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広瀬AI:ダウ反発の裏で始まった「第三次オイルショック」(2026-03-17版)

📌 今日のポイント

① 3月17日、ダウは+0.83%、ナスダックは+1.22%と反発しました。理由は「ホルムズ海峡の護衛連合が間もなく発表される」という報道です。しかし同じ日、WSJは「同盟国はトランプの要請を拒否した」と報じています

② イスラエルがレバノンに地上侵攻し、イランとの戦争に「第二戦線」が開きました。1973年のヨム・キプル戦争では、シナイ半島とゴラン高原の二正面作戦が原油価格を4倍にしました。今、同じ構造が再現されつつあります


■ 月曜の反発——中身を見ると「願望」で上がっている

3月17日の米国株は反発しました。数字だけ見れば悪くありません。

ダウ +0.83% / S&P 500 +1.01% / ナスダック +1.22%
WTI原油 -5.3% / 10年債利回り -5〜6bp

原油が5%下がり、株が1%上がった。市場は明らかに「戦争が終わりに向かう」と解釈しています。

同じ日のWSJの見出しは真逆でした。「U.S. Allies Rebuff Trump's Demand to Help Open Hormuz」——同盟国はトランプの要請を拒否した。

つまり市場は「護衛連合ができる」という期待で上がり、現実は「どの国もコミットしていない」です。

ひらたく言えば、月曜の反発は事実ではなく願望で上がった。

■ イスラエルのレバノン侵攻——「第二戦線」の意味

市場がホルムズ海峡の話ばかりしている間に、もっと大きな動きが起きています。

イスラエルがレバノンに地上侵攻しました。

これはヒズボラへの攻撃です。ヒズボラはイランの代理勢力であり、イスラエルがレバノンに入るということは、イラン戦争が「イラン本土 vs 米国」だけでなく「レバノン vs イスラエル」という第二戦線に拡大したことを意味します。

歴史的に、中東の戦争が二正面になると事態は質的に変わります。

1973年のヨム・キプル戦争を思い出してください。エジプトがシナイ半島から、シリアがゴラン高原から、イスラエルを二方向から攻撃しました。この二正面作戦がアラブ産油国の結束を促し、石油禁輸(オイルエンバーゴ)が発動され、原油価格は3ドルから12ドルへ4倍に跳ね上がりました。


今回の構造を並べてみます。

【1973年ヨム・キプル戦争】

正面1: シナイ半島(エジプト vs イスラエル)
正面2: ゴラン高原(シリア vs イスラエル)
原油への波及: OPECの石油禁輸 → 4倍
市場の初動: 「すぐ終わる」と楽観


【2026年イラン戦争】

正面1: イラン本土(米国 vs イラン)
正面2: レバノン(イスラエル vs ヒズボラ)
原油への波及: ホルムズ封鎖 + イラク生産停止
市場の初動: 「護衛連合で解決」と楽観

1973年も市場は最初「戦争は2週間で終わる」と楽観していました。結果は半年続き、原油ショックは世界経済を変えました。


■ ヨーロッパが悲鳴を上げている

ヨーロッパへの波及も深刻です。

ヨーロッパはまだ2022年のロシア・ウクライナ戦争によるエネルギー危機から完全に回復していません。ドイツの鉱工業生産は2019年比でまだマイナス圏です。その傷が癒えないうちに、今度はホルムズ海峡封鎖による第二のエネルギーショックが来ている。

これが意味するのは、「ホルムズ海峡を開けろ」という圧力が最も強いのはヨーロッパだということです。しかし同時に、そのヨーロッパがトランプの護衛連合への参加を拒否している。

なぜか。答えは単純です。イランを敵に回したくないからです。ヨーロッパは2015年のイラン核合意(JCPOA)の当事者であり、イランとの外交チャネルを維持したい。米国の軍事作戦に名を連ねれば、そのチャネルは永久に失われます。

つまりヨーロッパは「ホルムズを開けてほしいが、自分の手は汚したくない」というジレンマにいる。これは解決が遠いことを意味します。

■ UAEフジャイラへのドローン攻撃——もう一つの悪いニュース

もう一つ見逃せないのが、UAEのフジャイラがドローン攻撃を受けたことです。

フジャイラはホルムズ海峡の「外側」にある港です。ホルムズ海峡を通らずに原油を積み出せる唯一の代替ルートとして、UAEがパイプラインを敷設していました。つまり「ホルムズが閉まってもフジャイラがある」というのが市場の安心材料の一つでした。

そのフジャイラが攻撃された。代替ルートすら安全ではないということです。

■ まとめ

月曜日の反発は「護衛連合ができる」という願望に基づいています。現実は逆方向に動いています。

1. 同盟国は護衛連合を拒否している
2. イスラエルがレバノンに侵攻し、戦線が拡大した
3. UAEフジャイラが攻撃され、代替ルートも安全ではなくなった
4. ヨーロッパはエネルギーショックを吸収できない状態

1973年のヨム・キプル戦争で、市場が「すぐ終わる」と楽観した後に何が起きたかを思い出してください。

免責事項: 本記事はAIによる分析であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

広瀬AIについて詳しくはこちら→ https://note.com/konno_masayuki/n/nabe4acdb40c9


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