもが8名。読み書き手習いを教えて、使い終わった筆を供養するための筆塚であり、「江戸時代末期、寺子屋式の教育が小笠原諸島で行われたことを今に伝える碑」とのことで…

近年下方修正されているっぽいけど、「江戸時代の日本人の識字率は世界一高かった」という説。
江戸から1,000キロ離れた小笠原でも読み書きを教えていた、という事実だけで、もうその「読む」「伝える」ことに対する熱量の高さに、活字中毒気味の身としては胸アツ。

スピリチュアルなことは何も分からないけど、なんだか良い”気”がありそうな空間。

奥に進むと〈小笠原神社〉
前日、泣きついた大神山神社の神主さん居るかな、と思ったけど、無人。
奥にさっきまで居た扇浦海岸が見えて、とても景色の良い場所。

4月のお言葉、『教うるは学ぶの半ばなり』とのこと。

小笠原神社の左手奥にあったのが、〈無人島発見之碑〉

24時間・1,000キロの海路を実際に体感した身として…
江戸時代にあの航路を渡って、地図に残していた、ってのがもう、驚愕。

小笠原諸島を発見して、報告して徳川家康に褒められたよ、という碑。
徳川家康の時代よ…?!

ここにある石碑、ほんと島の中心地に置いてもっといろんな人に知ってもらえたらいいのになーと、勝手なことを思いながら戻る。

鳥居と亜熱帯植物、そして海!の組み合わせも新鮮。

海、何度見ても飽きないなあああ

ここで初めて、自分以外の観光客に出会う。

この透明度!
この青さ!

続いて境浦海岸へ

扇浦海岸から境浦海岸

扇浦海岸の海の青さときれいさに魅了されて、一日中ここに居てしまいそうになる気持ちを引きはがして、出発。

樹液がすごい!

ふと映った自分の姿に笑える。
解放感ー!

ずっとこの海の青さが左手に続くの、眼福すぎて幸せすぎる。

一つの木から、違う種類の植物が混ざって生えてそうなのも面白い。

道端の脇にあるこれは…!

前日に、小笠原世界遺産センターで見た、猫の捕獲器。
こうやって一つ一つ、あかぽっぽも猫も共存の道をつくっているんだなあ。

現在地。

この道を歩いてきた…!

🌊境浦海岸

境浦海岸が見えてきた!

こちらは扇浦海岸と違って、まあまあ急な坂をくだる。

説明が充実。

そう、境浦海岸の目印は沈没船。

写真と比べると、だいぶ朽ちている様子。
ほんの80年前も、この海の様子は変わらなかったと思う。
だからこそ、この青さときれいさを感じられる時代に生きていることが、改めてありがたいなあと。

もー!
きれい!
きれい!
きれい!!!

🐢小笠原海洋センター

そろそろ昼も過ぎてお腹も空いてきたところ、境浦海岸の近くにバス停があったので(乗っちゃうか…)と思ったものの、見事にバスが来るのは一時間半後。

改めて歩き出して…町並みが見えてきた!

小笠原海洋センターへ。

小笠原は「北西太平洋で最大」の繁殖地だそうで、亀について様々なことが学べる施設。
無料でいいんですか?!という充実っぷり。

亀に成りきれる!

亀以外にも、クジラやイルカについても。

子連れで小笠原に来たら、ぜひ行ってほしい場所。

外には、実際にここで暮らす亀も。

マサキチ!

個人的に、ビニール袋は可能な限り使わない派。
なのは、きちんと処理されなかったビニール袋が海に飛んでいって、亀が食料のクラゲと間違えて食べてしまうことで、胃の中で処理されずに亡くなることも多いと聞いてから。

更に奥にも、亀たち!

子亀がたくさん!

わちゃわちゃしてて、かわいい。

亀について、分かりやすく学べる。

亀漁の様子。
銛で行くのか…!凄

中国で食用になる寸前に救われた亀が、小笠原までやってきた、という記事。
3,000キロの航路!!

