「私の中のあの子」が“ヒーロー”になった日(インナーチャイルドの話・後編)
▼前編・私の中のあの子に初めて向き合った日(インナーチャイルドの話・前編)」
はこちらです
〈▼ここから後編〉
顔が見えたとき、最初に思ったのは
「かわいい」
でした。
想像もしていなかった、
とてもかわいい女の子でした。
私はどちらかというと
大人っぽいと言われることが多かったですし、
かわいらしいタイプではないので。
自分のインナーチャイルドが
こんなにかわいくて、
純粋そうな子だったことに驚きました。
後から思い出したのですが、
彼女が着ていた制服は
私が昔、憧れた高校の制服によく似ていました。
そして、
その子の顔がどこかで見覚えがある気がして、少し考えました。
あ、「おちゃこちゃん」だ。
『僕のヒーローアカデミア』
というアニメのヒロインで、
「ヒーロー」になるための学校に通う、
麗日お茶子ちゃんという
キャラクターに似ている気がしました。
インナーチャイルドが
アニメキャラ似というところが、
アニメ好きの私らしくて、
ちょっと笑ってしまいました。
そして、こう思いました。
「この子、私のヒーローじゃん。」
人を信じられないくせに、
それでも
一生懸命、人を愛そうとしていた子。
当時の私は、
なかなか人を信じることが出来ずにいました。
もしかしたら、
私は人を愛せない人間なのではないか?
と、自分のことを疑っていました。
本当は
愛せないのではなくて
愛することが怖かったのです。
たくさん傷ついていたから。
でも、この子が心の中で、
ずっと
恐怖という心の闇と
戦ってくれていたんだと思いました。
だから私は、何度その闇に飲まれても、
光を求め続けることを、
人を愛そうとすることを
諦めなかったのだと思います。
そう思った瞬間、
とても誇らしい気持ちになりました。
そして涙があふれてきました。
その時、私たちの前に、
白くて、まさに神のような、
光の存在のようなものが現れました。
人に近い形をしている光の存在は、
その子をそっと膝枕してあげました。
そして、
そのまま二人で静かに消えていきました。
その光はとても優しくて、
どこか神聖な感じがしました。
その光景がとても綺麗で、
今でも心に残っています。
私の心はとても静かになり、
「安心」に満たされたのでした。
これで私のインナーチャイルドワークは終わりです。
おそらくあの子は
完全に消えてしまったわけではなく、
今はきっと私の中にいて、
一緒に生きているのだと思います。
これを心理学では自己統合と呼びます。
自己統合が進むと、
自分の中に静かな安心が生まれます。
私があの子にかけた言葉
「あなたを誇りに思う」
「生きててくれてありがとう」
は、私が娘に対して思っていることだけど、
実はあの頃の私自身が
誰かにそう思われたかったのです。
もちろん、自分がそんな事を思っていたなんて
想像もしていなかったです。
でも、このワークを終えた今だから
分かるようになりました。
そしてあの頃、
あの子が自分自身を見捨てずに
生き抜いてくれたから、
今の私がいるのです。
もう私は
自分を否定しなくてよくなったのです。
もしかしたら、これから私は少しずつ
生きやすくなっていけるかもしれません。
だって私の中には、
いつでも私の味方でいてくれる
「ヒーロー」がいるのですから。
彼女とともに
ほんの少しだけでもいいから
人の心に寄り添う
「ヒーロー活動」
が出来たらいいなと
今を生きる
大人の私は思うのです。
次回は、
この16歳の時のほんの些細な出来事が
深い傷となり、
大人になっても苦しめられて…
と、いう話です▼
