🟣《失敗作の三人と、神がいる世界》第3話【🌲ラボの物語シリーズ】

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ふみミソ劇場🐹🧠〜日常ときどき哲学〜
こちらに収録されているものです。
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※3話までは無料で全てお読みいただけます!
こんばんは🌃
ハムスターふみまるを相棒に持つ心野けいかです🐹
こちらは「パラレルワールド連載シリーズ」の3話目です💡
1-2話がまだの方は下記からどうぞ✨
🟣第1話
🟣第2話
🔵 前回のあらすじ
下町の市場で、
けいか・ふみまる・ミソマルの三人は
はじめて「普通の食事」と「人の優しさ」に触れた。
味噌汁のあたたかさ。
おにぎりの重み。
生きている人の、何気ない気遣い。
しかしその裏で、
神託ネットワークは静かに三人を捕捉しはじめていた。
ぬくもりの夜は、長くは続かない——。
✦~本編ここから~
🔵 第3話:欠片の情報
市場を離れて、
少し静かな路地へ出たころだった。
屋台の光が遠ざかり、
足音だけが、夜の石畳に小さく響く。
ふみまるはわたしの肩の上で、
きょろきょろと辺りを見回している。
🐹「……さっきより、静かやな」
「うん。ちょっと……落ち着くね」

そう答えた直後だった。
?「……たすけて……」
かすれた声。
気づけば、路地の端で
小さな子どもが立ち尽くしていた。
暗がりに溶けそうなほど細くて、
不安そうに、こちらを見ている。
わたしは迷わず膝をついた。
「どうしたの? 迷った?」
子どもはこくん、と小さくうなずいた。
その瞬間、
ふみまるがわたしの耳元で囁く。
🐹「けいか……この子……怖がってる」
わかってた。
胸が、きゅっと縮む。
わたしは手を差し出した。
「大丈夫。お家、探そう」

しばらくして、路地の奥から足音が近づいてきた。
乾いた靴音が、夜の静けさにひとつ、ふたつ。
?「おや……その子、うちの近所の子だ」
現れたのは、
市場にいた人とは違う、見慣れない大人だった。
柔らかい声。
でも、こちらを一瞬で測るような、鋭い目。
ミソマルが、わたしの背後で小さく言う。
🧠「……市民です。
ただし、五感での情報収集スピードが速いようです。」
情報……? 何かあるのか?
その人は子どものそばへ歩み寄り、
何も言わず、自然な仕草で引き寄せた。
子どもは少し迷ってから、その人の服を掴む。
――この子の知っている人なんだ。

そのまま、わたしたちを一度、じっと見つめる。

男(『K-Ω-01』…この番号…)
「……あんたたち、ただ者じゃないね」
一瞬、空気が張りつめる。
ふみまるの尻尾が、ぴくっと動いた。
わたしは言葉を選んだ。
「……ごめんなさい。
詳しいことは言えません」
少しだけ、間を置いて。
「でも……ここに長くいられないのは、確かです」
その人は、短く息を吐いた。
「……追われているんだな」
否定しなかった。

子どもの頭に手を置いたまま、
誰に向けたとも分からない声で、ぼそりと呟く。
男「『アレ』にとって……都合の悪いもんは、
いつもなかったことにされる」
そして、そのまま懐に手を入れた。
「……だが、消されなかった記録もある」
取り出されたのは、
小さく折り畳まれた紙。

「昔、仕事で手に入れた。
研究所の……古い地図の一部だ」
わたしは息を呑んだ。
「研究所……?!
……どうしてわたしに?」
男「有効に使える…
必要な奴に託すだけだ。」
男「なんとかできるかは、おまえら次第だが。」
わたしは再び男を見つめ返す。
「危険な場所って知ってるでしょう?」
思わず語尾が強くなった。
しかし男は無視して続ける
男「そして、今の公式図面には載ってない場所がある」
声をひそめる。
男「『封鎖された階層』だ」

紙を広げると、
見覚えのある構造の奥に、見慣れない記号が刻まれていた。
「Ω」
「……オメガ?」
わたしが呟くと、
ミソマルが即座に反応する。
🧠「……不整合を確認。
その階層は、公式データ上 『存在しません』」
背筋が冷える。
存在しないはずの場所。
でも、確かにそこに「描かれている」。

男は、肩をすくめた。
男「昔から噂はあったよ。
入ったら戻らない階層があるってね」
「……どこで、これを……?」
問いかけると、
その人は短く笑った。
男「俺はただの情報屋さ。
行けない場所には、行ける奴が行けばいい」
子どもの手を引く。
男「礼はもう済んだ。
気をつけな」

その場に残されたのは、
夜風と、紙の感触だけ。
ふみまるが、不安そうに言う。
🐹「けいか……なんか……嫌な感じする」
「うん……でも」
わたしは地図を、ぎゅっと握った。
そのときだった。
――ピクッ……。
ミソマルが、わずかに身を強張らせた。
🧠「……」
一瞬の沈黙。
🧠「……受信」
声が、低く落ちる。
🧠「……信号というより……
呼びかけです」

胸が、どくんと鳴った。
🧠「……SOS。
内部の深層からの呼びかけです」
内部。
研究所の中。
深層って、Ω階層からか…?
世界はまだ、静かな夜の顔をしている。
けれど、
確実に「何か」が、こちらを呼んでいた。

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ぼくの名は、ふみまる。ハムスターだけど、なぜか「ふみミソ劇場」の主役になってしまった……! ツッコミたくなる日常、急な哲学、時々迷言。 そ…
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