(右上、まだ珈琲飲んでるw)

亀以外にも、海を越えていろいろなものが小笠原に届いている話。

かめみくじ。
亀に「しっかり家計簿つけて」て言われた!笑

海洋センターを出ると、子どもたちの絵。
大人になって、島に戻ってきて名前を見るんだろうな、最高。
この天国のような島から出ると、しんどいなあとか空気が美味しくないなあとか海がきれいじゃないなあとか、あるかもだけど。
戻れる場所があること、ここから見える素晴らしい景色を知っていること、を心に留めておいてほしいなあと、心から願った。誰にも頼まれてないけど。

前日とは逆から歩いてきた町なかの景色

ようやく町が見えてきた!
なんだけど、この海の青さ!!
私が知っている、漁船が立ち並ぶ風景と海の色のギャップ…!

もちろんNO加工なんだけど、近づいても変わらない海の青、本当にすごい。
ボニンブルーと呼ばれるそうなんだけど、本当にここでしか見れない色だよな。。

ここ数日のカメラロールが、ずっと一面青い。笑

島の一つの課題が医療機関の少なさでもあり、急病でもどうしても運ぶのには時間がかかる。
結果、「暮らしている人は、年配でも健康な人や、若い人が多い」と移住者の方も言ってたな。

小笠原海上保安「署」。

道端の植木が、当たり前にハイビスカスなんだもんなあ。
どうしたって気持ちが晴れやかになっちゃう。

日本国内で「ハワイ」の距離感を示せるのは、小笠原くらいでは?

村の掲示板。

放射性廃棄物の受け入れについて、ちょうど数日前に小笠原村長の見解がニュースに出ていたものを、現地で拝見できた。

いろいろな考えや利権がある話だと思うけど、少なくとも私はこんな風に、現場の長がきちんと言葉を尽くして説明をしてくれる場所で暮らしたい。

中心部に戻ってきた。

ここにもポケふた。

小道を入ったところのお店に、

マンガ喫茶…!
手作り感満載の憩いの場、好き。

求人広告営業出身者として、求人広告は見ちゃう。

無事、中心地にたどり着いて夕食

🍺南国酒場こも

亀の「刺身」は前日に食べたけど、亀の「煮込み」は食べてないなあと思って、本日はこちらへ。

亀の煮込み!
全然臭みもなくて、牛すじ煮込みみたい。

よく考えたら、海洋センターで亀を愛でて、おみくじでお告げをもらった後に亀を食す、なんてサイコパスルートを辿ってしましった。。笑

真の闇ってこれだよな、を体感した小笠原の星空

前日同様、村営バス最終18:15発に乗って、宿へ。
あんなに一日中歩いたのに、帰りはあっという間…!

帰り着いてから、同じ宿の人を誘って「人口の明かりが近くにないので、星が非常にきれいに見える」と言われる小港海岸へ。
環境省の調査で「日本一の星空(夜空の暗さが1平方秒角あたり25.1等級)」に選ばれたこともある、国内屈指のスターウォッチングスポットとのこと…!

昼間のほぼ同じ場所が、

夜になると、こう。

宿から歩いて15分くらい、とは聞いていたものの、街灯もなくて真っ暗闇。
ヘッドライトを持って来てくれていた方(気が利く!)の明かりと、各自手元のスマホの明かりで進むと…

道路に点在するカエルたち。

近づいても逃げない。
その結果、車に轢かれている方々もちらほら。。

後で聞いたところによると、光に集まってくる虫を狙って、皆同じ方向を向いているのだとか。
それでも道路に点在しなくてもいいのでは、と思うけど…

5月以降になると、道路一面に増えるそう。ひぃぃ

東京都最南端のバス停!
暗闇で周りは何も見えず…というか、犯罪が無いとはいえ、この暗闇で一人は絶対に無理。
大人4人でも、結構恐る恐る進む道のり…体感30分以上。

そして小港海岸!
ものすごい星空!絶景!波音と星空だけ!


・・・なんだけど前日同様、私のスマホには何も写らず!
リンクをお借りしました🙏
本当にこんな感じ、文字通り、一面の星空!!

砂浜に座って、全員無言でしばらく眺め続けていました。
ぜいたくな時間だったなあ。

ここも星が見えているのだけど…むむむ。。
スマホや蛍光灯の強烈な光に慣れてしまっているので、星の繊細な光にももっと触れたい。

宿に戻ると、同じ宿泊者の方がパッションフルーツを分けてくれた!
お互い片言の日本語と英語で話したり、食べものをおすそ分けしたり。

おがさわら丸に乗ると、行くときはひとりでも、帰りは知り合いが増えるというのを、まさに体感。
名前も仕事も出身も知らなくても、話は尽きないもんだ。



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