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アサーションとは?自分を置き去りにしない「事実を伝える」習慣

仕事がひと段落して、
カフェでパソコンを開き、ようやく集中できそうなとき。

隣の席で、突然オンライン会議が始まったら。
あなたなら、どうしますか。

たとえば、こんな反応があります。

・仕方ないと思って我慢し、集中力が切れていく
・「ここ、作業している人多いですよね」と強めに伝える
・「作業中で音が少し気になっていて。可能なら声を落としていただけますか」と事実を伝える

多くの場合、
無意識に最初の「我慢する」
を選ぶ人が少なくありません。

その場の空気を壊したくない。
角が立つのは避けたい。

そう思うほど、
自分の中の違和感を、
静かに飲み込んでしまいます。


伝えないことで、置き去りになるもの

怒らない。
責めない。
場を荒らさない。

それは、とても成熟した態度です。

けれど、その姿勢が続きすぎると、
自分が何を大切にしたかったのかが、
少しずつ分からなくなっていくことがあります。

「言わない」という選択は、
ときに、相手を守っているようで、
自分の感覚を後回しにしてしまうこともある。

自分を置き去りにしない、
という視点が、
ここには必要なのかもしれません。


非難ではなく、事実として伝える

私自身も、
同じような場面で、
こう伝えたことがあります。

「作業をしていて、
音が少し気になってしまっていて」

それ以上でも、それ以下でもなく。
相手を正そうとせず、
自分の状態だけを、そのまま言葉にしました。

すると、相手の方は
「すみません」と一言添えて、
場所を変えてくださいました。

どちらかが我慢したわけでも、
どちらかが勝ったわけでもありません。

ただ、
それぞれが自分の立場を保ったまま、
その場が落ち着いただけでした。


アサーションとは何か。お互いを尊重する、という伝え方

自分の感じていることを、
相手を下げる形ではなく、
事実として差し出す。

相手を下げずに、自分の状態だけを差し出す。
このような関わり方を、
「アサーション」と呼びます。

強く主張することでも、
正しさを突きつけることでもありません。

自分を大切にしながら、
同時に相手の尊厳も守る。

その中間にある、
とても静かなコミュニケーションです。


いつもできなくていい

毎回、うまく伝えられなくてもいい。
その場では、我慢を選ぶ日があってもいい。

ただ、
「こういう伝え方もある」と知っているだけで、
心の緊張は、少し変わります。

アサーションは、
自分を強くする技術ではありません。

自分をすり減らさずに関わるための、
ひとつの選択肢です。

それでも、
どうしても言えない場面があるとしたら。

その奥にあるのは、
伝え方の問題ではなく、
「嫌われたくない」という感覚が、
静かに影響していることもあります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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今日のひとこと

自分を置き去りにしない。
それだけで、関わり方は静かに変わる。

きょうもいい日になりますね🌹

Profile
桐生 純子|コミュニケーショントレーナー
国際ボディーランゲージ協会 講師。
AICI国際イメージコンサルタント。
法人を中心に30年・延べ15万人の研修現場に立ってきました。
「伝わらない」の多くは、言葉ではなく姿勢の問題です。
その気づきを、記事を通してお届けしています。
著書『こころのスイッチ』

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