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ゲームクリエイターが教える「最後まで読まれない文章の特徴」 #はじめてのnote

こんにちは!

noteで書いた記事にスキが増えない!

こういうこと、ありますよねー。

一生懸命書いたのに、スキ0! みたいな。とくにnoteを始めたての頃は、そういう洗礼を食らいがちです。それでやる気削がれちゃったり。

もちろん、スキが増えない理由はひとつじゃありません。考えられる原因のひとつとしては、そもそも最後まで読まれてない可能性があります。

文章が最後まで読まれない理由もまた、いろいろあります。テーマに需要がないとか、文章が長いとか、結論が見えないとか。

でも、私が「これみんなやりがちなんじゃないかな」と思ってるのは、もっと手前の問題です。

それは「よくわからない」です。

つまらない以前に、よくわからない。面白いかどうかを判断する前に、理解できない。読者はそう感じた瞬間、文章からスーッと離れていっちゃう。

私は十年以上ゲームクリエイターをやっていますが、たとえばゲームのチュートリアルをつくっていて、こういう「よくわからない」を見落とすことは全然あります。なぜなら、自分はわかっているからです。

クリエイターは、自分が何について書いているのか、誰の話なのか、前提としてどんな情報があるのか、頭の中で整理されています。

でも、読み手の頭の中では、そうじゃありません。ここにズレが生まれる。

まえに書いた「知識の呪縛」ってやつですね。いったん知った人は、知らない人の気持ちを想像しにくくなるよーという心理学のお話。

たとえば漫画でも、これはかなり基本的な話として扱われています。

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦さんの『荒木飛呂彦の漫画術』で、こんなことが書かれています。

研究を続けていくうち、次第に一コマ目の基本がわかってきました。基本中の基本は、「5W1H」、つまり「いつどこで、誰が何をしているか」がわかるように描くということです。

荒木飛呂彦「荒木飛呂彦の漫画術」集英社新書

まず自分の頭の中にある前提を、読者に共有すること。そこが曖昧なまま進むと、読者は物語に入る前に迷子になっちゃいます。

文章も同じですよね。

読者は、内容を深く味わう前に「いま自分は何の話を読んでいるのか」を理解したい。そこがわからないと、面白がるところまでたどりつけません。

ゲームづくりでも同じです。ゲーム制作では「わからない」をかなり徹底的に削ります。

次に何をすればいいのかわからない。このボタンを押すと何が起きるのかわからない。なぜ負けたのかわからない。

こういう「わからない」は、すぐプレイヤーの離脱につながります。

特に無料のアプリゲームだと、かなりシビアです。買い切りのゲームなら、「せっかくお金を払ったし、もうちょいやってみるか」となります。でも無料のアプリだと、まだプレイヤーは何も失っちゃいない。

わからん。めんどい。もういいや。そう思った瞬間、アンインストールされます(アプリゲームって初日で70%とか平気で離脱するんですよ!)。

だからゲームでは、チュートリアル、ボタンの配置、報酬の見せ方、次の目的の伝え方など、細かく調整します。面白さを足す前に、まず迷わせない。楽しませる前に、まず理解できるようにする。

文章でも、読者は簡単に離脱します。無料で読めるなら、なおさら。ページを閉じるだけ、スクロールを止めるだけ、別の記事を読むだけです。

だから、書き手は「この文章は面白いか」だけでなく、「この文章は迷わず読めるか」を考えたほうがいいです。

もちろん、全部を説明しすぎると、今度はテンポが悪くなります。説明を増やせばいいという話ではありません。

大事なのは「読者がいま何を知らないか」を想像することです。

自分が知っていて、読者が知らないことは何か、考えてみる。これをするにあたり、私が有効だと思っているのは、時間を置いて見返すことです。

書いた直後の文章は、自分の頭の中の前提情報がまだ残っています。だから、足りない説明にも気づきにくい。自分では自然につながっているように見えます。

でも、半日や一日でも置いて読み返すと、ちょっとだけ読者に近づけます。

「あれ、ここ何の話だっけ」
「この例、急に出てきてるな」
「この言葉、説明なしだと不親切かも」

そういう違和感に気づきやすくなります。

書きたての自分は、書き手です。時間を置いた自分は、ちょっと読み手になれる。この差を使うのが、推敲ではかなり大事だと思っています。

文章では、うまい言い回しや個性も大切です。読後感も大切です。もちろん面白さも大切です。でも、その前に、読者が迷わず読めること。

いま何の話をしているのか。
なぜその話をしているのか。
どこに向かっているのか。

そこが見えているだけで、読者はだいぶ安心して読み進められます。

最後まで読まれる文章は、ものすごく派手な文章とは限りません。

ただ、読み手を置いていかない。

それだけで、文章の離脱率って、かなり変わるのではないかと思います。

次にあなたが書く文章で、ちょっと意識してみてください。最後まで読んでもらえる確率がグッと上がるかもしれませんよ。

ではまた!


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小牧幸助|小説・エッセイ 牛乳を買って金曜よるに一杯やります。