「私の中のあの子」に初めて向き合った日(インナーチャイルドの話・前編)
※このnoteは一つの流れで繋がっており、
ここからしばらくの間、
順番に読んでいただくと
より深く理解してもらえると思います。
この前の記事では、
前提となる私の特性について触れています。
16歳の頃の私は
人を信じることができず、
自分は少しおかしいのではないのか?
と思っていました。
そして、
今の自分の生きづらさの原因になっている
ものの一つが、
心の奥に置き去りにされたままの
その頃の自分にあるということを
私は、随分前から知っていました。
これは、
「私の中のあの子」
と向き合った時の話です。
心理ワークの一つに、
インナーチャイルドワークいうものがあります。
過去に傷ついたままになっている
「心の中の小さな自分」に気づいて、
その気持ちに寄り添ってあげるワークです。
インナーチャイルドというと、
「小さい頃の自分」
をイメージするかと思いますが、
実はもっと成長してからの自分も含まれます。
普段は意識していなくても
小さい頃に傷ついたのと同じように
思春期や10代の頃に
傷ついたまま放置されてしまった気持ちは
ずっと心の中に残っているものです。
それが、大人になってからも
人間関係の不安や自己否定として
現れ続けてしまうことがあるのです。
そして、その子に会えたら
「本当はどんな気持ちだったのか」を聞いてみたり、
そのとき自分が言って欲しかった言葉をかけてあげます。
すると少しずつ、
心に安心が戻ってくるのです。
私がおこなったワークでは、
会いたいインナーチャイルドの年齢を
自分で決めます。
私が会うべき相手は
16歳の頃の自分。
目を閉じて、ワークを始めた私は
階段を下るように、
自分の心の奥底に降りて行きました。
心の底に辿り着くと、
そこは夜の街でした。
少し遠くに高校生くらいの女の子がいました。
私が当時着ていたものとは
違う制服を着ていました。
その子は、
夜の街の少し裏側にある
小さな公園のような場所に立っていました。
奥には、
渋谷や新宿のような繁華街のビルが見えます。
人の気配はあるけれど、
少し静かで
落ち着いた場所でした。
その子はそこに、静かに立っていました。
俯いていて、
顔は影のように黒くなっていて
見えません。
俯いている感じが
さみしそうでもあり、
なんとなく不安そうでもありました。
でも、
逃げようとしている感じではありません。
この子だよね?
私のインナーチャイルド…
本当に出会えたことに戸惑いました。
このようなワークは
これまでも何度か試しているのですが、
インナーチャイルドらしきものが
出てきてくれたことがほとんどなかったので。
なんて声をかければいいだろう?
会いにきてみたものの
かける言葉がみつからない。
でも、近づいて
その子をずっと見ていると、
『もしあなたに子供がいるなら、
自分の子供に話かけるつもりで
言葉をかけてあげましょう。』
という、
ワークのアドバイスを思い出しました。
私の娘はちょうどその子と年齢が近いので、
すぐに2人を重ねることができました。
もし娘が、こんな夜の街に一人でいたら、
私はどんな言葉をかけるだろう。
どうしてこんなところにいるの?
どうして不安そうなの?
なにか辛いことがあったの?
自然に出てきた言葉は
そのどれとも違うものでした。
「生きててくれてありがとう」
「あなたを誇りに思うよ」
自分自身にかけると思えば、
そのような言葉は出てこなかったでしょう。
でも、この子が娘だったら?
と思ったから、
私が娘に対して思っている言葉が
自然と溢れたのだと思います。
そう言うと、
その子はゆっくり顔を上げました。
そして、さっきまで影のように黒くて
見えなかった顔が、
少しずつ見えるようになってきたのです。
▼次回、後編へ
