自己紹介:バリキャリ管理職から適応障害とうつ病になった私の話
私は、駅のホームに立っているとき、ふと「このまま線路に落ちたら、楽になれるのかな」と考えてしまった自分に、心底驚いたことがあります。
「私、何を考えてるんだろう」
怖くて、震えて、でもどこかで「ああ、もう限界なんだ」とも思いました。
もしあなたが今、同じような思いを抱えているなら──まず、ここまで読んでくれてありがとう。あなたは今日も、ちゃんと生きてくれている。それだけで、本当にすごいことなんです。
「強くあること」しか、自分の価値を証明する方法がなかった
かつて大手IT企業でサポート部門の責任者として、周囲からは「頼れるバリキャリ」と思われていました。毎朝、電車の中でメールを処理しながら「今日も完璧にやり切らなければ」と、心を鎧で固めていました。
会議では的確に指示を出し、部下の相談に乗り、クライアントのクレームにも冷静に対応する。そんな「デキる自分」を演じ続けることで、やっと自分の居場所を確保していたんです。
でも本当は──誰にも弱音を吐けず、平気なふりをして笑っているだけでした。
夜中にひとりになると、声を殺して泣いていました。「もう無理かもしれない」って、震えながら呟いていたんです。布団の中でスマホの画面を見つめながら、明日の会議資料のことを考えると吐き気がして、それでも「大丈夫、まだやれる」と自分に言い聞かせていました。
なぜ、こんなに苦しかったのか。
それは幼い頃から「認められること」でしか、自分の存在価値を感じられなかったからです。親に愛されたくて、誰かに必要とされたくて、「ちゃんとできる自分」であり続けることに、必死でした。
愛情が条件付きだった家庭で育った私は、「完璧でいなければ、捨てられる」という恐怖を常に抱えていました。だから仕事で成果を出すことが、私にとっての"生きる証明"だったんです。
連日の深夜残業。カレンダーのすべてが会議と締切で埋め尽くされ、帰宅してもスマホを手放せない。食事の味がしなくなっても、眠れない夜が続いても、「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせていました。
朝起きると動悸がして、通勤電車では息が苦しくなる。でも「これくらい、みんなやってる」「私が弱いだけだ」と、自分を責めながら会社に向かっていました。
ある朝、ベッドから起き上がれなくなった
そして、その日がやってきました。
朝、ベッドから立ち上がることができなくなったのです。
身体が鉛のように重くて、涙も枯れ果てていました。目覚まし時計の音が遠くで鳴っているのに、指一本動かせない。「会社に行かなきゃ」「みんなに迷惑をかける」という焦りだけが頭の中で渦巻いて、でも身体は微動だにしませんでした。
そのとき初めて「ああ、私の心は、もう折れてしまったんだ」と実感しました。
何もできない。誰の役にも立てない。
それまで頼りにしていた「仕事で評価されること」という支えが崩れ落ちて、私は自分の存在そのものが無価値に思えて、深い深い絶望に沈んでいきました。
家族に付き添われて心療内科を受診し、「適応障害」と「うつ病」の診断を受けました。医師から「しばらく休職が必要です」と告げられたとき、安堵と絶望が同時に押し寄せてきました。
「ああ、やっと休める」という安堵と、「私は社会から脱落したんだ」という絶望が。
1年間の休職──それは、人生で一番暗い日々でした。でも同時に、一番大切な時間にもなったのです。
休職中、私が一番欲しかったのは「正論」じゃなかった
最初の数ヶ月は、本当に何もできませんでした。
ベッドの上で一日が終わっていくことが、恥ずかしくてたまらなかった。カーテンを閉め切った部屋で、時計の針だけが進んでいく。家族の足音が近づくと、「また心配かけてる」と思って身体が固まりました。
「私は社会のお荷物だ」「こんなダメな人間に、生きている価値なんてない」──そんな声が、頭の中でずっと響いていました。
抗うつ剤を飲む自分が情けなくて、薬を手に取るたびに涙が溢れました。「普通の人は、こんなものに頼らなくても生きていけるのに」って。
SNSを開けば、元同僚たちが活躍している投稿が目に入る。「私だけが取り残されている」という孤独感に、押しつぶされそうでした。
でも、そんな私が一番欲しかったのは「頑張れば変われる」という自己啓発の言葉じゃなかった。
「大丈夫、あなたならできる」という励ましの言葉でもなかった。
「わかるよ、辛いよね」って、静かに頷いてくれる声でした。
「頑張らなくていいんだよ」って、許してくれる言葉でした。
「何もできない今のあなたにも、価値がある」って、認めてくれる温もりでした。
何もできない自分にも、価値があると信じてみた
だから私は、少しずつ練習をはじめました。
「何もできない自分にも、価値がある」と、信じてみる練習を。
誰かの期待を満たすためじゃなく、自分が心地よくいられるために生きる練習を。
最初は本当に小さなことからでした。朝、カーテンを開けて太陽の光を浴びる。それだけで「今日はできた」と自分を褒める。散歩に出て、公園のベンチに座って空を見上げる。それだけで「頑張った」と認める。
泣いて、怒って、眠って、散歩して。
そんな"なにげない日々"が、いつしか私の心を再生させてくれたんです。
誰かに認められなくても、自分が自分を認めてあげる。そんな小さな感覚を、本当に少しずつ、育てていきました。
カウンセリングで自分の過去と向き合い、幼い頃の自分がどれだけ傷ついていたかを知りました。「あの子は、ただ愛されたかっただけなんだ」と気づいたとき、初めて自分を抱きしめることができました。
「ちゃんとできること」よりも「ちゃんと休めること」──この大切さに気づいた時、私の世界は本当に変わりました。
だからこそ、今のあなたに伝えたい
今の私は、あの頃の私には想像もできない日々を送っています。
無理をしない。人と比べない。心地よく働く。
それだけで、世界がこんなにも優しく見えるなんて、信じられませんでした。完璧じゃなくても、「これでいいんだ」と思える日が来るなんて、夢にも思っていませんでした。
だからこそ、今こうして言葉にしています。
同じ痛みを抱えているあなたに、「あなたは一人じゃない」って、心の底から伝えたくて。
もしかしたら今のあなたは、私がかつていた暗闇の中にいるかもしれません。
「もう、これ以上頑張れない」と、心が悲鳴をあげているかもしれません。
駅のホームで、ふと「消えてしまいたい」と思ってしまう瞬間があるかもしれません。
朝、ベッドから起き上がれない自分を責めているかもしれません。
でも大丈夫。あなたは、十分すぎるほど頑張ってきたから。
これ以上、無理をしなくていい。これ以上、自分を責めなくていい。
noteとKindle本で、あなたにそっと寄り添いたい
私はnoteで、そしてKindle本で、回復の道のりを書き続けています。
寝たきりの日々をどう過ごしたか。自分を責める声とどう向き合ったか。職場復帰への不安とどう折り合いをつけたか。そして、心がすり減らない働き方をどう見つけたか。
HSPや適応障害、うつ病、自己肯定感の低さで苦しむあなたに、そっと寄り添える本を綴りました。
もしよければ、私の本を手に取ってみてください。Kindle Unlimitedに登録していれば、無料で読むことができます。
あなたが今、どんなに暗い場所にいても、そこから抜け出せる道は、必ずあります。
私がそうだったように。
立ち止まっているあなたの、そっと寄り添う灯りになりますように。
あなたはひとりじゃありません。私が、ここにいます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。もしこの記事が少しでも心に残ったら、「すき」を押してもらえると嬉しいです。
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